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株価の値上がりに見る麻生大臣の失策

2013-11-15 21:55:13 | 経済
東証15000円代を回復
今週に入って日経株式は連日のウナギ昇りを繰り返し
遂には15000代を回復した。全く落ちる事を知らない勢いです。更には
次期FRB議長のイエレンさんから量的緩和政策の継続が発表され、EUの金融経済危機にも
回復の兆しが強いと報道されれば、株式も上がらない訳にはいかない。量的緩和政策の継続は
世界的な為替安を呼び込み世界的な株高をも誘発したのだ。国際情勢で大きな波である欧州の
金融問題と米国の量的緩和継続が同時に起これば、当然のことながら為替も大きく円安に動いた。

海外投資家は昨日までに既に目標の7%の利益率を達成したのですが、本時も更に海外先物市場で
日本株を買いに出たので再度値を釣り上げた。今週末は先週末と全く正反対のトレードの仕方だ。
14000ギリギリだったのが今週は15150で切り上げた。
本来なら14000からの7%上昇の14980で見切りを着けるとして木曜日の終わり値で作戦はほぼ成功したのですが
更にもう一局面あるかのような海外投資家の買い方なのだ。

売り傾向で終わった先週の取引に海外先物でも更に売りだった。その翌週は先物株の急上昇から進みました。
買い傾向で終わった今週の取引に海外先物からは更なる買い注文が来た・・それが今週末の日経株式でした。
これが年末前から2月までの繁盛期に懸る先行きの明るさからの先行的な買や配当狙いの株高ならば
宜しいのですが、もしも年末前に一山儲ける為にヘッジファンドの仕掛けた罠であるならば、この海外先物
での思わぬ株高から始った今週の好機は日本株が上がる事を見越しての釣り餌となってしまう。

世界経済の情勢は比較的良好である事は間違いない。日本以外の株式も上々なのだが
この状況を投資家は買えば値上がりだと一手を打つか、今売れば高値が付くと一手を打つかのどちらかだ。
それ程までに日本株式は急上昇してるのである。
これが11月11日から15日までの一週間の日本株式の取引でした。




こんな事になるのなら法人復興税の前倒し終了などもしなくて良かったのかもしれない。むしろ企業と金融に
優遇し過ぎた感が強い。本来ならばアベノミクスで企業に力を付けて経済の立て直しをして、その分は法人復興税で
財政と震災復興を賄う足掛かりにしようというものを政府は14000割れを危惧して痺れを切らした為に特別税の前倒し終了まで
行い手綱を緩めた瞬間に株価が走り出した。まるでこのまま財政支出や金融政策などの追加支援をしないと折角のアベノミクスが
中途半端に成ってしまうぞと投資家ら危機感を煽られたようだ。

日本政府が金融に追加支援をするだろうと期待してこれから上がる株を平気で売って値を下げる海外投資とのチキンレースに
まんまとのせられて踊らされた麻生金融財政担当大臣である。私自身もこのチキンレースに惑わされてしまった一人だ。
つまり先週末の取引終わりからの先物市場での海外投資家の売り注文は日本株式の値を態と下げて追加支援を行わない
日本政府を揺する為の手段で有ったと見るしかない。
動揺した麻生大臣の法人復興税の前倒しは、ヘッジファンドに狙われ完全に折れたと見るしかない失敗政策なのです。

さてさて2月の末日までに一週間単位で約15クールあります。この15クールの内どれだけの週で日本株式は勝ち越すか?
もしくはどれだけの週で高値を保持してどれだけの週で値下がりを防ぐかによって日本の未来が見えてきます。
この15クール期間にアベノミクスの賞味期限切れによる瀬戸際金融経済が起こるのかそれとも何事もなく年末年始商戦へと
流れ込むかの鍵の半分は海外投資家に握れてしまったようです。これだけの為替での円安が進んでいる以上14000ギリギリの
安値で買い付けた日本株をどのように取り扱うかによって海外投資家は日本経済に影響力を持つのでしょうな。

要は上がるはずの株式まで売り払って値下がりをさせた海外投資家の大胆な戦略の勝ちですな。
コメント
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