ソフトウェアは永遠に未完成品である。実際にはメンテナンスされなくなる日が訪れるが、それは直す所が無くなったからでは無く、予算が尽きたか開発者が飽きたからである。Windowsが月次アップデートされ続けるのはそう云う事情であるし、タダで更新してくれるのは有難いが、そんな未完成品に依存して経済が回っていると云うのも考えてみればおっかない気もする。将来的に有償保証やサブスク制になる可能性も否定出来ない。瑕疵の有る商品で儲けているんだからメンテナンスは当然の義務と云う考え方も有ろうが、裏を返せば赤字を出してまで直す義理は無いと云う事でもある。OSの収益が見込めなくなった時に「じゃあこれからはオープンソースで」と投げ出されたら、誰がメンテナンスコストを背負うかで壮絶な押し付け合いが勃発するだろう。そんな日は当面来ないと楽観はしているし、圧倒的シェアをみすみす手放すとも思えないが、それでも人件費は発生するのである。