サムエル記下9章 メフィボシェト
ダビデは、8章で王位の確立が明確にされたが、その地位を脅かす人間的不安が無くなったのではない。事実この後20章までの出来事は王家内紛と王位継承問題である。
彼が先ず気になるのは、サウル王の末裔であった。
そこで義兄ヨナタンと交わした契約(サムエル上20章)の実行を願ったのである(1節)。
そしてサウル家に仕えていたツィバが呼び出された(2節)。そしてロ・デバルにいるヨナタンの息子メフィボシェトの消息を知り、彼をエルサレムに呼んで来させた。5歳の時彼の足の不自由になったことは4章4節にある。
ダビデはメフィボシェトを王宮に呼び寄せ食事を共にするよう優遇し(5~8節)、彼のためにサウルの所有地を返還して、ツィバには彼の為に土地を耕し収穫物を渡して生計を立てることを命じた(9~13節)。
このメフィボシェトとツィバのことは、16章1~4節、19章25~31節にまた登場することになる。
ダビデがここでメフィボシェトを優遇した動機は、1節にある通り、ヨナタンと交わした契約を実行し、メフィボシェトに「忠実を尽くしたい」ことであった。
「忠実」はヘブライ語「慈しみ」chesedである。「善、誠実、良いこと」とも訳される。口語訳「恵みを施そうと思う」である。
人への良き業=優遇することは、神の慈愛に応えること。ダビデのこの動機を学びたい。
ダビデは、8章で王位の確立が明確にされたが、その地位を脅かす人間的不安が無くなったのではない。事実この後20章までの出来事は王家内紛と王位継承問題である。
彼が先ず気になるのは、サウル王の末裔であった。
そこで義兄ヨナタンと交わした契約(サムエル上20章)の実行を願ったのである(1節)。
そしてサウル家に仕えていたツィバが呼び出された(2節)。そしてロ・デバルにいるヨナタンの息子メフィボシェトの消息を知り、彼をエルサレムに呼んで来させた。5歳の時彼の足の不自由になったことは4章4節にある。
ダビデはメフィボシェトを王宮に呼び寄せ食事を共にするよう優遇し(5~8節)、彼のためにサウルの所有地を返還して、ツィバには彼の為に土地を耕し収穫物を渡して生計を立てることを命じた(9~13節)。
このメフィボシェトとツィバのことは、16章1~4節、19章25~31節にまた登場することになる。
ダビデがここでメフィボシェトを優遇した動機は、1節にある通り、ヨナタンと交わした契約を実行し、メフィボシェトに「忠実を尽くしたい」ことであった。
「忠実」はヘブライ語「慈しみ」chesedである。「善、誠実、良いこと」とも訳される。口語訳「恵みを施そうと思う」である。
人への良き業=優遇することは、神の慈愛に応えること。ダビデのこの動機を学びたい。