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靖国神社とCIAパート2

2015-08-17 23:38:52 | 政治

これまでの日本の戦後問題と靖国神社について考えていくうちにある種の因果関係のような
ものが見えてきた。安倍総理の戦後70年談話を期に靖国神社参拝という
別角度から戦後問題と国際社会をとらえるとより一層安倍総理の談話が立体的に見え始めた。

≪戦後問題と談話≫

1985年 戦後40年 中曽根康弘首相(当時)
・閣僚を引き連れての8月15日(終戦記念日)に靖国神社公式参拝

1993年 国連のウィーン宣言行動計画 戦時中の人権問題
・従軍慰安婦問題を認め謝罪した河野談話

1995年 戦後50年 村山富市首相(当時)
・戦後50年談話を発表し侵略行為と植民地支配に謝罪をした。

2005年 戦後60年 小泉純一郎首相(当時)
・戦争の反省を踏まえた国際社会への貢献

2014年 国連人権規約における従軍慰安婦問題で日本側に有罪判決。

2015年 戦後70年 安倍晋三首相(現在)
・これまでの談話を総括するような内容に将来へ謝罪を背負わせてはいけない。


2005年の小泉談話の時はそれほど談話を発表することに大きな波紋は無かった。しかし
2015年の安倍談話に関しては近年のネトウヨや新保守派などによる右傾化の働きかけにより
河野談話や村山談話を批判的にする活動が激化した為に伴い新たな談話の発表が求められた。

まるでネトウヨ原理主義の根幹を支えていた談話による自虐史観だった。

実際は安倍総理の70年談話を発表したところでこうした右傾化の体裁付けにしかならず、
折角のこの機会を無駄にしたようなものだった。事実として2005年の戦後60年談話の小泉首相の
発表時にも60年談話で戦後問題は解決し幕引きをしたように語られることが多かった。

終戦記念日、戦後談話と切っても切れない関係にあるのが靖国神社参拝。今年は
高市・山谷・有村の女性3閣僚が8月15日に参拝した。安倍総理は玉串料を奉納するだけであった。
山谷えりこ公安委員長に関してはA級戦犯の東条英機の孫娘と関係性が深いことから如何なものかと思う。


戦後40年の85年に見切り発車で行われた中曽根首相による靖国神社公式参拝から
日本の戦後問題は大きく変化する。談話もその中のひとつだ。

85年の靖国公式参拝までは、時の内閣総理大臣の職にあるものでも、私的に靖国神社に参拝することが
可能であり、問題視もされなかった。それと並んで戦後式典などで時の総理が先の戦争の謝罪や反省を
述べることもあった。必ずしも閣議決定が必要な訳でなく総理大臣の職にある人物の良心に委ねられていた。

しかし85年以降は閣僚級の国会議員及び総理大臣の靖国参拝は問題視され看過できるものでは無くなった。
総理の戦争に対する謝罪や反省の意を述べるにも公共性の高い行為だとして閣議決定が必要な行為となってしまった。
これが8月15日の終戦記念日における靖国参拝と戦後談話の行われる経緯である。

時の総理大臣による戦後談話と靖国参拝にはどちらも 「commonality 公共性」が求められるようになった。
身勝手に政治家個人の信条と良心だけでは解決出来るものでは無くなった。

このように85年の靖国神社公式参拝から、日本の政治家は閣議決定がなければ戦後問題は
自由に扱えるものでは無い。

まぁ誰が悪いって言えば唐突に閣僚を引き連れて靖国に公式参拝した中曽根さんになるかもしれないが、
ここには神社本庁たるGHQによって戦後解体を余儀なくされた神社局の姿を忘れてはいけない。
今の神道議員連盟や日本会議の母体になる組織の事ですな。


戦後70周年を期に安倍晋三総理による新談話が発表された以外に、靖国神社では
祭事の内容が大きく変化している模様。

先ずは昭和22年から続く「みたま祭り」の出店や露店を今年は中止にしている。
夜の靖国神社を彩る無数の提灯を永代献灯することも中止になり単年での献灯のみとなった。
神社の境内での飲酒が禁止になった。 普通に考えれば商売が少なくなった。

多分これは本格的に日本の新保守派や右派を削りにかかるお膳立てのようなものだろう。
常々私はCIAと関連の強い安倍総理を「新型左翼」と称しているようにCIAの矛先は新保守派に向かっている。

下鴨神社では敷地内にマンション建設、山口県八幡宮では電力会社に山を売り渡すなど
神社本庁に対する不信感も強くなり、神道内でも対立が増えている。

昭和の時代からA級戦犯が合祀されているなどの理由から天皇の親拝が行われていないなど、神道としての
本道を見失いつつある靖国神社にとって85年当時総理の公式参拝は喉から手が出る程に欲したものだったかもしれない。

そして中曽根の靖国公式参拝以来、約30年に及ぶCIAの長期計画により神社本庁は遂に行き詰まりを見せている。
戦後GHQが財閥を解体したように現代ではCIAが神社本庁を解体しようとしている。神道議員連盟も行く先は
暗中模索かもしれない。






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