日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

南北統一の王

2008-04-21 | Weblog
   サムエル記下5章 ダビデ、南北統一の王となる
   イスラエルの12部族がヘブロンのダビデの許に訪ねてきて、指導者としての就任を要請した。「イスラエルの進退の指揮をとっていた」(2節)というのは意訳で、新改訳、口語訳のほうが適訳である。
   3節でイスラエルの長老たちが改めて彼に会い、契約を結んで王位に就く油注ぎの儀式を行なった。契約ということは専制君主でないことを示す。彼の死後王位を継承したソロモンまで統一国家は続いたが、再び南北に分離することになってしまう。
 「油注ぎ」はユダの時(2章4節)とは別個であることを示している。
  かくして彼は40年間南北を統治した(5節)。
  地理的に相応しい町として、エブス人が都市国家の中心にしていた「シオンの要害」を選んだ。東西南に谷のある丘で難攻不落といわれていた。これを水汲みのために造られた用水路から入って占領した。
   この水路は1867年に発見され、エルサレム旅行ではこの水路のトンネルを抜ける実体験が出来る。

    ペリシテは以前のダビデでないことを耳に、南北分断をはかって、二度にわたり、レファイムの谷に陣を張って攻撃してきた。この時ダビデは神の託宣を求めその指示通り、実行して勝利を得た。

  この章から示されるのは10節、12節である。
  「ダビデは次第に勢力を増し、万軍の神、主は彼と共におられた。」
   「ダビデは、主が彼をイスラエルの王として揺るぎないものとされ、主の民イスラエルのために彼の王権を高めてくださったことを悟った。」