身の程知らずの独り言

音楽的にも文学的にもダメダメな♀が、身の程もわきまえず、好き勝手な戯言(主に、中島みゆきさん)を記しております。

みゆきさんの声、その11"揺らぐ声"

2014-06-10 00:55:32 | 中島みゆきさん(声)
「オリエンタル・ヴォイス」(常夜灯)
「異国の女」(日―WINGS )
「子守歌」(10 WINGS )

みゆきさんの声の"揺らぎ"がクセになる曲です。

『♪会えない人の面影を 私に求めて呼ばないで
♪私の名前は霧の中
♪オリエンタル・ヴォイス
♪オリエンタル・ヴォイス』
♪オリエンタル・ヴォイス』
♪オリエンタル・ヴォイス』
「オリエンタル・ヴォイス」

途中まで少し太めのシッカリした声で歌い、上記の箇所から"揺らぎ"だす歌声と歌い方が、クセになります。

少し妖しい雰囲気もあるのに、不思議な心地良さがあるんです。

一緒に揺らぐ心地良さを感じるんですね。

「異国の女」は、反対に入りの
『♪遥かな国から風は流れて来る
行方も知らずに風は流れて来る』~
『 ♪見えない壁を吹き抜けて
♪遥かな国まで風は流れてゆく
♪さまよって さまよって』
までが、幼さ声で、ゆったりと歌われ、声の強弱で、揺らめく感じに歌われていきます。

そして、曲調が激しくなり、リフレインの歌声が気持ちいいくらい、思いっきり揺らぎます。
『♪遥かな国まで風は流れてゆく
♪さまよって さまよって』

そして、鮮やかに雰囲気が切り替わり、力強い太めの声を震わせ
『♪怖れとも淋しさともつかぬ思いが
私をなびかせる 』
♪遠い遠い空へ』
♪悲しみも傷跡も忘れてしまえ
♪私をなびかせる 遠い遠い空へ
遠い遠い空へ』
と、歌い上げて歌詞は終わります。

その後、歌詞にないリフレイン、
『♪ライラ ライラ ライラ ライライラ~ ライラ ライライライラ~』
で、揺らぎながらフェイドアウト。

不思議なやさしさと、鮮やかな切り替わりがクセになる曲です。

「子守歌」は、先の2曲に比べれば、クセのない揺らぎ方です。

しかし、曲全体が、細かく揺らいでます。

微妙なビブラートのきいた歌声と、心地良くたゆたうリズムに身を任せたくなる曲です。

まさに、ゆりかごに揺られながら聴く子守歌の心地よさです。

ご自身のビブラートについて、齋藤孝氏との対談(齋藤孝著「12の力」)で、以下のように語っておられます。

さ「昔、井上陽水さんが言ってましたよ。『パチンコ屋で流れている歌謡曲の中で一番強いのは中島みゆきだ』って。本来、音楽なんか耳に入る場所ではないはずなのに」
み「パチンコの音にも馴染まないんですね(笑)」
という話から始まって、

さ「魂振り系とでも言いますか。その声が招くものなんでしょうか。他の誰も真似できない、独特の震えというか」
み「正しいビブラートじゃないんですよ。なり損ねというか、正しくビブラートを習った人が聴くと、中途半端なものらしい。でも、その中途半端感が気になるようなんですね」
さ「大いに気になりますね(笑)」

馴染まないから気になる。
なり損ねだから気になる。
中途半端だから気になる。

だから、お行儀良く納まれない私みたいな人間には、心地よく聴こえるのかもしれませんね(^^)

まあ、みゆきさんも大人しく納まってきたとは思えませんが。(笑)

気になる揺らぎの3連チャンでした。

揺れすぎて、これも悪酔いするかしら?

"みゆきさんの声、その10"の"ザ・女"の歌よりもクセは強くないと思いますが。(笑)

今回もお読み下さり、ありがとうございました。(^^)

では、また(^-^)






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« DAD | トップ | みゆきさんの言葉選び、その1... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

中島みゆきさん(声)」カテゴリの最新記事