起きるであろう惨劇が、何となく想像出来る。みんな大好きUSB Type-Cの規格が更新され、最大240Wの給電が可能になるそうである。それだけの電力を通せれば大抵のケーブルはこれ一本で事足りる様になるので誠に結構、と言いたい所ではある。しかしUSBはデータ転送でも大活躍しており、ここに混乱の火種が有る様な気がする。少々強引な例えだが「電源のコンセントと電話のモジュラージャックが同じ形状で大丈夫か」と云う懸念を抱いている。流石に規格上安全対策が講じられている様ではあるが、全てのメーカーが製品を規格通り作るとは限らない。また全てのユーザが取扱説明書の注意事項に目を通す訳でもない。旧規格の1Aしか通せないケーブルを挿して「起動しない、不良品だ」と騒ぐ分にはまだマシで、不適合のケーブルに余計な負荷が掛かれば何が起きるか分からない。USBの規格は良く出来ているので杞憂であって欲しいのだが、人間を過信しないに越した事は無いのである。