ケ時々ハレ・2

楽しむために、「晴れ」のために「褻」を生きてます。左脚も人工股関節にしました。右人工股関節はライト、左はエルといいます。

8月19日(火) 「夢から醒めた夢」~道口デビル考

2008-08-20 00:03:02 | ミュージカル
娘と3年ぶりに「夢から醒めた夢」を観る。

3年前は、息子が受験生で(娘も受験生だったけど)、
メソの歌を思わず口ずさみかけては、
何度も途中で飲み込んだものだった。

劇場に行けば、やはり楽しい。

ロビーパフォーマンスを味わうのに忙しく、
トイレに行く暇もない。

客席に赤川次郎さんが来ていた。
(小学校の先輩)

Inago(小学校の同級生)の旦那様にも会った。

遊園地のシーンは、ワクワクする。
のっけから惜しみなく、あらゆる技を披露してくれる。

有賀光一さんは、
太鼓を叩いていても、ローラースケートをしていても、
プロフェッショナルの貫禄が漂っている。

霊界空港、すごくドキドキした。
これは、どういう心理なのかな。
「CATS」を観れば、ガスの場面でドキドキする。
何かが怖い。

まあしかし、公平に見て、
道口瑞之さんのデビルは、悪くない。
歌も、芝居も、むしろいい。
なんだか知らないが、底知れぬ可能性を感じる。

世界一うまい俳優の真似をするわけでもなく、
ヘタに意識し過ぎて奇をてらうでもなく。

光枝さんが抜けた今では、彼が最高のデビルかもしれないとさえ思う。

・・・・・でも切なくなるのは、どうしようもないの。

「わ~~~、くだらな~い」とか、
「ねぇ、もう、ねぇ」とか、
光枝さんの声で聞こえてくるの。

有賀さんのエンジェルは、
ちょっと大人で、しっかりしていて頼りになりそうなエンジェルだ。
藤原エンジェルより、仕事もできそう。

エンジェルデビルのバランスが、すごくよかった。
突き詰めれば、最高のコンビになると思う。

でもメソが。
メソが。
メソが、ちょっとヤ。

メソが何かするたびに、娘と顔を見合わせた。

娘も、有賀さんのメソがきっと頭に浮かんでいるのだ。

メソの歌が(噂には聞いていたけれど)がらっと変わった。

この歌詞なら、3年前、私が歌っても問題はなかった。

メソの死の理由が、
大学受験失敗から、イジメを苦に・・・に変わったのだ。
なぜ今???

役者の雰囲気に合わせたのかしら。
このメソを見ていると・・・
イジメられるかもねぇ・・・と思わないでもないのだ。
有賀さんだと、勉強し過ぎたのね、と思うんだけど。

花田えりか嬢の日本語は著しく上達したと思う。
台詞部分では、違和感がなかった。
吉沢ピコとの関係が、熟成してきたのも感じた。

野中ヤクザや、田中部長の安定感を見るにつけ、
配役にも発酵を待つ余裕が必要なのではないかと思う。
ピコマコの関係しかり。
ベテランの域に達しつつある有賀さんしかり。

しかし、新しくても佐和さんの老婦人はよかったな。

アンサンブルは一掃。
ちょっと寂しい。
新陳代謝が早い。

末次さん以上のママには、もうお目にかかれまい。

有賀さんは、きっとこれからますますいい役者さんになる。
目に知性の光が宿っているし、
何をするにも、出し惜しみをしていないもの。

いろいろ寂しい思いもしたけれど、
結論としては、いい舞台だった。

2008年の劇団四季観劇は、今回で終わりです。

観劇納めにしては早すぎるね。

寂しいけれどさようなら  

来年も観られるといいな・・・・・。

まだ夢醒めやってるといいな・・・・・。
コメント (7)
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