昨日は久しぶりにすし屋に行った。
いったい何年ぶりだろう?
田舎暮らしを始めて以来、
なかなかすし屋に行く機会がない、
と言うよりもわざわざ遠くまで食べに行く気にもなれない。
それでいつ食べたかもわからないくらい、ながいこと行ってなかった。
すし屋はわざわざ頼まないでも、すしの方からやって来るというそれはそれは便利な種類のすし屋。
このようなすし屋に入ると、まず心がけることは寿司の流れの上流に座らなければいけない。
下流だと古いのが来るし、すぐ目の前で狙っていた皿が消えていく。
というわけでさっと流れを見て上流に・・・と思ったら満席で最下流の席しか空いてなかった。
うむ、いかん!
しかし気を取り直してあらためて流れを見たら、寿司の補給基地がいくつかあり、最下流と思っていたのが、実は上流であることに気づいた。
一見上流だと思っていた席の客を見て勝った!と思った。
さてここで皿を・・・とってはいけない!
まずはゆっくりお茶を飲む。
でも長いことすし屋に行かなかったので、どうもお茶のいれ方もよくわからない。
苦労しながらお茶をいええると、なんと白湯だった。
どうやらここでは粉茶を入れてからお湯を注ぐようになってるらしい。
内心のあせり、動揺を隠しつつゆっくりお茶を飲むと次第に感がよみがえってきた。
そうだまだ皿を取ってはいけない。
まず壁を見て皿の色を頭に入れなければいけない。
ところが壁には皿の値段がかかってなかった!
いかん!とちょっとあせった。
ともあれ、まあいいかとばかりそんなに高くなさそうなのを2皿ほど食べた。
どちらもいい味だった。
ここでふと気づいた。
席にメニューがあって、お勧めメニューの下に皿の値段が書いてあるメニューが隠されていたことを。
なるほど、そう来たか。
どうやら皿の値段を見せたくないらしい・・・
とった皿は下から2番目と3番目の皿だった。
しかし一番最下等の皿、いかにも卑しいという感じの白い皿はなかなか回ってこない。
しかも皿は柄模様で色がわかりにくい。
うむ、さてはこれがこの店の狙いか。
少しでも高い皿をとらせようと言う魂胆なんだな。
騙されないようにしなければ・・・と内心つぶやきながら用心しながら皿をとっていった。
白い皿ではイカとげそがとっても美味かった。
他には青・緑・黒などの皿を取ったけど、どうも色がよくわからない。
うむ、敵もなかなかやるな!
ともあれほとんどの皿は満足できる味だった。
値段もその割には安かった。
たまには外食もいいものだ。
たまには・・・
たまぁには・・・