日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

家とは

2008-04-23 | Weblog
    サムエル記下7章 神の家と王位継承
    ダビデは、ティルスの王ヒラムから贈られたレバノン杉で王宮を建てたガ(5章11節)、神の箱を運び込んだ天幕を見て、預言者ナタンに神殿建築の相談をした(1~2節)。王は自らの裁定で建築することをしなかった。
   その夜ナタンに告げた主の言葉が3~17節である。神の聖意は何か。
   神はこれまで羊を牧す羊飼いのように民を導き(3-7節)、ダビデにその群を託して外敵から守られた(8-10節)。同一場所に定住しないという回答。
   11節「主はあなたに告げる」とナタンを通して示される言葉は12~13節
「あなたが生涯を終え、先祖と共に眠るとき、あなたの身から出る子孫に跡を継がせ、その王国を揺るぎないものとする。 この者がわたしの名のために家を建て、わたしは彼の王国の王座をとこしえに堅く据える。」
   これをソロモンによって神殿建設がなされると解釈するが、10節までの聖意と矛盾する。「わたしの名のために家を建てる」とは神殿建設ではない。これはダビデ王の王位継承を示し、信仰共同体による王国の建設が告げられているのである。
その保証が14~16節にある。一方的な神の恩寵であり、「ダビデ契約」と呼ばれるものである。

  18~29節はこの応答の祈りである。彼は神殿の前に座して祈っている。この中で繰り返されるのは「わたしの家」「僕の家」18、19、25、26、29節であり、真実なる「御言葉」の実現である(19、21、25、28、29節)。

  先の12、13節はエルサレム神殿崩壊後、その意味が一層明確になり、やがてダビデの子孫からメシヤが来るという預言の言葉になる。
エゼキエル37章24~28節を読みたい。