
さてカレーの後に、自己紹介とかとっても有益な真面目な山羊の話などの講演のあと、同じ集落にある山羊牧場に行った。
「やぎのいえ」ここには10頭くらいだったかな~ヤギがいた。
あいにくの雨のため山羊は雨宿り。
ちょっぴり距離を置いてのヤギとの体面だった。
なんせ山羊は雨が大嫌い!
雨が降ってきそうになるとすぐに小屋に引きこもる。
でもここには個性あふれる山羊たちがいてみてるだけで楽しかった。
古い民家の中にとっても立派なミルク加工施設があった。
ずいぶん金がかかったんだろうね。
でも今年は乳脂肪分が2.5%に達しなくて売れなかったらしい。
う~~~~ん、これ何とかならないのかね。
健康食品として売るとか・・・
脂肪分控えめのヤギミルク・・・とか
牛乳だって売っているよね、低脂肪の加工乳として。
そんな販売できないのかな?
しかしやっぱり思う。
ヤギを飼うって職業として果たしてなりたつのか?
昔の田舎ではどこも山羊を飼っていた。
ところそれが牛に移り、農耕牛と肉牛・乳牛に2分化し、
トラクターの出現とともに、農耕牛もすたれ、
今では大規模化した肉牛・乳牛が残るばかり。
もちろん希少価値としての商売としての山羊は残るものの・・・
山羊ミルクや山羊チーズや山羊石鹸や・・・そんな仕事は細々と残るものの・・・
ほとんどのヤギ飼いは仕事としては消えていくだろう。
そしてペット山羊だけは生き残る。
今でもきっとそうだろうけど、山羊牧場の最大の収益は子ヤギの販売。
きっとそれしか生き残る道はないだろう。
田舎暮らしを始めて1年目に山羊を2頭飼った。
山羊に草刈りをしてもらったり、糞を堆肥にしたりして、とっても役だった。
その上、山羊ミルクを絞り、飲み、バターにし、チーズにし、石鹸にし、
ヤギライフをとっても楽しんだ。
でもそのうちすっかり面倒になって、山羊はペットになった。
でもそれでも山羊の存在価値はある。
山羊は人を呼ぶ。
それだけで充分に山羊は自分の仕事を果たしている。
そうきっと山羊は家畜ではなくペット。
人を集めるだけでいいじゃない?
それだけで充分に山羊たちは自分の仕事をしているんだよ。
