ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

さくら

2010年04月06日 08時49分32秒 | 山羊の話
ここ旧出雲街道は今満開の桜と菜の花でいっぱい。
車でスピードを上げると一面淡い薄ぼんやりした世界が現れる。

 世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし

きっとたいていの人は桜を見るとこの在原業平の歌を思い出すことだろう。
この歌、風流の押し付けというか嫌味を少し感じるけどでもまあ、軽く受け止めるのがいいのだろう。
それにこの歌はいくらでも応用が利く。
きっと誰だって直ぐに思い浮かべうだろう(?)

 世の中に耐えてお酒のなかりせば年中心は寂しかるべし

でもやっぱり桜というと都都逸風に軽く流したい。

 咲いた桜になぜ駒とめる駒が勇めば花が散る

これも山羊飼いなら誰でも直ぐに別バージョンを思い浮かべる。

 咲いた桜になぜ山羊とめる山羊が暴れて花が散る

しかし山羊をとめると花が散るだけではすまない。
幹をガリガリかじって木が枯れる。
山羊を桜に繋ぐと想像しただけでも山羊飼いははらはらする。

 浜の真砂は尽きるとも世に山羊飼いの悩み尽きまじ

そう、山羊飼いはいつもはらはらどきどきして暮らしている。

 世の中に絶えて山羊のいなければ年中心はのどけからまし
コメント
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