聖剣エクスカリバー、何本有るのかな。余りにも有名なので漫画やゲーム等で登場しがちであり、場合によっては擬人化・女体化もするがそれはどうでもいい。その剣を岩から抜いた者こそ王の継承者であるとされ、数多くの戦士が挑んだが敵わずアーサーのみが引き抜けたと言い伝えられている。何でそうなったのか疑問に思っていたが、或る仮説に思い至ったので提唱したい。エクスカリバーはすっごく重かったんだとすれば説明が付く。梃子の効果に頼らない限り、自分より重い物は原則持ち上げられない。重量挙げの様に重心をバーベルと一体化させて弾みを付ければ出来なくもないが、それを剣でやるのは止めた方が良い。アーサーはすっごく重い剣を抜けるすっごいガタイだったのであり、だったら王様になれるのも当然であろう。制覇にあたって別に聖剣は必要なかったかも知れないが、権力の正統性を主張するアイコンは、何時の時代でも有るに越した事は無いのである。
平等に向けた弛まぬ努力が求められている。そう好意的に解釈したい。世界経済フォーラムが発表した「ジェンダー・ギャップ指数2022」で、日本は146カ国中116位だそうである。男女平等への取り組みがこれまで以上に推進されるべきであろうし、労働人口減少社会に於いてはそうでなくては困る。ただこのギャップ指数を改善させるには、長い年月を要するだろう。指標は経済、教育、健康、政治の4分野での男女格差を数値化しているのだが、男女の経済格差が最も小さな国がラオスである。ブルンジ、バルバドス、ベラルーシと続くランキングを見ると、豊かさと公平さの両立の難しさを痛感する。最悪なのが政治である。政府閣僚だけではなく、過去50年の首相・大統領の男女比が指標化されているので、順位は軍政下のミャンマーを大きく下回る。要するに10年や20年頑張ったところでこのランクは上がらないのであり、長期的な視点で不平等の撤廃に取り組むしかないのである。
政治パフォーマンスも命懸けである。インド・パンジャブ州首相は、同州カリベイン川の水質浄化記念行事に出席し、川の水を直接コップに汲んで飲んだ数日後、「定期健診」の為にデリーの病院にジェット機で搬送されたそうである。即死しない程度に浄化された事は十分伝わったので、成果をアピールするにしても、もう少し方法を考えて欲しい。日本だって生水、特に生物が棲息している河川の水をその儘飲めば、確実に正露丸のお世話になる。聖なる川のパワー復活を宣伝するのも有権者対策として仕方ないのかも知れないが、一旦カレーにする等、煮沸処理を一枚噛ませて欲しい所である。食の安全を証明する為に記者の眼前でカイワレを食った大臣はこの国にも居たので、パフォーマンスの重要性は理解出来る。しかしノロとかO-157とかの影は薄くなってはいるが、別に居なくなった訳では無い。実績を身を挺して誇る姿勢は嫌いではないが、多少の分別は求められるのである。
埼玉県にはウナギ屋が多い。なのに養殖場が無いのはおかしい。一社員のそんな筋の通らない問題提起を受け、武州ガスが閉鎖循環型陸上養殖場を竣工したそうである。さいたま近辺は近代でも沼沢地が多く、ウナギを始め川魚全般が獲れたから店が多いだけだと思うのだが、造ってしまったものは仕方がない。埼玉県産ウナギ誕生の暁には、必ず頂く事にしたい。閉鎖循環型なので排水も少なく、太陽光発電で環境に優しいと云うのはガス会社としていかがなものかと思うが、エネルギー事業者にとっては当然の配慮なのかも知れない。またシラスウナギから畜養するのではなく、他の養殖場で生育不良となった「クロコ」を仕入れて成魚に育てる計画だそうで、表現に困るのだが目の付け所がさいたまっぽい。ガツガツとナンバーワンを目指しても良いと思うのだが、そこそこのポジションでまあまあやっていけるならそれでいいじゃないかと云うユルさが特徴なのも確かなのである。
高校球児の熱戦が今年も繰り広げられている。たまたま地区予選を観ていたら、守備中に足がつった子が居た。熱中症が原因であろうが、命あっての物種である。体調に十分留意してプレイして欲しい。また開催する側も、試合が長時間にならない様に配慮して欲しい。双方一歩も譲らず延長十八回で再試合、と云う虐待一歩手前の試合も過去有ったが、タイブレーク制導入で一応緩和はされている。それでも延長戦となれば心身共にしんどいのは間違いない。そこで提案なのだが、従来の得点に技術点と芸術点を加えてみるのはどうだろうか。所謂ファインプレーや的確な送りバント等を評価し優劣を付ければ、同点でも延長戦にもつれ込む可能性はかなり低くなる様に思う。何をやったら加点されるのかは議論が必要だが、暑い中頑張る球児の事を思えば、一考の余地は有る。ただ定性的評価をしようとすると、人情として敢闘点とかも付け加えたくなってしまうのが難点なのである。