日産・三菱自連合の軽EVが好調である。発売2ヶ月で22,000台受注したそうで、納車までかなり待つ事となろう。値段もBEVとしては破格なのだろうし、航続距離も街乗りと割り切れば許容範囲内、そう考える人が購入していると想像している。意地悪な言い方をすれば、現在日本で販売されているBEVはロングドライブに適していないと云う事でもある。例えばリーフの公称航続距離は450kmで、東阪間をノンストップでは走れない。SAで充電する必要が有るが、高速充電装置を設置している所は少ないらしい。何でも高圧電力で契約するといきなり料金が跳ね上がるそうである。制限時間30分の普通充電で走れる距離は100km程度にしかならず、順番待ちの時間も考えるとドライブ計画をかなり長めに見積もらざるを得なくなるとの事である。この問題が解決しない限り軽EVで十分と云う結論が図らずも出た格好であり、まずEVの裾野を広げてインフラを整備する所から始めなくてはならないのである。