ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

孫は優しい

2018年07月17日 18時42分07秒 | 食の話
「初孫」という酒を呑んでいる。
ちびりちびりと呑みながら・・・

すると何年か前、「兵庫在来種保存会」主催の講演会の講座を思い出した。
その中の一つに「孫は優しい」というテーマの講演があった。

その時は孫はいなかった。
今では一人いる。

そして思う、孫は優しい?
いえいえ優しいのはおじいさん、おばあさん。
ひたすら孫の顔色をうかがうだけ、孫の奴隷だよ。


まあ、そんなことはおいといて・・・
「孫は優しい」と言う話。
これは食のバランスについての話。
これを守ってたら健康な食生活を送れるのだよと話。

この有難い話を聞いて、とっても反省した。
いかに自分が今まで不健康な生活を送ってきたかを。

「孫は優しい」の 

 「ま」~は「豆」。そうだよね。豆は食べないとね。
 枝豆やピーナツはビール党にもウィスキィー党にもお友達だよね。

「ご」~は「ごま」だけでなく、くるみや栗やぎんなんや松の実など・・・らしい。
 みなどちらかというと、マイナー
ごまなんてどうでもいいけどね・・・
それよりも屋台で銀杏で一杯!なんていいんじゃない?


「わ」~は「わかめ」。海藻も摂りなさい!ってこと。
海藻、いいんじゃない?
といってもノリのミイラ、あのアサクサノリじゃなくて、メカブとか・・・ぬるぬる系の海藻、酒の肴によく合う。

「や」~は野菜。これは間違いなくお勧め。
とりわけこの「右田農園」の無農薬無化学肥料の野菜お勧めだよ。
このいい加減なぐうたらな百姓が引退して今では息子夫婦がまじめに作っている野菜、特にお勧めだよ。

「さ」~魚。そうそうやっぱり魚だね。酒の肴にはやっぱりさしみが一番!

「し」~しいたけ、キノコってこと。うんうんキノコも肴にいいね。

「い」~芋。芋類もいいね。日頃料理も洗濯も掃除も何もできない女が恋人ができたとたんに得意料理になる「肉じゃが」。
そんなんじゃなくて芋もいいよね。採れたてのジャガイモの塩ゆで、う~~~ん、ビールによく合う!

ところでこの講演を聞いてたらだんだん不安になって来た。
もっともっと大切なものが欠けているのではないだろうか?
そうだ!そこで思い当たった、それは酒。
このよきものを忘れて、何の食のバランスか?!

そこで考えた。
そうもっと大切なものがあるはず。

「さ」~は酒、日本酒。

「し」~は焼酎。

「わ」~はワイン。

でもこうなるとやっぱり肴も欲しいよね。

そこで肴の定番、

「ま」~はマグロ、刺身。日本酒にはやっぱり刺身だよね。

「や」~は焼き鳥。立ち飲み屋でビールで焼き鳥。
う~~~ん、いける!

「い」~イカ。やっぱりスルメは肴の定番だよね…

ところでふと困った、とっても困った。

それは「ご」~ご・・・ごまどうふ?・・・あまり肴に合わないね。
そこで悩んだ末ふと思い当たった。

そうだ、もっと大事なものが欠けていた。
それは金、かね!
金がなければ何にも買えない。

そうだ500円だ!

焼き鳥とビールで500円!
スルメと焼酎で500円。

刺身と日本酒で500円?
えっ、それ苦しくない?
いえいえ閉店間際のスーパーに行くと刺身はとっても安くで売っている。

というわけで、「まごわやさしい」は
マグロと
五百円と
ワインと
焼き鳥と
酒(日本酒)と
シイタケ(キノコ)と
イカ(スルメ)と、いうことで

すっかり納得したのだった。


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メナンドロス

2018年07月17日 05時53分46秒 | 本の中から
メナンドロスを読んだ。
メナンドロスはアリストファネスの死後、約半世紀ほどして生まれた喜劇作家だ。
でも不幸なことにその作品はほとんど残されていない。
(あちこち欠落はあるものの)ほぼ完全な形で残されているものは「気むずかし屋」
それ以外は「調停裁判」も「髪を切られる女」も半分くらいしか残っていないし「サモスの女」はさらにわずかしか残っていない。

古代ギリシャの3大悲劇詩人の悲劇やアリストファネスの喜劇が大部分ほぼ完全な形で残されているのがとても不思議だったけど、
その一方でやっぱり膨大な作品が失われている、とっても残念だ。
その中にはとっても傑作もあっただろう。

そう、傑作がのこるとは限らない、運も大きい。
「気むずかし屋」と「髪を切られる女」は20世紀になって発見された。
「気むずかし屋」と「サモスの女」はメナンドロスの25歳くらいのころの作品らしいけど当然どちらも代表作というわけではない。
にもかかわらず残っているのは幸運というほかないし、失われた傑作をとても残念に思う。

「調停裁判」はたしかにいい作品だと思う。
古代ギリシャ喜劇の形は残しつつも、内容はモリエールにも匹敵する普遍的なもの。
アリストファネスの喜劇に特有の当時の政治への揶揄、古代ギリシャ語による駄洒落。
これを理解するには当時の古代アテネの政情や古代ギリシャ語の知識を必要とする。
それがわからないなら(注)をやたらやたらと見ながらでしかそのユーモアを感じることができない。
その点メナンドロスは(モリエールも)そんな予備知識なしに楽しむことができる。
そんな意味ではメナンドロスやモリエールはアリストファネスよりも普遍的と言えるだろう。

でもそれはしばしば風俗的にとられ軽くみられがちだ。
でもモリエールは風俗劇を昇華して普遍的な性格劇にした。
メナンドロスにも風俗劇でなく性格劇な面も見える。
もっともっと素晴らしい性格劇があったはずなのに・・・
失われた作品が・・・残念でたまらない。

ともあれ、それでも、やっぱりメナンドロスよりもアリストファネスの方が好きだ。
あの健康な諧謔、自由奔放な創造性・・・やっぱりアリストファネスがいい。
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