サムエル記上12章
24節「主を畏れ、心を尽くし、まことをもって主に仕えなさい。主がいかに偉大なことをあなたたちに示されたかを悟りなさい」(新共同訳)
1節「サムエルは全イスラエルに向かって言った。『わたしは、あなたたちがわたしに求めたことについては、すべてあなたたちの声に従い、あなたたちの上に王を立てた』~」。小見出しに「サムエルの告別の辞」とある。サムエルは民が立てた王に従っていくことを告げ、自らは年老い、髪も白くなったので、これからは主と主が油を注がれた方の前で訴えなさい。もしわたしが不正を働き、誰かを踏みにじり、賄賂を取ったことがあるなら全て償うと、指導者として自分の身の潔白を証明しようとした(2~3節)。民は何一つ抑えつけたり踏みにじったりしたことがないと応え、主と油注がれた者がその証人であるとサムエルも答えている(4~5節)。
次に、サムエルは民に、主がモーセとアロンを用いて民をエジプトから導き上り、この地に住むようになってから今まで敵の手から救い出して下さったこと、エルバアル、ベダン、エフタ、サムエルという士師によって安全に住めるようになったことを語る(6~11節)。
12節「ところが、アンモン人の王ナハシュが攻めて来たのを見ると、あなたたちの神、主があなたたちの王であるにもかかわらず、『いや、王が我々の上に君臨すべきだ』とわたしに要求した」。そこでその要求により、主はあなたたちに王をお与えになった。今見よ、あなた達が求め選んだ王がここにいると言った。
14節「だから、あなたたちが主を畏れ、主に仕え、御声に聞き従い、主の御命令に背かず、あなたたちもあなたたちの上に君臨する王も、あなたたちの神、主に従うならそれでよい」。否定的であった王制国家に対して、サムエルはここで肯定的に受け入れるに際して、偉大な主の力の顕現を示すのである。
16節「さあ、しっかり立って、主があなたたちの目の前で行われる偉大な御業を見なさい」。サムエルが主を呼び求めると、主は雷と雨を下された。民は皆主とサムエルを非常に恐れた。そして皆、サムエルに、僕たちのために、あなたの神、主に祈り、我々が死なないようにしてください。確かに、我々はあらゆる重い罪の上に、更に王を求めるという悪を加えたことを悔い改めた。そこでサムエルは、恐れるなら今後は、虚しいものにそれることなく主に付き従い、主に仕えなさいと告げた(17~21節)。
22節「主はその偉大な御名のゆえに、御自分の民を決しておろそかになさらない。主はあなたたちを御自分の民と決めておられるからである」。またサムエルも決して祈ることを止め、主に対して罪を犯すようなことは決してしない。あなたたちに正しく善い道を教えよう。だからあなたたちは主を畏れ、心を尽くし、誠実をもって主に仕え、主がいかに偉大なことを示されたかを悟りなさいと述べた(23~24節)。
24節「主を畏れ、心を尽くし、まことをもって主に仕えなさい。主がいかに偉大なことをあなたたちに示されたかを悟りなさい」(新共同訳)
1節「サムエルは全イスラエルに向かって言った。『わたしは、あなたたちがわたしに求めたことについては、すべてあなたたちの声に従い、あなたたちの上に王を立てた』~」。小見出しに「サムエルの告別の辞」とある。サムエルは民が立てた王に従っていくことを告げ、自らは年老い、髪も白くなったので、これからは主と主が油を注がれた方の前で訴えなさい。もしわたしが不正を働き、誰かを踏みにじり、賄賂を取ったことがあるなら全て償うと、指導者として自分の身の潔白を証明しようとした(2~3節)。民は何一つ抑えつけたり踏みにじったりしたことがないと応え、主と油注がれた者がその証人であるとサムエルも答えている(4~5節)。
次に、サムエルは民に、主がモーセとアロンを用いて民をエジプトから導き上り、この地に住むようになってから今まで敵の手から救い出して下さったこと、エルバアル、ベダン、エフタ、サムエルという士師によって安全に住めるようになったことを語る(6~11節)。
12節「ところが、アンモン人の王ナハシュが攻めて来たのを見ると、あなたたちの神、主があなたたちの王であるにもかかわらず、『いや、王が我々の上に君臨すべきだ』とわたしに要求した」。そこでその要求により、主はあなたたちに王をお与えになった。今見よ、あなた達が求め選んだ王がここにいると言った。
14節「だから、あなたたちが主を畏れ、主に仕え、御声に聞き従い、主の御命令に背かず、あなたたちもあなたたちの上に君臨する王も、あなたたちの神、主に従うならそれでよい」。否定的であった王制国家に対して、サムエルはここで肯定的に受け入れるに際して、偉大な主の力の顕現を示すのである。
16節「さあ、しっかり立って、主があなたたちの目の前で行われる偉大な御業を見なさい」。サムエルが主を呼び求めると、主は雷と雨を下された。民は皆主とサムエルを非常に恐れた。そして皆、サムエルに、僕たちのために、あなたの神、主に祈り、我々が死なないようにしてください。確かに、我々はあらゆる重い罪の上に、更に王を求めるという悪を加えたことを悔い改めた。そこでサムエルは、恐れるなら今後は、虚しいものにそれることなく主に付き従い、主に仕えなさいと告げた(17~21節)。
22節「主はその偉大な御名のゆえに、御自分の民を決しておろそかになさらない。主はあなたたちを御自分の民と決めておられるからである」。またサムエルも決して祈ることを止め、主に対して罪を犯すようなことは決してしない。あなたたちに正しく善い道を教えよう。だからあなたたちは主を畏れ、心を尽くし、誠実をもって主に仕え、主がいかに偉大なことを示されたかを悟りなさいと述べた(23~24節)。