日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

平和があるように

2008-04-09 | Weblog
   サムエル記25章 ナバルと妻アビガイル
   1節「パランの荒れ野」とあるが、23章後半にある「マオンの荒れ野」であろう。近くにカルメルという地名の丘稜地帯が広がる。ここでナバルの牧童たちの警備役をダビデ一行はしていた(15-16節)。 
   羊の毛を刈る時は祝日で、ダビデは10人の使者をナバルの許に送り「あなたに平和、あなたの家に平和、あなたのものすべてに平和がありますように」と挨拶をした(6節)。彼らに神から繁栄と安全が与えられるようにということ。そして働きの報酬を期待した。そこには相互依存関係がある。
  ナバルはそれを拒み、ダビデを辱める言葉で追い返した(10-11節)。しかしナバルの従者の一人が妻アビガイルに伝えて、ダビデの剣を帯びた部下たちの報復を
贈物を差し出すことで未然に防いだ(18-27節)。

   「アビガイルは聡明で美しく、ナバルは頑固で行状が悪かった」ことが名前
から明らかにされている(3節)。ナバル「愚か者」とは本名ではなかろう。アビガイルは「わが父は喜び」の意味。この愚かは、忘恩と我欲により神の誠実に反することを指す。
   アビガイルの29~31節にある挨拶に神の平和が語られている。命の安全と共に、無益な戦いや報復をしないということである。
  ナバルは酔狂から覚めた後に、ことの真相を聞き頓死し、アビガイルはダビデの妻として迎えられる(36-42節)。

  神の平和の改めて示される(ローマ15章33節)。