サムエル記上27章 ダビデはサウルから逃れガトのアキシュの地に留まる。
イスラエル全域で捜すのを断念させる為にダビデは家族と兵士六百人を連れてガトのアキシュの許に逃れた(1-3節)。
アキシュは彼にツィグラグの地を与えた。ペリシテとイスラエルの国境と思われる。滞在期間は1年4ヶ月。かつて一人狂人を振舞って訪ねた時とは情況が変わっている(21章11-16節)。ダビデがサウルに嫌われて逃亡していることを知っていたからであろう。
しかし彼の選択は必ずしも賢明と思われないが、そのことは29章以下で試される。
彼は周辺の民を襲撃するが、戦利品だけでそのことを告げる住民は殺して偽りの報告をアキシュにしている(8-12節)。
主による命の保障を確信するダビデであるが、アキシュの許におれば安全だという人間的恐れから行動する彼のもう一つの面が出ている。彼の評価の分かれるところだが、ヤコブ物語にあるヤコブと同じである。
イエスの弟子ペトロも同じ人間的弱さがあった。この保身術は癒しがたい罪であり、不断に(日々に)これを主に明け渡さねばならない。「日々、自分の十字架を負って従う」とはこのことである(ルカ9章23節)。
イスラエル全域で捜すのを断念させる為にダビデは家族と兵士六百人を連れてガトのアキシュの許に逃れた(1-3節)。
アキシュは彼にツィグラグの地を与えた。ペリシテとイスラエルの国境と思われる。滞在期間は1年4ヶ月。かつて一人狂人を振舞って訪ねた時とは情況が変わっている(21章11-16節)。ダビデがサウルに嫌われて逃亡していることを知っていたからであろう。
しかし彼の選択は必ずしも賢明と思われないが、そのことは29章以下で試される。
彼は周辺の民を襲撃するが、戦利品だけでそのことを告げる住民は殺して偽りの報告をアキシュにしている(8-12節)。
主による命の保障を確信するダビデであるが、アキシュの許におれば安全だという人間的恐れから行動する彼のもう一つの面が出ている。彼の評価の分かれるところだが、ヤコブ物語にあるヤコブと同じである。
イエスの弟子ペトロも同じ人間的弱さがあった。この保身術は癒しがたい罪であり、不断に(日々に)これを主に明け渡さねばならない。「日々、自分の十字架を負って従う」とはこのことである(ルカ9章23節)。