ぐうたら里山記

兵庫の西の端でただのほんと田舎暮らしをしています。ぐうたらです。のん兵衛です。

晩酌

2018年11月19日 18時08分42秒 | 酒の話


土・日山羊のオフ会に行ってきた。
その話はまた後ですることにして、さすがに疲れた。
どうも高速は性に合わない。
なんせ片道1車線、それも黄色の線の道ばかり走っているので、サイドミラーなんて見る必要もない。
ただ前だけ、たまにバックミラーを見るだけですむ。
そんな田舎に住んでいるので、高速や米子の片道2車線の道を走ってとっても疲れた。
それにやっぱり時速100キロなんてスピードは人間の限界を超えている。
それに高速で片道1車線なんてまったくの欠陥道路。
片道2車線が増えたとはいえ、蒜山からは相変わらずの片道1車線の欠陥道路。
片道1車線だと後続車がとっても気になる。
こちらはあまりスピードを出さない人間なので、イライラしてないかなぁ~なんて気になって仕方がない。
さらに前をのろのろ車が走っているとさらにイライラが増す。
こんな欠陥道路を作ってしかも金をとる!
こんなことして恥ずかしいと思わないのか?
プライドはないのか?
と米子道を通るたびに思う。
こんな道2度と通るもんか!と、思う。
でも片道2車線が増えて大分通りやすくなった。

しかし・・・高速・・・やっぱり疲れる。
やっぱり・・・普通じゃない。
時速4キロで歩くのが普通の人間。
その倍程度で走るのが普通の人間。
車だと50キロの道を60キロで走るのが普通の人間。
やっぱり100キロはおかしい!
だからすぐキレる人間が出るのだよ。

なんてことはさておいて、
山羊の話もさておいて、
今はいつものように晩酌タイム。

風呂から上がり、夕食までの間、ちびりちびりとごくごくと、
酒を呑むのがニッカ、じゃない日課。
肴はたいてい竹輪か納豆か豆腐。
すぐに食べられる。
肴なんぞに手も暇も金もかけてたまるか!

この写真、酒以外は自作の器。
徳利は・・・実は失敗作。
どこが失敗かというと小さくて1合ちょっとしか入らない。
せめて3合くらいは入らないと徳利としては使えない。
今度はもっと大きい徳利を作ろうね。
ぐい呑みはまあ好きな作品。
赤土の焦げ緋色と塩釉・・・だったかな。
皿はまあ何とか使えるレベルかな?
でも・・・やっぱり失敗か。

でもそれはともあれ自作の器で呑むのはとっても楽しい!
今日もまた風呂上りに呑んでいる。
風呂上がりに飲むと酒がとってもうまい。
ところが不思議なことにオフ会では他の人は誰も食事の前に風呂に入っていなかった。
そのあと誰か風呂に入ったのだろうか?
そんな感じもしなかった。
酒をうまく飲むためだったら、なんでもするよ、熱湯地獄だって、灼熱地獄だって行くよ。
呑んで呑んで酔いつぶれて、そのまま横になって・・・
あとは、ぐうぐうぐう・・・
そのうち目が覚めて、みんな眠ってるその時に、みんなが呑み残した酒瓶を一人で注いで、
うぃぃ~~~!
そしてまたうとうと・・・
やがて夜明けを迎える。
まさに至福の時、至福の夜だね。
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山羊の会

2018年11月16日 18時49分52秒 | 山羊の話
明日は久々ぶりに山羊の会。
鳥取の米子界隈に行く。
昔は田舎暮らしの会とともに、山羊の会も結構まじめにやっていた。
でも今ではすっかりぐうたら人間、へんこつ人間。
それで面倒くさい!とばかりイベントもみんな投げ出した。

でも山羊の会(近畿中国山羊と暮らす会)だけはパワーあふれるスタッフの女性たちがとってもしっかりしているので、
それに引っ張られて、まだ続いている。
もちろんこちらは何にもしない名前だけの会長。
二次会の呑み会に出るのだけが目的の、まったくしょうもない人間。
でもこの会が今まで続いてくれたのはとっても嬉しいし、
これからもずっと続けてほしい。

この山羊の会に出るととってもほっとする。
「乾めぇ~~~!」で始まる二次会。
この会の唯一のまとも人間のこのぐうたら百姓、
「乾めぇ~~~!」で恥まる、いえいえ辱まる、いえいえ始まる、
こんな(自称)まとも人間のぐうたら百姓もこんな変な会に出る、とってもほっとする。
家の中も家の外もなんか居心地悪げに毎日暮らしてるけど、
この会に出ると、自分の居場所に来たようで、なんかとってもほっとする。

ぜひこれからも、この会に寄せてくださいね。
せめて2次回の呑み会だけでも。

明日は山羊の会。
はるばる山陰に行くので、今日は酒はほどほどに・・・と思っていたけど、
うむ、いかん!
回ってきた、いつものように、回ってきた!
あす予定通りに集合場所に着けれるかな?
もし・・・着かなかったら・・・
そのときは、またしても!とさんざん笑って下さい、馬鹿にしてください。

さて今度は3缶目。
ますます酔いがまわって来た。
うぃ~~~!
みなさんよいお年を。
いえいえ、そうじゃない。
明日は必ず行きますよ。
集合場所も集合時間もちゃんと覚えていますよ。
うぃ~~~!
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呑みすぎかな~

2018年11月14日 18時20分01秒 | 酒の話
日本酒もウィスキィーも焼酎もやめて、このところビール(もどきの)を呑んでいる。
350MLの「頂」をのんで、500MLの「LEVERL9」を呑んで、
それでも足りなくて再度350MLの「頂」を呑んでいる。

これって呑みすぎかなぁ~
うん、きっとそうなんだろうね。

でもまあ呑みだしたら止まらない。
呑んで呑んで呑んで呑んで・・・
そのあと何があろうとも・・・知らなぁ~~~い!!

呑んで呑んで酔いだくれて、このまま浅い眠りに陥ったら・・・
呑んで呑んで酔いだくれて、このまま永久の眠りに陥ったら・・・
もうそれで満足。
好きで生まれたこの世じゃない。
せめて死ぬ時くらい好きで死にたいもの。
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とっても忙しく・・・

2018年11月14日 17時52分52秒 | 田舎暮らし
とっても忙しく過ごした。
昨日の残りのシイタケの菌打ちをしたり、
シイタケやクリタケの収穫をしたり、
まだ少し残っている甘柿や渋柿の収穫をしたり、
電気柵の修理をしたり、
昼からは陶芸教室に行って、しょうもない壺を一つ作ったり・・・
まあそれなりにそれなりに、忙しく過ごした。
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幻のアローカナ

2018年11月13日 18時46分08秒 | 鶏の話
青い卵を産むアローカナ。
我が家には雄鶏1羽、雑種の雌鶏2羽がいる。
そして雑種の雌鶏がほぼ毎日変わりばんこに青い卵を産んでくれる。

青い卵大好きなので、もっともっと増やしたい。
それで血が混ざってないアローカナ、我が家とは血が違ったアローカナが欲しい!
というわけでこの前6個買って抱かせたのだけど・・・全滅!
一羽も生まれなかった。

何年か前に青い卵を5個もらってきて抱かせたのだけど、孵ったのは雄鶏1個だけ。
そして翌年、青い卵が産まれた。
いかにもアローカナ!という雌鶏はいないので、きっとあのアローカナの雄鶏の雑種が産んだのだろう。
それも2羽!
その2羽は今も卵を産んでいる。
毎日変わりばんこに1個づつ、ある時は同じ日に2個。

うんうん、もっと増やそう!増やさねば!!
それで我が家の青い卵はもちろんのこと、隣の道の駅で売ってた卵を6個買ってきて5個抱かせて、1個孵ったけど、すぐに死んだ・・・
我が家の青い卵もほとんど孵らない。
割ったらもうヒヨコ。
でも自分で殻を割る力がなかったらしい。

でもこのままでは長続きしない、将来が不安。
もっと青い卵を増やしたい!
それで別の町の道の駅のアローカナの卵を6個入手して抱かせた。
今度は孵るかな?
しかし・・・孵らなかった。
6個、みんな孵らなかった。

う~~~ん、今悩んでいる。
幻のアローカナ。
幻だけに尊いのかもしれない。
アローカナって、幸せの青い鳥ではなくて、幸せの青い卵なのかもしれない。
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菌打ち

2018年11月13日 17時58分04秒 | キノコの話
早々とシイタケの菌打ち作業。
6月だったかな?
大雨の時、大きな柏の木が倒れたので、シイタケの榾木にしようと、それを榾木用に切って置いていたのだ。
普通は伐って3ヵ月ほどで菌打ちするのだけど、
4ヵ月・・・どうだろうなぁ~?
そんな不安はあるものの、せっかくの倒木、使わぬわけにはいかない。

それでホームセンターで菌が売り出されるのを待って、待ちわびて・・・売り出されたらすぐに買った。
そしてやっと菌打ち作業。
久々の電気ドリルの登場。
もう20年以上も使っているドリル、
とってもパワーが弱いので、ちょっと使うとすぐに止まる。
それで騙し騙し使ってきた。
1本ずつ穴をあけ菌打ちをして、そして榾木置き場に運ぶ。
とっても効率が悪い。
12本作って日が落ちた。
菌は袋を開けたら(なるべく)その日のうちに打ってしまわないといけないらしい。
今までは1日で収束した。
でも今日は?
う~~~ん、できるかな?
1500個の菌の袋を開けるのはとっても迷った。
でも今週はいろいろ予定があるので、どうしよう?と、ぐじぐじ迷った挙句・・・
しゃ~ない、やるか!と決心したのは昼ちょっと前。
それでし残した、持ち越した、夕暮れになった。
明日早々に菌打ち作業を続けないといけない。
今回はほんの一部、3分の1くらいかな?
今回は普通種だけど次は早生種をうえたい。
まだまだ榾木はたくさんある。
しばらく重労働が続く。

しかし・・・なんだね・・・こんな作業・・・いつまで続けることできるんだろうね・・・
今年まで?・・・それとも来年?
もちろんがんばれば、まだまだ何年も続けられるだろうけど・・・
でも・・・頑張るのが嫌いな人間。
頑張らないぞ!をモットーに生きてる人間。
それで・・・いつまで続けられるんだろうね?

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水の影

2018年11月13日 13時57分05秒 | 写真


壁に映った水槽の水・・・
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テクノの秋

2018年11月12日 18時07分02秒 | 田舎暮らし


ここの近くにテクノポリスという播磨科学公園都市がある。
ここには世界に誇る施設がいっぱいあるのだけど、まあそんなことはどうでもいい。

ここはとっても人口的な町。
ここは人が考えられる美しい自然いっぱいの町。
本当の自然を破壊して人口的な自然あふれる町。

ここは今、美しい秋の風景がいっぱい!
でも・・・ただ、感じるのは・・・
た・い・く・つ!!

テクノに行くと、人が作った自然の限界をついつい感じてしまう。
ここに住んでる人たち、ねえ~、退屈してない?

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ティモン

2018年11月12日 06時35分09秒 | 本の中から
人間嫌いには本人の意思に反してある種の滑稽さが付きまとう。
それでよく喜劇の題材になる。
モリエールの「人間嫌い」のアルセスト、
本人がまじめであればあるほど人を笑わせる。

ティモンは人間嫌いとして古代アテネで有名だった人。
そのため喜劇などいろんな作品に取り上げられている。
アリストファネス、メナンドロス、ルキアノス・・・
ティモンは俗福だったけど、それを気前よく使い、友人らにさんざんたかられた挙句すっかり破産してしまった。
すると友人たちは手のひらを返したよう、もう誰も相手にしてくれない。
そして金を借りに行くと冷たくあしらわれる。
それですっかり人間嫌いになってしまったという。

悲劇的な題材ではあるけど、日常的な悲劇的な世界なので逆に悲劇にはなりにくい。
ところでシェイクスピアも書いているという。
えっ、書いていたかな?
シェイクスピア全集を読んだのは大分昔なので思い出せなかった。
それは「アセンズのタイモン」という作品、それも悲劇で。
気になったので読み直してみた。
(本は大分処分したけど「シェイクスピア全集」はまだ大切に持っている)
読んでみて、正直言って駄作だ。
シェイクスピアはこの劇を一度も上演しなかったらしい。
矢張り悲劇にするには無理があるのだろう。

ところで同じシェイクスピアの悲劇「リア王」にも、またバルザックの「ゴリオ爺さん」にも悲喜劇的な要素が、あるいはある種の異常さが感じられる。
リア王は娘たちに財産のすべてをそしてもっとも親を大切にしてくれる子にたくさん残そうと思い、それぞれ娘たちに聞く。
そして思いっきり優しい言葉をかけてくれた姉2人に財産を分配し、そっけなく感じた末娘には怒って何も渡さなかった。
ところが財産をもらったとたん2人の姉はリア王に冷たく当たる。
末娘だけが相変わらず優しい。
読者はきっと悲劇を感じる前に、リア王ってバカだなぁ~、と思うだろう。

ゴリオ爺さんは俗福な商人。
そして自慢の一人娘を金にあかして貴族に嫁がせる。
それが父親、ゴリオ爺さんの自慢。
ところが貴族になった娘は商人の父を恥ずかしく思う。
娘に会えない父親は屋敷から馬車で出てくる娘を見るのを楽しみとする。
娘はちょっと会釈をするだけ。
こんな関係を維持するためだけに、娘の貴族としての体面を維持するために多額の金をつぎ込み最後はとうとう破産する。
こんな小説を読むとそこに悲劇というよりも人間としての異常さを感じる。
でもまあゴリオ爺さんはまれだろう。
でもリア王は今の日本にもたくさんいるに違いない。

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キセキの葉書

2018年11月11日 17時51分27秒 | 映画の話
毎月第2土曜は映画の日。
市民ホールに映画を見に行く。

いい映画が多くそんなにはずれはない。
外国映画はなく時代劇も見たのは1度だけ。
あとはホームドラマの延長。

これはかっての映画会社、東宝・大映・東映・松竹・日活がつぶれたり配信会社になってしまい、映画を作らなくなったため、
今作っているのは独立プロの作品、予算に限りがある。
そのため金のかかる時代劇や戦争物でなく、大規模なセットを作らなくても、
普通の家やマンションの部屋を借りたらできるホームドラマになるのは仕方ないこと。

それで規模の大きい大作も、規模の大きい駄作もできないかわりに、「万引き家族」の是枝監督の作品のような作品はできる。
「七人の侍」や「スター・ウォーズ」の作品のようにテレビでは絶対にできない映画ならではの作品はとっても魅力だけど、
でも小さくても味のある作品、それもまた映画の魅力だ。

「キセキの葉書」は実話を映画化したもの。
舞台は同じ兵庫県の西宮・武庫川団地。
西宮はそれほど詳しくはないけど、それでも知らない土地ではない。
それでそれなりに親しみを持って見た。

でも内容はそんなのほほんとしたものではなく、脳性まひの子を抱え毎日その介護に追われているとき、
大分に暮らす母親がうつ病と認知症を併発したという電話を父親から受ける。
でも母親の面倒はとってみることはできない。

父親はただおろおろすして娘に電話をするばかり。
助けてほしい、助けてほしい!
その気持ちはとってもわかるけど、でもどうすることもできない。
そのためせめて毎日、葉書を、絵手紙を送り続ける。
13年間にもわたり5000通も!
ところが不思議なことに母親はそのうちはがきが届くのを楽しみにして、毎日待ちわびるようになった。
そして認知症が改善した。
そして、今は田舎を引き上げ同じ団地の隣の家で暮らしている。

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ポポー

2018年11月10日 07時09分40秒 | 花便り


ポポーの葉が黄色くなった。
ポポーは黄葉もいい。
実も・・・?
今年も何人かの人に押し付けた。
犠牲者(?)は確か4人。

ポポーは甘いけど癖があるので年に2~3個食べればもう充分。
家族もほとんど食べないので、残りはほっといたらアナグマの餌になる。
それもしゃくなので誰かに押し付けることになる。
それでもたまにポポーが好きな人もいる。
そんな人に押し付ける。
たまに「ポポー?食べてみたい・・・」という人もいる。
そんな人にもここぞとばかり押し付ける。
そんなかんだで今年のポポーは終わった。

でもマイナーな果物、ポポーやアケビがなかったら、やっぱりこの農園の秋は寂しい。
今年はアケビを見なかった。
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エセー

2018年11月09日 16時17分17秒 | 本の中から
モンテーニュの「エセー」を読んだ。
昔読んだときは引用の多さにすっかりうんざりしたけど・・・
それは今度も昔ほどでなくても同じだったけど・・・
それでもモンテーニュの話の進め方に・・・
短い挿話をつなげて世間話風に話を続けていく・・・
そんな話の進め方に・・・
今では何かしら魅かれた。

各章に一応テーマはあるものの、必ずしもそれに忠実ではなく自由に話はすすむ。
ここらへんが昔はなじまなかった。
どうやら「エセー」は最初から最後まで続けて気合を入れて読む本ではなく。
枕もとにおいて、気ままに読む本らしい。

モンテーニュは30年近くもかけて「エセー」を書いているので、1巻から3巻にかけて文体はずいぶん変わっている。
第3巻は引用も少なく自分の言葉で語っている。
第3巻の1章の文章も他の巻に比べて長い。
第3巻がなかったら、きっと「エセー」はフランスの片田舎の教養ある人が書いた作品として、
フランス文学には残るかもしれないけど、世界文学に選ばれることはなかっただろう。

ともあれ「エセー」を読んだ。
そしてそのあとでもやっぱりモンテーニュはよくわからない。
きっと誰でもモンテーニュの人柄についてこんな風に思ってるだろう。
常識人、良識人、個人主義、中庸の人、自然主義者、市民。
このどれにも当てはまるようでどれにも当てはまらないような気がする。
一言でいえば自由人なのだ。

モンテーニュは領主、それも封建時代の領主、殿様なので「市民」という言葉は当てはまらないかもしれないけど、その立つ位置は「市民」を思わせる。
それも田舎で隠遁暮らしをする偏屈な人間ではなく、田舎暮らしを楽しむ都会の市民を思わせる。
もちろん100人くらいの使用人を使いブドウ園を経営する。
それは「田舎暮らし」ではなく「仕事」なのだけど、エセーにはあまり仕事を感じさせない。

モンテーニュは21歳で高等法院の裁判官になる。
37歳で裁判官の仕事を辞めて、自分の城で田舎暮らしを始め、39歳のころからエセーを書き始める。
途中選ばれて2期ボルドーの市長をちゃんと務めた。

モンテーニュは日本では織田信長の時代だった。
そして当時フランスでも激動の時代だった。
カトリックとプロテスタントの血みどろの戦いをしてた時代だった。
ある時などは敵が偽り「敵に襲われた、たすけてくれ!」とモンテーニュの城にやってきた。
それを許すと、今度は次々に兵士が合流してくる。
モンテーニュの城はあわや乗っ取られる寸前になった。
そんな危機をモンテーニュは乗り越えた。
そしてあっさりとかわす。
誠意をもって話したらみんな引き上げていった。
「きっと自分の顔が良かったのだろう」と。

またある時は、ヨーロッパ中ペストに襲われた。
モンテーニュも自分の城を放棄せずにはいられなくなって、一族郎党引き連れてあちこちさまよった。
ところがあれほどかってみんなを歓待して泊めてあげたのに誰も泊めようとはしない。
こんな立場に立たされて苦しい状況が、他の所では書いていないだけに、その悲惨さが伝わってくる。
でもそこでもモンテーニュはやっぱりモンテーニュ。
デフォーみたいに「ペスト」の悲惨な状況のルポルタージュの報告をしない。
デフォーのスタンスはジャーナリスト。
でもモンテーニュはジャーナリストではなくエッセイスト。
いつも自分の壁を通して向うを見ている。
戦乱の世も鴨長明みたいには見ない。
自分というオブラートをかけて世の中を見る。
どちらかというとモンテーニュは鴨長明よりも吉田兼好に近いだろう。

そしてこんな大変な時に、ほとんどの市長は1期だけだったのに2期も務めた。
その手腕は大したものだっただろうけど、もちろんエセーにはそんな自慢話は書かれていない。
エセーを読む限りモンテーニュは政治的な人間とはとうてい思えない。
モンテーニュの興味はいつもモンテーニュ。
エセーは自分のことばかり書いているから。

・・・なんて考えだしたらますますモンテーニュがわからない。
わからないながらもなんとか読み、何とか読み終えた。
そして思うのだ。
今の時代モンテーニュを読む価値があるの?読むなくてもいいんじゃない?
なんて、もしかしたらみんな思ってない?
いえいえそれどころか、それ以前の以前の問題、
モンテーニュって誰?聞いたことないなぁ~、知らなぁ~~~い!
なんて思うのではなく、でもやっぱり思う、やっぱり言いたい!

モンテーニュを読んでみたら?
時間がなかったら全部読む必要はないよ、
せめて第3巻だけでも・・・
そんな時間さえない人だったら、せめて第3巻の最後の章、13章だけでも・・・
するとふと思うに違いない。
人って何?
自分って何?
駆け足の人生の中で、ふと一息ついて、自分に返って、
そんなことを感じるのもいいことじゃない?
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イチョウ

2018年11月09日 12時22分57秒 | 花便り
モミジの紅葉はここではまだだけど、近くのイチョウは黄色くなった。

イチョウは渡来して来てずいぶん経つのに未だに日本に馴染んでいないらしい。
というのもイチョウはもっぱら公園や街路樹、寺や神社の境内、人家などに生えていて、野生のイチョウは存在しないらしいのだ。

きっとあの苦いイチョウの実をそのまま齧ろうとは誰も思わないように鳥も思わないのだろう。
そのために鳥に遠くへ運ばれることもなく、木の下に落下してそこで新芽を出す。
そのため野生のイチョウはないのだろう・・・と勝手に想像している。
でもそれでもイチョウは里山の風情にもなっている。
田舎暮らしを始めていつまでも田舎に馴染めない人も、きっとイチョウのように暮らしているのだろう。
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まんぷく~そして赤松氏のこと(1)

2018年11月06日 17時32分32秒 | テレビの中から
「まんぷく」の上郡はわずか1週間で終わった。
ぜんぜん上郡らしくないところで、やけにみんな優しい設定。
上郡の人ってあんなに優しいか?
うそ~~~!と、ついつい突っ込みたくなる。

そして舞台は泉大津。
所がこれもまったく泉大津らしくない。
いったいどこでロケしたんだろう?

ここで塩を作るという展開。
それで塩づくりで有名な赤穂に習いに行く。
このシーンは間違いなく赤穂。
今、赤穂には塩づくり体験できる施設がありそれをそのままロケに使っていた。

ところで書きたいのはこんなことではなく、上郡の話。
「上郡」といっても知らない人が多いだろう?
それどこ?とたいていの人は思うだろう。
上郡はここの隣の町で兵庫県の西の端。
その南が赤穂市。
昔は赤穂に行くには相生で赤穂線に乗り換えた。
でも上郡は山陽本線が通っているので、赤穂の方がローカルだった。
でも今ではすっかりローカル線になって、神戸・大阪に行くにも赤穂の方が便利だ。

そこで本題。
NHKの大河ドラマというと、相変わらず戦国時代と幕末ばかり、たまに源平、そして赤穂浪士。
このため赤穂は全国的に有名だけど、上郡はというと・・・はて?

そもそもNHKの大河ドラマ、物凄く偏ってる。
もっともNHKそのものがとっても偏っているのだけど・・・
でも・・・まあ・・・そんなことは置いといて、
ここで言いたいのは太平記の世界。
戦国時代と幕末と同じくらい太平記の世界は関東から九州までまたがった壮大なドラマになる。
ところが知ってる限りではドラマになったのはただ1度しかない。
それも相変わらずの後醍醐天皇、楠木正成側からみたドラマ。
どうしてこの壮大なドラマを別の立場で見ようとしない?
足利尊氏・赤松円心側から見たドラマを。
赤松円心は楠木正成と同じく「悪党」
本拠は上郡。
そして楠木正成と同じくらいに活躍した人。
この赤松円心と足利尊氏を主役にしたドラマを作ったら、まったくちがった太平記の世界を作ることができるだろう。
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多肉植物

2018年11月05日 12時16分45秒 | 花便り
多肉植物は相変わらず増えている。
でも面倒なので種類はほとんど覚えていない。
調べたらわかるので、必要になるまで覚えない。
それに自分ではあれ、とか、これで済むのであえて覚える必要もない。





これはイワレンゲ。
今、白い花が咲いている。





これはクロボウシ。
大きくなる。冬型の多肉植物らしい。



これはコモチレンゲ。
よく増える。



これはアロマティカス。
ミントの香りがする。





これはミセバヤ。



これはなんだったかな?
まあいいや!



これも、まあいいや!





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