《 空想から科学へ 》 奧菜主義革命~ 革命的奥菜主義者同盟非公然ブログ

奥菜恵さんは、精神と肉体の両方から無駄なものをすべて削ぎ落とし、必死に舞台に立っていた

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2008年04月16日 20時45分17秒 | Weblog
本日(4月16日)読売新聞夕刊第7面:エンターテイメントは
阿佐ヶ谷スパイダース『失われた時間を求めて』の特集を掲載している。


《長塚圭史 新たな出発》
“「3人で」仲間と意欲作”

 阿佐ヶ谷スパイダースは、来月8日から27日まで、東京・森下のベニサン・ピットで、「失われた時間を求めて」を上演する。劇作家、長塚圭史の世界観を強烈に打ち出した舞台で人気を集めてきたが、今回はメンバー3人が意見をぶつけ合ってつくる意欲作だ。

 演出・出演も兼ねる長塚と俳優の中山祐一朗、伊達暁からなる演劇ユニット。家族や男女の愛憎を描いた作品から時代劇、ホラーまで幅広く手がけてきた長塚は、「これまでは自分の頭の中を形にしたい、僕の世界について来てという思いが強かった」と振り返る。
 「でも、せっかくチームでやっているのだから、もうちょっと互いに作用しながら作った方が厚みが出るのではないかと思った」
 1996年の結成から12年。前作「少女とガソリン」で「作品の荒々しさなど、スパーダースでやってきたことの集大成」を出し切ったことも、作り方を見直す契機になった。
 「これまでは客演を迎えてやってきたが、3人きりになった時にできることがあるんじゃないか……」。昨年秋から月に2,3回集まり、ずっと話し合ってきた。
 初めて3人でワークショップを行う中から生まれた新作は、ベンチが一つあるだけの場所が舞台。「俳優から何かをもらう」ため、あえて“余白”を増やした台本に、中山、伊達のアイデアを積極的に取り入れた。けいこでも互いの役柄を入れ替えるなど、さまざまな可能性を探っている。
 猫を探す男に女がなぜか付きまとうなど男3人と女1人が様々な形で出会うという設定は、不条理劇を思わせもする。しかし、濃密で力強い世界を作り続けてきたユニットらしく、淡々とした不条理劇や、いわゆる「静かな演劇」にするつもりは、ない。
 「こういう台本だからと言って、こぢんまりとはやりたくない。激しいところは激しく、どう、おれたち流に見せていけるか。スパイダースで培った激しい部分を注入することで、台本に命を吹き込みたい」
 作家・演出家として各劇場から引く手あまたの長塚。中山と伊達も外部公演で精力的に活動している。
 「みんなすごく忙しい中、『3人でやりたい』と思うところから公演を企画した。『少女とガソリン』でいったんコンマを打ち、今回が再スタートという気持ち」
 吹っ切れたような表情に、新たな出発への意欲を感じた。共演は奥菜恵。



なによ、この最後に付け足しのような、「共演は奥菜恵」って書き方。
あ、これ別に長塚さんにあれしているわけではありませんから。
まとめた記者さんへのあれですから。文中も「3人」の強調オンパレードですし。
ま、奥菜さんは客演扱いではないんだな、というメッセージは読み落としませんでしたが。