サムエル記上31章 サウルと息子らの戦死
ペリシテ軍との対戦は29章にあった。イズレエル平原の戦闘で敗色が濃くなりギルボア山岳地に逃走し、そこで多くの兵士が倒れた。ヨナタンら王の息子らも戦死した。サウル王に対する激しい攻撃に逢い、弓矢で深手を負った。
サウルはペリシテになぶり殺されることを厭い、従卒に剣で刺すよう頼むが適わぬことを知り、自ら剣の上に倒れ命を絶つ。無念の死、勝敗は結した。
ペリシテ軍はサウルの死による戦勝を全土に知らせ、偶像の神アシュトレト神殿にサウルの武器を納め、首はベト・シャンの城壁にさらしたとある(9-10節)。
イスラエル建国の初代の王サウルの最期でサムエル記上が終わる。サムエル記下からダビデの時代が始まる。
非業のサウルの最期に際し、花束を添える物語が、11~13節である。ペリシテの仕打ちを聞いたヤベシュの戦士たちは二十キロの夜道を歩き、ベト・シャン城壁からサウルの首を持ち帰り、丁重に埋葬し七日間の喪に服した。
彼らはサウルから受けた恩義を忘れることが出来なかったからだ(11章1-11節)。この時、アンモン人を撃退してサウルは王位を確実なものにしている。
サウルの生涯は「水に浮かべて流すパン」(コヘレトの言葉11章1節)の教訓ではなかろうか。
ペリシテ軍との対戦は29章にあった。イズレエル平原の戦闘で敗色が濃くなりギルボア山岳地に逃走し、そこで多くの兵士が倒れた。ヨナタンら王の息子らも戦死した。サウル王に対する激しい攻撃に逢い、弓矢で深手を負った。
サウルはペリシテになぶり殺されることを厭い、従卒に剣で刺すよう頼むが適わぬことを知り、自ら剣の上に倒れ命を絶つ。無念の死、勝敗は結した。
ペリシテ軍はサウルの死による戦勝を全土に知らせ、偶像の神アシュトレト神殿にサウルの武器を納め、首はベト・シャンの城壁にさらしたとある(9-10節)。
イスラエル建国の初代の王サウルの最期でサムエル記上が終わる。サムエル記下からダビデの時代が始まる。
非業のサウルの最期に際し、花束を添える物語が、11~13節である。ペリシテの仕打ちを聞いたヤベシュの戦士たちは二十キロの夜道を歩き、ベト・シャン城壁からサウルの首を持ち帰り、丁重に埋葬し七日間の喪に服した。
彼らはサウルから受けた恩義を忘れることが出来なかったからだ(11章1-11節)。この時、アンモン人を撃退してサウルは王位を確実なものにしている。
サウルの生涯は「水に浮かべて流すパン」(コヘレトの言葉11章1節)の教訓ではなかろうか。