日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

ダビデと対立

2008-04-18 | Weblog
   サムエル記下2章 サウル王死後の出来事
   ダビデは二度の神託を受けて、ヘブロンに家族と共に移り、7年間ここを拠点にしてユダの家の王についた(1~4節)。
   直ちに使者をギレアドのヤベシュの許に送り、「主君サウルに忠実を尽くした」ことを褒め、その働きに報いたいと告げ、一層勇敢に戦うようにと伝え、またユダの家がサウルの後継者としてダビデに油を注いでて王についたと言った(5~7)。
  この挨拶は、対ペリシテ戦に敗れ逃走したイスラエルの人々と友好関係を結ぼうとしたのかも知れない。
 しかし結果はその反対になり、サウルの司令官アブネルは、参戦しなかったイシュボシェトを擁立しマハナイムでイスラエルの王にした(8~10節)。アブネルはサウルとは父が兄弟で、従兄弟の関係であった(14章50-51節)。

  二人が王位に就いた時の相違は、神託と油注ぎの有無である。これは紙面に出てこない一つのポイントとなろう。

この後両軍の家臣はギブオンの池を挟んで対決するが、勝敗を12人の若者代表を立て戦わせる(12-13節)。新改訳は「闘技させる」とある。格闘技なのだろうか。しかし剣で相討ちになってしまう。
  その後の戦闘でダビデ軍が優勢になりアブネルらは敗走するが、深追いをしたアサエルはアブネルに倒される(17-23節)。
  アブネルの停戦交渉をダビデ軍の指令官ヨアブは受け入れ、双方は撤退したのである。しかし「兄弟」(28節)と呼ぶ互いの無益な争いを知るのはまだ先である。

   詩133編1節
  「 見よ、兄弟が和合して共におるのは/いかに麗しく楽しいことであろう。」