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一円の愛読しているメールマガジンよりお福分けさせていただきます〓〓〓
写真は岡崎のペガさんの伴侶のふさこさん提供の平等院鳳凰堂さんの写真で、
屋根のところに小さな鳳凰の姿があります◎^∇^◎〓〓〓
ありがとうございます〓〓〓
【思わず賞賛の拍手】№554
丸山浩路氏の心に響く言葉より…
特急バスが発車して間もなく、前方座席でなにやらトラブルが起こりました。
「なんとか峠の手前のホロ町で降ろしてもらえんかのう」
とガイド嬢に声をかけているのは一人のおじいちゃん。
ガイド嬢は困った表情でこう話しています。
「お客様、特急バスは決められた所にしか、規則でお停めできないことになっているんです。申し訳ございません」
おじいちゃんは座席につかまりながら立ち上がり、さらに頼み込みました。
「このバスが特急バスと知らんで乗ってしもうたんじゃ。
ホロ町にみんなが集まっとっての。
時間までにワシが行かんとみんなが困るんじゃよ。
なんとか停めてもらえませんかのう」
ガイド嬢はすまなそうに言いました。
「おじいちゃん、ごめんなさい。
安全な場所にお停めして降りていただくことはできるのですが、そうするとほかのお客様から
『じゃあ、あそこに停めて』とか、
『私はここで降ろして』というご依頼があったときにお断りすることができなくなってしまうんです。
本当にすいません」
おじいちゃんは途方に暮れて、独り言のようにつぶやきました。
「峠を越えた所で降りたんじゃワシのこの足では歩けんし、ホロ町の手前で降ろされたんじゃ時間に間に合わんし…
困ったのう、困ったのう…」
車内の鉄棒につかまったまま、おじいちゃんは少し震えているようでした。
周りを見渡すと、ほかの乗客も心配そうにおじいちゃんを見つめています。
そのときでした、それまで運転手さんと話し込んでいたガイド嬢がひとつうなずいたかと思うと、客席に向かって姿勢を正し、こう話し始めたのです。
「お客様に申し上げます。
当バスはこれより峠に差しかかりますので、念のためブレーキテストを行います。
ブレーキテスト、スタート!」
特急バスは徐々に速度を落とし、静かに停車しました。
ガイド嬢はさらに言葉を続けます。
「ドア開閉チェック!」
乗降ドアがスーッと手前に開きました。
するとガイド嬢はおじいちゃんに向かって目で合図をし、右手を小さく前に差し出したのでした。
おじいちゃんはハッと気がついて、急いで荷物を持ち、乗降口に進みました。
そしてステップの前でクルリと振り向くと、運転手さんとガイド嬢に手を合わせ、何度も何度も頭を下げました。
おじいちゃんが降りると、ゆっくりとバスのドアは閉まり、ガイド嬢の明るい声が社内に響きました。
「ドアの開閉チェック完了。
ブレーキテスト完了。
発車オーライ!」
エンジン音とともにバスが再び走り始めました。
と、期せずして車内には大きな拍手が沸き起こりました。
ホッとした表情でうれしそうに拍手を送っている人、なかには涙ぐんでうなずいている人もいます。
走りだしたバスに向かって、両手を合わせ頭を下げているおじいちゃん。
その姿は次第に遠ざかり、やがて視界から消えていきました。
『本気で生きよう!なにかが変わる』大和書店
この本には、『読者のすすめ』店主清水克衛氏の、「電車の中で読むのはおススメしませんが、当店で一番おススメしている本です」と、大推薦の言葉の帯がついている。
どんな仕事にもマニュアルや、運行規則、あるいは運用手順書のようなものはある。
しかし、あらゆる異常事態に対処できるよう、事細かに書かれたマニュアルであっても、そこに当てはまらない例外は必ずある。
相手が人間である限り、考えもつかないような特殊な出来事は起こるからだ。
規則や法則、そして、法律にでさえ、例外はつきものである。
大事なことは、その決まりきった規則に、いかに、情や、優しい心、思いやり、といった「感性」の味をつけて解釈するかだ。
規則をむやみに破ることはできない。
しかし、人間味のない対応をして、結果として人が不幸になっては、何のための規則かわからない。
規則を破ってもなお、見ている人が思わず賞賛の拍手をするような、粋(いき)な対応ができたら最高だ。
□□□□□□□□
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とガイド嬢に声をかけているのは一人のおじいちゃん。
ガイド嬢は困った表情でこう話しています。
「お客様、特急バスは決められた所にしか、規則でお停めできないことになっているんです。申し訳ございません」
おじいちゃんは座席につかまりながら立ち上がり、さらに頼み込みました。
「このバスが特急バスと知らんで乗ってしもうたんじゃ。
ホロ町にみんなが集まっとっての。
時間までにワシが行かんとみんなが困るんじゃよ。
なんとか停めてもらえませんかのう」
ガイド嬢はすまなそうに言いました。
「おじいちゃん、ごめんなさい。
安全な場所にお停めして降りていただくことはできるのですが、そうするとほかのお客様から
『じゃあ、あそこに停めて』とか、
『私はここで降ろして』というご依頼があったときにお断りすることができなくなってしまうんです。
本当にすいません」
おじいちゃんは途方に暮れて、独り言のようにつぶやきました。
「峠を越えた所で降りたんじゃワシのこの足では歩けんし、ホロ町の手前で降ろされたんじゃ時間に間に合わんし…
困ったのう、困ったのう…」
車内の鉄棒につかまったまま、おじいちゃんは少し震えているようでした。
周りを見渡すと、ほかの乗客も心配そうにおじいちゃんを見つめています。
そのときでした、それまで運転手さんと話し込んでいたガイド嬢がひとつうなずいたかと思うと、客席に向かって姿勢を正し、こう話し始めたのです。
「お客様に申し上げます。
当バスはこれより峠に差しかかりますので、念のためブレーキテストを行います。
ブレーキテスト、スタート!」
特急バスは徐々に速度を落とし、静かに停車しました。
ガイド嬢はさらに言葉を続けます。
「ドア開閉チェック!」
乗降ドアがスーッと手前に開きました。
するとガイド嬢はおじいちゃんに向かって目で合図をし、右手を小さく前に差し出したのでした。
おじいちゃんはハッと気がついて、急いで荷物を持ち、乗降口に進みました。
そしてステップの前でクルリと振り向くと、運転手さんとガイド嬢に手を合わせ、何度も何度も頭を下げました。
おじいちゃんが降りると、ゆっくりとバスのドアは閉まり、ガイド嬢の明るい声が社内に響きました。
「ドアの開閉チェック完了。
ブレーキテスト完了。
発車オーライ!」
エンジン音とともにバスが再び走り始めました。
と、期せずして車内には大きな拍手が沸き起こりました。
ホッとした表情でうれしそうに拍手を送っている人、なかには涙ぐんでうなずいている人もいます。
走りだしたバスに向かって、両手を合わせ頭を下げているおじいちゃん。
その姿は次第に遠ざかり、やがて視界から消えていきました。
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しかし、あらゆる異常事態に対処できるよう、事細かに書かれたマニュアルであっても、そこに当てはまらない例外は必ずある。
相手が人間である限り、考えもつかないような特殊な出来事は起こるからだ。
規則や法則、そして、法律にでさえ、例外はつきものである。
大事なことは、その決まりきった規則に、いかに、情や、優しい心、思いやり、といった「感性」の味をつけて解釈するかだ。
規則をむやみに破ることはできない。
しかし、人間味のない対応をして、結果として人が不幸になっては、何のための規則かわからない。
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