ルツ記4章
14節「女たちはナオミに言った。「主をたたえよ。主はあなたを見捨てることなく、家を絶やさぬ責任のある人を今日お与えくださいました。どうか、イスラエルでその子の名があげられますように。」(新共同訳)
1節「ボアズが町の門のところへ上って行って座ると、折よく、ボアズが話していた当の親戚の人が通り過ぎようとした。「引き返してここにお座りください」と言うと、その人は引き返してきて座った」。物語の終盤である。「折よく」とは、ゴーエールの責任を果たす人物と出会ったことだが、人間の計画の背後に神の手が働いていることを指す。Good Chanceである。ボアズは町の門の広場で、10人の長老を呼んできて、その親族に向かって、モアブから帰国したナオミが、エリメレクの所有する畑地を手放そうとしていると先ず語った(2~3節)。そこでゴーエールとなるべき法的責任はあなたにあるので、この裁定の座にいる長老たちと民の前で責任を果たし、土地を買い取ってください。そうでないなら、わたしが次の者ですから考えますと告げた(4節)。名前は伏せられているが、この人物は責任を果たしましょうと言った。
5節「ボアズは続けた。「あなたがナオミの手から畑地を買い取るときには、亡くなった息子の妻であるモアブの婦人ルツも引き取らなければなりません。故人の名をその嗣業の土地に再興するためです」。その人はボアズの言葉に対して、土地を買い取るという責任は果たせるが、そこで未亡人ナオミの嗣業地を絶やさない義務(レビラート婚=ここではルツを娶る)は負い切れないと拒んだ(6節)。ここで不動産譲渡の認証方法は履物を脱いで手渡すことが求められていると記されている。彼は「あなたが引取ってください」と言って、履物を脱いだ(7~8節)。
9節「ボアズはそこで、長老とすべての民に言った。『あなたがたは、今日、わたしがエリメレクとキルヨンとマフロンの遺産をことごとくナオミの手から買い取ったことの証人になったのです』」。公の手続きを終了し、ボアズはゴーエールの責任を果たし、ルツとの約束(3章13節)通り妻に迎えた(10~12節)。
13節「ボアズはこうしてルツをめとったので、ルツはボアズの妻となり、ボアズは彼女のところに入った。主が身ごもらせたので、ルツは男の子を産んだ」。神の計画の実現である。ベツレヘムの女たちは、姑ナオミに「主を讃えよ、主はあなたを見捨てることなく~」と祝福のことばを贈った(14節)。ここでナオミはルツの産んだ乳児を自分のふところに抱き上げて、養い育てた(16節)。それはモアブの娘の子ではないと証言しようとしたのであろう。然し、事実は消されない(マタイ福音書1章5節see)。
17節「近所の婦人たちは、ナオミに子供が生まれたと言って、その子に名前を付け、その子をオベドと名付けた。オベドはエッサイの父、エッサイはダビデの父である」。
18~22節 物語の付録であり、ダビデの家系に組み込まれ、本書の目的が示される。
新約聖書ではイエス・キリストの系図に記され、メシアの到来として民衆に呼ばれている(マタイ福音書1章5~6節、マルコ福音書11章9~10節)。
14節「女たちはナオミに言った。「主をたたえよ。主はあなたを見捨てることなく、家を絶やさぬ責任のある人を今日お与えくださいました。どうか、イスラエルでその子の名があげられますように。」(新共同訳)
1節「ボアズが町の門のところへ上って行って座ると、折よく、ボアズが話していた当の親戚の人が通り過ぎようとした。「引き返してここにお座りください」と言うと、その人は引き返してきて座った」。物語の終盤である。「折よく」とは、ゴーエールの責任を果たす人物と出会ったことだが、人間の計画の背後に神の手が働いていることを指す。Good Chanceである。ボアズは町の門の広場で、10人の長老を呼んできて、その親族に向かって、モアブから帰国したナオミが、エリメレクの所有する畑地を手放そうとしていると先ず語った(2~3節)。そこでゴーエールとなるべき法的責任はあなたにあるので、この裁定の座にいる長老たちと民の前で責任を果たし、土地を買い取ってください。そうでないなら、わたしが次の者ですから考えますと告げた(4節)。名前は伏せられているが、この人物は責任を果たしましょうと言った。
5節「ボアズは続けた。「あなたがナオミの手から畑地を買い取るときには、亡くなった息子の妻であるモアブの婦人ルツも引き取らなければなりません。故人の名をその嗣業の土地に再興するためです」。その人はボアズの言葉に対して、土地を買い取るという責任は果たせるが、そこで未亡人ナオミの嗣業地を絶やさない義務(レビラート婚=ここではルツを娶る)は負い切れないと拒んだ(6節)。ここで不動産譲渡の認証方法は履物を脱いで手渡すことが求められていると記されている。彼は「あなたが引取ってください」と言って、履物を脱いだ(7~8節)。
9節「ボアズはそこで、長老とすべての民に言った。『あなたがたは、今日、わたしがエリメレクとキルヨンとマフロンの遺産をことごとくナオミの手から買い取ったことの証人になったのです』」。公の手続きを終了し、ボアズはゴーエールの責任を果たし、ルツとの約束(3章13節)通り妻に迎えた(10~12節)。
13節「ボアズはこうしてルツをめとったので、ルツはボアズの妻となり、ボアズは彼女のところに入った。主が身ごもらせたので、ルツは男の子を産んだ」。神の計画の実現である。ベツレヘムの女たちは、姑ナオミに「主を讃えよ、主はあなたを見捨てることなく~」と祝福のことばを贈った(14節)。ここでナオミはルツの産んだ乳児を自分のふところに抱き上げて、養い育てた(16節)。それはモアブの娘の子ではないと証言しようとしたのであろう。然し、事実は消されない(マタイ福音書1章5節see)。
17節「近所の婦人たちは、ナオミに子供が生まれたと言って、その子に名前を付け、その子をオベドと名付けた。オベドはエッサイの父、エッサイはダビデの父である」。
18~22節 物語の付録であり、ダビデの家系に組み込まれ、本書の目的が示される。
新約聖書ではイエス・キリストの系図に記され、メシアの到来として民衆に呼ばれている(マタイ福音書1章5~6節、マルコ福音書11章9~10節)。