23年式のVAY12のAD…
走行距離は105,000キロ。
エンジンチェックランプが点灯した…との事で入庫。
確認すると…

現在点灯中ですね。
診断機を繋いで故障コードの確認…

P0303 失火検出(3気筒)…
そのまんまで3気筒でミスファイヤを検出した…という事。
アイドリングも少々バラついています…
正直、この時点ではプラグかコイルの不良かな〜⁇
なんて簡単に考えてたんですが…この後まさかの結末が…
とりあえず、アクティブテストでパワーバランステストを行います。


すると、やっぱり3番だけ変化がありません。
なので3番に何かしらの不具合がある事が推測出来ます…
まずはスパークプラグの点検。



左から1.2.3.4なんですが、やっぱり3番は真っ黒です…
燃焼状態も良くないですね…
イリジウムプラグなんですが、距離も10万キロで交換履歴もない事からとりあえずプラグは交換する事に…

ついでに3番と4番のコイルを入れ替えて取り付けます。

コレをする事でコイルが原因であれば4番の失火を検出するはずです。
で、エンジン始動…
相変わらず1気筒死んでるようなアイドリング…
しばらくアイドリングさせておくと、また点きました。

やっぱり3番なのでコイルの不具合では無さそうです。
念の為、ECUから3番までの配線を調べてみます。


断線や接触不良も無し…
ここでこの失火検出の検出条件を調べてみると…
安定的なアイドリングに支障をきたす程のミスファイヤを2回続けて検知したらチェックランプを点灯させるようです。
クランクポジションセンサーのシグナルが不安定になると…つまり、エンジン回転数の急な低下で各気筒のミスファイヤを検出する…と。
この不調もアイドリング時のみで、アクセルを開ければ吹け上がりも良好です。
失火してる割にはO2センサーの数値は特に不具合があるようには見えませんね…

次にアイドリング時に燃料がちゃんと出てるか?を調べる為、サウンドスコープでインジェクターの作動音を聞くと4本ともO.K…
燃圧も基準値入っているので燃料系には問題無しと判断。
エアーエレメントも良好でインテークラインでの2次エアの吸い込みも無さそうです。
という事でエンジンの燃焼に必要な3要素のうち、良い混合気、良い火花は問題無し…
残るは良い圧縮…という事で、各シリンダーの圧縮比を点検します。
まず1番…

良好。
2番…

良好。
3を飛ばして4番…

良好。
問題の3番…

( ;´Д`)…‼︎‼︎‼︎‼︎
圧縮抜けてる…
正直、年式と距離から圧縮が抜ける事は想定してませんでした…
登録から5年以上経過してるし、距離も10万キロオーバーなのでメーカー保証も期待出来ません…
なのでエンジンをオーバーホールするかリビルトに載せ換えるか…
お客様と相談です。
走行距離は105,000キロ。
エンジンチェックランプが点灯した…との事で入庫。
確認すると…

現在点灯中ですね。
診断機を繋いで故障コードの確認…

P0303 失火検出(3気筒)…
そのまんまで3気筒でミスファイヤを検出した…という事。
アイドリングも少々バラついています…
正直、この時点ではプラグかコイルの不良かな〜⁇
なんて簡単に考えてたんですが…この後まさかの結末が…
とりあえず、アクティブテストでパワーバランステストを行います。


すると、やっぱり3番だけ変化がありません。
なので3番に何かしらの不具合がある事が推測出来ます…
まずはスパークプラグの点検。



左から1.2.3.4なんですが、やっぱり3番は真っ黒です…
燃焼状態も良くないですね…
イリジウムプラグなんですが、距離も10万キロで交換履歴もない事からとりあえずプラグは交換する事に…

ついでに3番と4番のコイルを入れ替えて取り付けます。

コレをする事でコイルが原因であれば4番の失火を検出するはずです。
で、エンジン始動…
相変わらず1気筒死んでるようなアイドリング…
しばらくアイドリングさせておくと、また点きました。

やっぱり3番なのでコイルの不具合では無さそうです。
念の為、ECUから3番までの配線を調べてみます。


断線や接触不良も無し…
ここでこの失火検出の検出条件を調べてみると…
安定的なアイドリングに支障をきたす程のミスファイヤを2回続けて検知したらチェックランプを点灯させるようです。
クランクポジションセンサーのシグナルが不安定になると…つまり、エンジン回転数の急な低下で各気筒のミスファイヤを検出する…と。
この不調もアイドリング時のみで、アクセルを開ければ吹け上がりも良好です。
失火してる割にはO2センサーの数値は特に不具合があるようには見えませんね…

次にアイドリング時に燃料がちゃんと出てるか?を調べる為、サウンドスコープでインジェクターの作動音を聞くと4本ともO.K…
燃圧も基準値入っているので燃料系には問題無しと判断。
エアーエレメントも良好でインテークラインでの2次エアの吸い込みも無さそうです。
という事でエンジンの燃焼に必要な3要素のうち、良い混合気、良い火花は問題無し…
残るは良い圧縮…という事で、各シリンダーの圧縮比を点検します。
まず1番…

良好。
2番…

良好。
3を飛ばして4番…

良好。
問題の3番…

( ;´Д`)…‼︎‼︎‼︎‼︎
圧縮抜けてる…
正直、年式と距離から圧縮が抜ける事は想定してませんでした…
登録から5年以上経過してるし、距離も10万キロオーバーなのでメーカー保証も期待出来ません…
なのでエンジンをオーバーホールするかリビルトに載せ換えるか…
お客様と相談です。