アメリカンカントリーアンティークとかカントリーコレクティブルって一体なんなのでしょう?去年は大急ぎでお店をかけずり回って自分の目で見てきました。目を閉じると色々な物が浮かび上がってきます。これから1年かけて脳みそのあちこちに散らばっているあれだこれだのを整理してカントリーアンティークの真髄に迫っていくつもりです。
College of Appraisersで”アメリカーナ”という言葉を初めて知りました。アメリカ人がアメリカ人のために作った日用品といったような意味で特に25年ほど前のアメリカ建国200年にあたる年あたりから使われるようになったそうです。ヨーロッパからの移住で始まったアメリカの伝統の再発見、クラフトやデザインのルーツの再発見を始めたということなのでしょう。18世紀にフィラデルフィアの熟練した職人が特権階級の人のために作った家具にチッピンデールというスタイルがあります。これはアメリカーナではあってもカントリーとは呼ばれません。このスタイルを真似してごく普通の職人さんが(あるいは全くの素人)が普通の人のために作ったものならばカントリーと呼ばれる物になるわけです。一般大衆という言葉が好きですが、ごく普通の人が普通の人のために作った家具、バスケット、台所用品などの生活用品を一般的に”カントリー”と呼びます。