台風の報道を目にしない日は無い昨今である。被害に遭われた方には心からお見舞いを申し上げると共に、人類はどう足掻いても自然には敵わないと云う前提で社会が動く事を願っている。少なくとも「気象庁から警戒レベル4が発令されましたので、早めに出社して下さい」と云うメッセージが飛んでこないヨノナカにはなって欲しい。しかし台風を見くびっていると云う意味では、私達も似た様なものである。だから気象庁は危険性の呼び掛けを工夫せざるを得ない。「50年に1度」と云う警告は、その最たるものであろう。ただこの表現は、同じ場所で同じ様な豪雨が有ったら、「25年に1度」と訂正しないと正確性に欠ける。別に正確である事が主眼では無いのでそこに拘る意味は無いのは分かっているのだが、統計マニアとしては引っ掛かる。気象情報から危険性を予測し適切な行動を各自が判断する様になれば、気象庁も文章表現に余計な労力を割かずに済むと思うのである。