サムエル記下3章 アブネルについて記されている。
司令官アブネルはイシュ・ボシェテを擁立して北イスラエルを統一したが、2章にある通り、南ユダとの対戦で敗北した。その後については「ダビデはますます勢力を増し、サウルの家は次第に衰えた」1節とある。
アブネルは、戦力でなく王が問題であることを悟ったのだろうか。サウルの側女の不品行を見咎めたイシュ・ボシェテとの間に確執が起きた(7-8節)。
アブネルは王を見限り、ダビデの許に使者を送って同盟を結び、南北統一を提案した(12節)。
ミカルを連れ戻すことは、ダビデがサウルの王位継承者であることを北イスラエルにアピールする方法だったといえる。(13-16節)。
アブネルは南北統一が主の聖意だとイスラエルの長老たちに伝えている(17-18節)。そして二十人の部下を連れてダビデの許に行き、ダビデは酒宴を催してもてなした(20節)。
これで万事上々と思われたのだが、ヨアブが私憤と権力に対する嫉妬心からアブネルを暗殺してしまった。しかもだまし討ちだった。
弟アサエルが殺されたのは、アブネルにすれば無理に仕掛けた結果と弁明できることだった(2:21~23)。
31~35節にあるダビデの異常なまでの悲しみと服喪の記事は、アブネルの存在の大きさ、その指導力を評価していたからだ。それと比較してヨアブの短慮が悔やまれただろう。
「偉大な将軍が倒れた」と「今は無力である」というダビデの心情を披瀝した言葉は、王と言えども、神の導きなくしては何一つ出来ないという告白となる。
ダビデの人間性が表されている。
司令官アブネルはイシュ・ボシェテを擁立して北イスラエルを統一したが、2章にある通り、南ユダとの対戦で敗北した。その後については「ダビデはますます勢力を増し、サウルの家は次第に衰えた」1節とある。
アブネルは、戦力でなく王が問題であることを悟ったのだろうか。サウルの側女の不品行を見咎めたイシュ・ボシェテとの間に確執が起きた(7-8節)。
アブネルは王を見限り、ダビデの許に使者を送って同盟を結び、南北統一を提案した(12節)。
ミカルを連れ戻すことは、ダビデがサウルの王位継承者であることを北イスラエルにアピールする方法だったといえる。(13-16節)。
アブネルは南北統一が主の聖意だとイスラエルの長老たちに伝えている(17-18節)。そして二十人の部下を連れてダビデの許に行き、ダビデは酒宴を催してもてなした(20節)。
これで万事上々と思われたのだが、ヨアブが私憤と権力に対する嫉妬心からアブネルを暗殺してしまった。しかもだまし討ちだった。
弟アサエルが殺されたのは、アブネルにすれば無理に仕掛けた結果と弁明できることだった(2:21~23)。
31~35節にあるダビデの異常なまでの悲しみと服喪の記事は、アブネルの存在の大きさ、その指導力を評価していたからだ。それと比較してヨアブの短慮が悔やまれただろう。
「偉大な将軍が倒れた」と「今は無力である」というダビデの心情を披瀝した言葉は、王と言えども、神の導きなくしては何一つ出来ないという告白となる。
ダビデの人間性が表されている。