3月9日(月)8/22℃ 晴
東海道歩き旅(27)
興津宿から由比宿、蒲原宿へ
昨日の大雨から今日は一転朝から抜けるような青空だ。 昨日の暴風雨で行けなかった清水港へ先づでかけた。
港で振り替えるとなんと予想外に冠雪の富士山が遠望できた
青空に真っ白な冠雪の富士山を仰ぎみるともう感激だ!
よくここまで歩いてきたものだとの感動もあるが、美しい富士山はいつも写真やビデオで見る限りだが、この目で美しい富士山を見るのは初めてだからだ
清水港を歩く 随所に清水の次郎長親分の面影をみるようだ
興津(おきつ)宿から由比宿へ向けスタートする 由比宿は「由井、油伊、湯居」など書かれていたのが、由比に表記が統一されたと 桜海老などの漁業が盛んで、町では「桜海老の町」との表記が目立つ また薩埵峠(さったとうげ)から見る富士山の絶景は観光の町のシンボルだとの解説に期待膨らむ
旧東海道と併走する国道1号線沿いを交互に歩きながら駿河湾と太平洋を望む
ふっと広重の風景を思い出し海岸へ下りてみた すると何という絶景! これは広重でなくても描いてみたくなるまさに絶景に感激しながら空筆で写生してみる しばらくそこから動けずただ黙って海をみ、また富士山をと交互に眺めながら春風に酔いしれながら至福のひと時を過ごした。 カモメや海鳥が楽しそうに舞い戯れている・・ いいな〜
角度を変えて東を見ると・・ なんとあの広重の富士山が見えた
冠雪の富士の山と駿河湾の波の音を聴きながら、どのぐらい幸せな一時を過ごしたことだろう・・・
ふっと思い出したようにやっと腰をあげまた旧東海道に戻り歩き始める
旧東海道・薩埵(さった)峠を登る 昨日の大雨のお返しのように今日は雲一つない快晴のお天気で春風も気持ちいい~
東海道・往還坂を上る
さった峠に着く
山道から徐々に視界が広がり眼下に駿河湾が見えたところで前方を見ると何と! あの冠雪を抱いた富士山の勇姿が目の前に飛び込んできた 凄い! 美しい・・ うっとりとして見惚れてしまった なんという美しさ・・
周辺にはさすが静岡! 沢山の柑橘類の木にオレンジ色のみかん類がたわわに実り、横は紺碧の海、そして真っ白い雪を抱いた富士の山と、この絶景はこの旅で最高のお土産だ
再び長い時間を富士を見ながら過ごした やっと由比の街へ下る
旧東海道の面影が残る由良宿の町は建物には昔の商屋の名残も見え、いい雰囲気の宿場町だ
旧東海道を思わせる街道が続く
この町はどこからでも、いつも富士山が望めそうだ
周辺の神社仏閣はみんな山麓にあるようだ
由比宿に入り、由比本陣跡へ 由比城主・由比助四郎光教が桶狭間の合戦で、主君今川義元に殉じて討死してから、江戸時代その子権蔵光広が帰農してこの屋敷に住し、代々岩辺郷衛門を襲名し本陣職・問屋職をつとめ、近郷きっての名家として大名的な存在であったとか 今は広重美術館として賑わっている様だが、今日月曜日は定休日で休館で残念だった 近隣の施設や店も休業でガッカリだった
由比の港を見る 由比は桜エビの町との表示があちこちに見られる
由比川を渡る
御七里役所の址があった 紀州徳川家の七里飛脚の役所だったところだ
「由比正雪」は学校で昔習ったがその大逆事件「慶安事件」の首謀者として自刃しているが、その由比正雪の名の酒蔵があり小売りもしていたので旨い地酒を送ってもらった
由比宿を経て蒲原宿へ向かう
今日は昨日の真逆で22℃と暑く、汗を流しつつの歩き旅だった 旧東海道とその歴史を辿りつつ、なんと言ってもあの富士の光景は忘れられない・・ 明日はまた一転、春の嵐で雨風が強いので警戒を! との予報 目まぐるしく天候も変わりつつ徐々に春が近づいてくる様だ
今日の距離は浸り歩きだったので21・02km、27841歩だった
明日は蒲原宿から吉原宿へ向かう予定だ。 今日は富士の山をいろんな角度から存分に見たのでいい夢も見れそうだ。