メカニック日記

メカニックです。仕事ネタから感じた事思った事など気まぐれに更新していきます…

エルフ…オーバーヒート。その4

2016-07-04 23:19:45 | いすゞ
休み明けもやっぱりエルフです…

水曜日までに完成させないといけないので当たり前ですが…

午前中は部品洗浄と組み付け準備などの細々した事を…


で、昼1番にヘッドが戻ってきたので早速組み付けていきます。



思った以上に歪みが出ており、結果…0.1mm修正研磨してもらいました。

本当は0.05mm以内に収まると良かったんですが…

このエルフもヘッドガスケットが3種類あり、現車に合わせて選択するタイプ…
通常は全ピストンの平均吐出量から選定するんですが基本的にはピストンやクランク、コンロッドを交換しなければ吐出量は変化しません…
なので元々付いてたヘッドガスケットの種類で、現在のピストン吐出量はある程度予測は出来ます…

ヘッドガスケットの端にある穴のある無しで種類を判別出来て…穴無し、穴1つ、穴2つ…の3種類。

この4HL1に付いてたヘッドガスケットは穴1つ…

真ん中のサイズです。

因みに厚みは穴無しが1.475mm
穴1つが1.525mm
穴2つが1.575mmの3種類。


ただ、今回はヘッドを研磨した量が0.1mmなので本来なら0.1mm厚いヘッドガスケットを入れたいところですが、残念ながらその厚みは設定無し…
なのでその中でも誤差を最小限にする為に1.575mmを選択して、注文。

部品が来るまでの間に準備しときます…
バルブラッピング。




キレイにしてステムシールやバルブスプリングを取り付けていきます。












他にもカムアイドルギヤを取り付け…


インマニにエキマニも…





ブロック側も軽く磨いておきます…



そうこうしてるうちにガスケットも来たのでヘッドを乗せていきます。




ヘッドボルトの締め付けは塑性域締め付け。
1回目は90Nmで2回目は147Nm…最後は30〜60°の角度締め。
最近のエンジンのヘッドボルト締め付けは塑性域締め付けがほとんどですが…塑性域ゆえにヘッドボルトの伸びなどはキチンと点検した方がいいですね…
再使用も3回位までにしときましょう…
同じエンジンを何回もバラす事は稀でしょうが…笑


更にインジェクターやカムシャフト、ロッカーシャフトも組み付けていきます…






で、先にバルブクリアランスを調整。
IN.EX共に0.4mm…


次にロッカーケースなども取り付け。


インジェクションパイプを取り付けてからインジェクターを規定トルクで本締め…


と、ココまでで本日は終了…

明日には完成出来そうです…
納期にも無事間に合いそうでとりあえずひと安心…

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