止めた方がいいんじゃないかな。暑さで頭をやられたからでは無さそうだが、成層圏に汚染物質をばら撒いて太陽光を遮り、地球温暖化を緩和すると云う壮大なプランを真面目に考えている人が居るそうである。有力候補として硫酸エアロゾルが挙げられており、かつて規制が無かった時期に工場等がバンバン排出していた二酸化硫黄によって生成されていたものである。火山噴火でも大量に発生し、世界の平均気温が下がったと云う事例も確かに有ったが、それを人為的に散布しようというのだから暑さが余程腹に据えかねているらしい。確かに太陽熱を遮蔽してくれるが、同時に地表の放射熱を遮る温室効果も有している。何より地球全体の成層圏にそんなもんばら撒くとなれば、莫大な手間とコストが掛かるだろうし、いずれは対流圏に降着して酸性雨となって降り注ぐ。自然を強引にねじ伏せたい気持ちは分からなくも無いが、もう少し穏便な方法にした方が良いと思うのである。