日本で働いている外国人は、どのくらい税金を理解しているのでしょうか。会社に勤めている人は、給与から源泉徴収され、所得税や住民税を納めています。個人で仕事をしている人は、確定申告をして、納めます。今回、早ければこの6月に始まる定額減税について、できるだけやさしい日本語で、解説してみます。簡単な漢字は読めると想定します。全部はできないので、みなさんが外国人に説明するときのきっかけになればと思います。
にほんではたらいている がいこくじんは、どのくらい ぜいきんを りかいしているでしょうか。かいしゃにつとめているひとは、きゅうよから げんせんちょうしゅうされ、しょとくぜいや じゅうみんぜいを おさめています。こじんでしごとをしているひとは、かくていしんこくをして、おさめます。こんかい、はやければこの6がつにはじまる ていがくげんぜいについて、できるだけ やさしいにほんごで、かいせつしてみます。かんたんなかんじはよめる、とそうていします。ぜんぶはできないので、みなさんが がいこくじんに せつめいするためのきっかけになればとおもいます。
(ここから やさしい日本語)
はたらいて、もらったお金(所得 しょとく)にたいして、日本では、2つの税金(ぜいきん)をはらいます。一つめは、所得税(しょとくぜい)です。会社からもらう毎月の給料から引かれて、自動的にはらっています。自分で計算するのはたいへんだから、会社が計算しています。これを 源泉徴収(げんせんちょうしゅう)といいます。
2つ目は、住民税(じゅうみんぜい)です。これは、1月1日に住んでいる町に 払います。前の年の所得によって、住民税が決まります。会社の給料から払っている人と、自分で払っている人がいます。
日本では、もののねだんが高くて、生活が苦しい人が多いので、税金を少なくすることになりました。これが、定額減税(ていがくげんぜい)です。
1年以上、日本に住んでいて、税金を払っている人は、1人について、所得税3万円、住民税1万円、安くなります。合計4万円です。家族が、自分のお金で生活しているとき、その家族を扶養(ふよう)しているといいます。扶養家族1人につき、同じように、所得税3万円、住民税1万円、安くなります。ただし、ここでいう扶養家族は、日本に住んでいる家族だけです。税金が安くなることを減税(げんぜい)といいます。
たとえば、4人家族で、おとうさんが会社で働いていて、おかあさんと、こども2人で生活しているとき、扶養家族は3人です。この家族は、16万円、減税されます。
会社で働いている人は、6月の給料から、今まで引かれていた所得税が、引かれなくなります。自分の減税額まで行くと、また、いつものように、所得税の源泉徴収が始まります。住民税は、減税の計算をしたあと、はらうための紙(納付書 のうふしょ)がきます。
所得が少ない人は、あとからお金がもらえます。(給付金 きゅうふきん)。給付金がもらえる人には、あとから、連絡があります。
会社ではなく、1人で仕事をしている人は、次の年の3月の確定申告(かくていしんこく)のとき、定額減税の計算をします。確定申告は、1年分の自分のもらったお金と、税金を計算することです。
日本に住んでいるながさや、母国と日本の約束によって、いろいろな場合があります。わからないときは、会社の人や、税務署の人に聞いてください。
(やさしい日本語、おわり)
今回の減税も含めて、納税や社会保障のしくみを 外国人に理解してもらうことは、大切です。知らなくて、納税義務を怠って、不利な状況にならないように、まわりの日本人は積極的に関わってほしいと思います。
こんかいの げんぜいもふくめて、のうぜいや しゃかいほしょうのしくみを がいこくじんに りかいしてもらうことは、たいせつです。しらなくて、のうぜいぎむをおこたって、ふりなじょうきょうに ならないように、まわりのにほんじんは、せっきょくてきに かかわってほしいとおもいます。
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