どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

あってもなくてもいいもの。

どうでもいい四百字 3234

2021-11-13 19:57:48 | 時間の無駄
ヴィーガンは培養肉を食べるのだろうか。それは動物性蛋白質を断つに至った経緯に依るだろうから、一律の答えは多分出ない。家畜を殺さないなら良いとする人も、原料生産が家畜制度を存続させるから駄目だとする人も居るだろう。不殺生の戒律を持つお坊さんも気になるが、そう云うのは伝統に縛られがちなので、タテマエとして禁じる姿勢は変わらないと思う。そう云う宗教論争じみた側面からだけではなく、脱炭素方面からも培養肉は期待が寄せられているそうである。家畜が放出するCO2やメタンが理論上ゼロになる上に、広大な土地も豊富な水資源も必要としない為、森林破壊の進行を抑制出来るそうである。誠に結構な話ではあるが、実際にやってみると思いもよらない負の側面が顕在化するのが科学技術の面白い所である。どのみち肉を食いたいと願う全人類に等しく供給するなら培養肉以外の選択肢は現実的とは言えず、ヴィーガンに無理強いする必要も無いのである。

どうでもいい四百字 3233

2021-11-13 17:36:37 | 時間の無駄
電気自動車が唯一の解ではない。世界に冠たる変態技術を有する自動車企業がひしめく日本で、輪をかけて変態な取り組みが進んでいる。PHVもFCVも商用化しているトヨタが水素エンジン車をレースに投入し、社長自らがハンドルを握っている時点で重度の変態である。スバルとマツダはバイオマス燃料を用いてCO2排出量削減を目指すエンジンの開発を手掛けるそうで、そんなに内燃機関が好きかと思ってしまう。EUが「域内の自動車を全てEV化すると電気が全く足りない」と云う当たり前の予測に耳を貸さず暴走しているのと好対照である。最終的にどちらが生き残るかは個別の技術の優劣よりも、利用可能な環境がどれだけ整い広まるかで決まるだろう。その点ではミドリムシの養殖は悪くない選択肢ではあるが、残念な事にコストの問題も絡む。ただ時代の転換期を乗り越える原動力としては、経済的合理性よりも変態的偏執性の方がやや向いているんじゃないかなとも思うのである。