日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

死を悼む

2008-04-17 | Weblog
    サムエル記下1章 哀悼の歌
   前半1~16節は、サウルの死を知らせたアマレク人の処刑、17~27節はサウルとヨナタンに対する挽歌。
   31章ではサウルは自死しているが、アマレク人の通報は虚偽のようだ。
  彼はダビデとサウルの関係を誤解し、喜ばれると思い褒賞を求め通報して来た。まるで見てきたような嘘を言う(6~10節)。
  15節でサウル殺害は(たとえ虚言であっても)、「主が油を注がれた」という聖意に背く行為だとダビデは周囲に伝えたのである。また同時に、ダビデの身の潔白を示す言葉でもある。これは24章11節にもあった。

  「弓」の歌と呼ばれる哀歌は、ダビデの繊細な愛情を表すすぐれた作品である。「ああ、勇士らは倒れた」と19、25、27節で三度繰り返す。19節はサウルに、25、27節はヨナタンに向けられている。

  サウルはダビデを追跡して殺害しようとした王でありながら、死別の悲しみを表したが、25-27節のヨナタンに向けられた悲しみは尋常なものではない。

  悲しみは慰めによってのみ癒される。
  第2コリント1章3節にこのようにある。「わたしたちの主イエス・キリストの父である神、慈愛に満ちた父、慰めを豊かにくださる神がほめたたえられますように。」