McCoy's Country Store ■ blog

横浜本牧の小さな小さなアメリカン・アンティーク雑貨屋ののんきな日々・・

*McCoy's Country Store**

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1933年の帽子

2015-07-25 13:52:02 | ● 帽子の話


43歳になったアガサ・クリスティーさんの1933年の作品『晩餐会の13人』からの引用:
「この文章がいつ読者に読まれるかわからないので、ここですこし説明の言葉をはさむ必要がある。わたしはこれまでにいろいろな型の帽子を見てきた。クロッシェハットは顔をすっかり隠してしまうので、女友達の顔を見分けるのをあきらめなければならない。前に傾いた帽子、頭の後ろにふわりとのった帽子、ベレー帽、そのほかたくさんのスタイルがあった。この年の6月に流行の帽子は、スープ皿をさかさにしたような形で、片耳の上にかぶせて、その反対側の顔を髪は人目にさらしておくのである」
重要な登場人物が顔の左側を隠す為に帽子を買ったということがポワロと帽子屋の会話で明かされた後に続く文章だ。







スープ皿をさかさにしたような帽子でグッと斜めに被っている帽子というのを探して一番ちかいのがこの左側の帽子。小さめのつばで斜めに被る帽子は1930年代の帽子と言っても過言ではない。上のソックモンキーの帽子も雰囲気。ついでにほかの帽子もみてみましょう。





(左)19世紀末の帽子のリバイバルで1930年頃に流行った頭の前のほうに乗せて被る(右)頭の後ろにふわりとのった帽子とはこんな感じの帽子でしょうか。これは1931年の流行





1920年代中頃のベレー帽。とてもエレガント。珍しく20年代のベレーだけど1920年代といったらネコも杓子もクロッシェ帽子という時代。





本の裏表紙に載っていたクロッシェ帽子をかぶったアガサクリスティさん。帽子の流行に敏感だったと思われるクリスティさんが1930年代になってもクロッシェを被っていたとは思えないのでこの写真は『晩餐会の13人』以前のものと推理。


*出典 創元推理文庫 HATS Clarkson Potter Hats & Bonnets collector book





*OMAKE*


*OMAKEにいつもフレンチブルドッグのサラ店長がイラストで登場よ。illustration by Maggie McCoy*








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ハンガーのリメイクで「SUTTON」作り

2015-07-24 13:51:43 | ● お店情報


先日ちょっとだけ紹介したワンチャンのお散歩のお供のウンチ袋、その名も「スットン」をハンガーで作ってみましょう。ワンチャンがお散歩でウンチをするのはしょうがないとしても、その後拾ったりなんだかんだとちょっと手間でしょ。サラ店長は夜のお散歩ではお店が閉まっているとはいえ、顔見知りのお魚屋さんの店先ですることになっているのだ。その度に申し訳ない気持ちになっていたけど、これがあればサラがスットンと出し終わった途端にもうそこから立ち去れるから罪悪感もなくなったわ。





材料:100均のハンガー、ビニールコーティング生地、ペンチ、目打ち、太めの糸(毛糸でも)、毛糸針。ハンガーは7本で100円でした。10本で100円のだと細いので持った時の安定感が少ない。




(左)ワイヤーをまっすくにするには机の角、丸みをつけるのにはガラス瓶などを利用すると良いでしょう。クルクルとねじれている箇所は無理に伸ばさないで良い。これがあったほうが親指を乗せられるから棒のコントロールがしやすい。(右)袋はミシンではなく手縫いでつけます。太い針を使うから目打ちで穴を開けておくとやりやすい。





(左)20センチX30センチのビニール袋使用。簡単に袋に穴が開く。ウンチが終わった後、棒から抜くのも簡単。(右)準備OK。
*簡単に安上がりに出来るから日本中に作り方が知れ渡るといいな。そして犬のウンチが転がっていないきれいな日本になりますよう*







*OMAKE*


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カリフォルニアハイウェイのウィンドウディスプレイ*7月23日2015年

2015-07-23 14:54:33 | ● ウィンドウディスプレイ


カリフォルニアらしい高速道路といえばまず思い浮かぶのはPCHだ。パシフィック・コースト。ハイウェイのこと。南に下っていけばメキシコの国境の町ティファナにたどり着くことになってる。1956年に南カリフォルニアに観光旅行に来た人が出した絵葉書かと錯覚させるようなポスターをバックにしたディスプレイ。





手前のコダックのカメラは絵の中のものと同じ1953年に発売されたブラウニーのホリデー。いかにも1950年代らしい物がたくさん描かれていて嬉しくなる。アーティストは南カリフォルニアラグナビーチのスコッツ・モアさん。





茶色のピッチャーはカリフォルニア製のコーヒーサーバー。隣のメキシコ土産みたいのは灰皿。私のメキシコ土産といえばテキーラとコーヒーリキュールのカルーアだったけどね。ヤリーバ!ヤリーバだわ。






*OMAKW*


*OMAKWにいつもフレンチブルドッグのサラ店長がイラストで登場よ。illustration by Maggie McCoy*




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思い出の貝殻とガーデンフラッグ

2015-07-21 14:11:44 | ● ガーデンフラッグ


生まれて初めてガーデンフラッグを目にしたのがカリフォルニア。そこは穏やかな気候で強風はほとんど吹くこともないからフラッグはいつも平和にはためいていると言うよりぶら下がっていた。横浜に帰ってきてけっこう風が強い日が多いのに気がついたけれど、そうするとガーデンフラッグもなんとかしてあげないとめくれ上がってしまったりひどい時はどこかに飛んで行ってしまったする。





手っ取り早いのはフラッグの下になにかをぶら下げるという方法だ。重すぎてフラッグが全然はためかないというのはオモムキがないから大きめの貝殻くらいの重さ。ヒモで結わえて安全ピンで留めて出来上がり。貝殻は海岸で拾った物があれば最高。でも魚屋さんからホタテの貝殻をもらうというのも手ね。





こんな感じ。




店先もバケーションモードに入ってきたようにみえるではないか。これならばビーチサンダルで出勤しても許されそう。かな?







*OMAKE*


*OMAKEにいつもフレンチブルドッグのサラ店長がイラストで登場よ。イラストbyマギー・マッコイ*




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FEVE*フェーブ?

2015-07-20 15:39:39 | ● ブログ


昨日の大江戸骨董市に猛暑の中来てくださったお客様、本当にありがとうございました。35度という暑さの中、今日は無事に家までたどり着くことができるかしらと心配だったけれど、時たま広場を通り抜ける涼しい風に救われました。昨日嬉しかったこと。フレンチブルドッグのサラ店長を知っている同業者のエッグプラントさんにサラそっくりなフェーブをいただいたこと。(まるぽっちは自分で描いたけど)フェーブはフランスのお菓子、ガレットデロアに入っている小さなもの。フェーブってフランス語でソラマメの事らしい。何でもその昔はお豆を入れていたけど後に金属や陶器で単純な形の小さな人形などが作られるようになったとか。当たった人だけでなく皆がハッピーになれる楽しい風習ね。





買えば必ず付いてくるというのが食玩。アメリカでは知らない人がいないくらい有名なスナック菓子のクラッカージャックにも小さなおもちゃが付いてくる。1912年からこのおまけがスタートしているからコレクターも随分いるのでしょうね。日本では1922年からグリコのおまけがスタート。どっちも戦前のものにはオークションでけっこうなお値段のようです。何かを集めてみたいけど場所をとるのはいやという方にはフェーブのような小さなものがオススメね。





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