サムエル記下13章 アムノンとタマルとアブサロム
アムノンは王位継承者であった(3:2)。彼が異母姉妹タマルを恋慕し身の細る思いをしている時、従兄弟ヨナダブから事情を聞かれた(1~4節)。
事情を聞いたヨナダブは、偽装工作で願望を充たすという策略でアムノンを唆した(5節)。
王であり実父ダビデは真相を知らないで、アムノンの願望に応じて悲劇を起こすことになった。結果からみて、ダビデの短慮は、非難されることになるのか。
8~14節のアムノンがタマルにした親近相姦はイスラエルの律法の禁止令である(レビ記18章9、11節、20章17節、申命記27章22節)。(日本の民法でも同じ)。
13節から、11章であったバト・シェバ事件で親族に与えた倫理的規範性の問題を読み取ることができよう。
15~17節で、アムノンが何故激しい憎しみを起こしタマルを追い出したのか不明だが、我が侭で未成熟、無責任な王子として描かれる。
タマルの激しい悲しみと絶望(18~19節)の真相を知った実兄アブサロムは憎悪と復習心を内に秘めることになる(20~22節)。
デビデも激しく怒ったが、アムノンに対する裁定をしない。
これは彼の部屋に病の真相を知らないままタマルを見舞わせた後悔と、断罪しないダビデの優柔不断(盲目的寛容)の態度とが、更に悪い結果を招いた。
二年後にそれが起きた。23~36節、アブサロムによるアムノンへの復讐である。
ここで再び「悪賢い」(3節新改訳)ヨナダブが登場する。彼は悲劇を作り出す舞台回しの役割をしている。
ここで示される言葉はヤコブ1章15節「欲望ははらんで罪を生み、罪が熟して死を生みます。」
アムノンは王位継承者であった(3:2)。彼が異母姉妹タマルを恋慕し身の細る思いをしている時、従兄弟ヨナダブから事情を聞かれた(1~4節)。
事情を聞いたヨナダブは、偽装工作で願望を充たすという策略でアムノンを唆した(5節)。
王であり実父ダビデは真相を知らないで、アムノンの願望に応じて悲劇を起こすことになった。結果からみて、ダビデの短慮は、非難されることになるのか。
8~14節のアムノンがタマルにした親近相姦はイスラエルの律法の禁止令である(レビ記18章9、11節、20章17節、申命記27章22節)。(日本の民法でも同じ)。
13節から、11章であったバト・シェバ事件で親族に与えた倫理的規範性の問題を読み取ることができよう。
15~17節で、アムノンが何故激しい憎しみを起こしタマルを追い出したのか不明だが、我が侭で未成熟、無責任な王子として描かれる。
タマルの激しい悲しみと絶望(18~19節)の真相を知った実兄アブサロムは憎悪と復習心を内に秘めることになる(20~22節)。
デビデも激しく怒ったが、アムノンに対する裁定をしない。
これは彼の部屋に病の真相を知らないままタマルを見舞わせた後悔と、断罪しないダビデの優柔不断(盲目的寛容)の態度とが、更に悪い結果を招いた。
二年後にそれが起きた。23~36節、アブサロムによるアムノンへの復讐である。
ここで再び「悪賢い」(3節新改訳)ヨナダブが登場する。彼は悲劇を作り出す舞台回しの役割をしている。
ここで示される言葉はヤコブ1章15節「欲望ははらんで罪を生み、罪が熟して死を生みます。」