XKU280クイックデリバリーハイブリッドが水漏れ修理で入庫。
走行距離は約18万キロ…

移動販売車です…
エンジンはN04C。
正直、N04Cで水漏れ…と言ったら真っ先に思い浮かぶ箇所があります…
そう、オイルクーラーハウジング…笑
シリンダーブロックとオイルクーラーハウジング
の取り付け面から漏れます…
エンジン生産ラインでのボンドの塗り方が悪いのか、それとも熱の影響かは分かりませんが、この年式のN04Cで言うと逆に漏れてない車両の方が少ないんじゃない⁉︎ってくらい。
今回も定番のオイルクーラーハウジング右下から漏れており修理する事に…
で、これもキャブチルトする車は特にやりにくい事も無いんですが、今回の車両はクイックデリバリー。
ボディーとキャビンは一体形状の為、当然キャブチルトは出来ません。
とにかくエンジンルームのスペースが狭く整備性はよくありません。
右フロントのタイヤを外すとサービスホールこそありますが、見ただけでめまいがするレベルです。
ジャッキアップしてタイヤを取り外し。

タイヤハウスにサービスホールが…

取り外すとターボやオイルクーラーがお目見え。

車内のカバーも外すとこんな感じ…

ね?
このスペースで作業すると思うとクラクラしませんか?笑
なんとかターボを外さずに出来ないかな…なんて考えるも2秒で撃沈。
取り付けボルトのうち1本がVNTコントローラが邪魔で抜けそうにありません…
こういう時は諦めも肝心だぜ…なんて自分を納得させながらターボも外す事に…
ちなみに…
FAINESでの工数は…


3.6…
はい、無理〜。
ターボ脱着込みでこの時間で出来るメカニックがいるならそれはもうゴッドハンドですね( ´_ゝ`)
何を基準に算出してるんでしょうか…
とりあえず、その日はタイヤや車内のカバーを外しただけで終わり。
翌日から本格的な作業を開始。
試しに実際にどれだけ作業時間がかかるのか計ってみる事にしました…笑
まずは9時から作業開始。
ターボを外す為にエキゾーストパイプやインテークパイプ、遮熱板などを取り外し…



オイルパイプやらウォーターパイプも取り外して
知恵の輪の様にターボを取り外し。

これでようやくオイルクーラーハウジングの取り外し…と思ったら、オイルエレメントがバカみたいに固く締まってる…
以前作業した所が締めすぎたんでしょう…
オイルエレメント外すのに20分位かかりましたから…ほんとアホらしい。
取り外したオイルエレメント。
この変形で大変だった事が分かると思います…笑


ちゃんと締め付け守って下さい。
弱すぎても強すぎてもダメ。
結果的にオイルエレメント取り外しでこんな無駄な時間を使う事になります…
で、問題の水漏れは…
オイルクーラーハウジングの…

右下…

定番ですね。
オイルクーラーハウジングを取り外し…

オイルクーラーも取り外し…

この時点で12時。
一旦、昼休憩を挟み1時から再開…
工数表でいくとこの時点でもう既に組み上がってないと間に合わない計算になりますよね…
冷却水の注入やエア抜きがありますから。
オイルクーラーのガスケットをキレイに剥がして掃除。

ハウジング側の当たり面などもキレイに掃除して新品のガスケットを入れてコアとハウジングを組み付け。

ブロック側も掃除…

このこびりついたガスケットやボンドを除去するのも地味に時間がかかります。
地味だけどとても重要な作業ですから…
で、オイルクーラーハウジングにボンドを均一に塗布。

コレもたまに塗ったボンドを手で慣らす人がいますが、空気が入る可能性がある為NGです。
エンジンに慎重にドッキングして、規定トルクで締め付け。

このボンドのはみ出し方。
全周に渡って均一にはみ出てれば理想的…

当然、塗るボンドの量が少な過ぎても多過ぎても駄目…
あくまでも適量です。
で、あとは外した時と逆の順番で組み付けていきます…


組み上がったら冷却水の注入とエア抜き。

ラジエーターとは別にエンジン側にもキャップがあるので、そちらも外して注入しないとエアが抜けません…
エンジンをかけて、ヒーターをフルHOTにして役30分位アイドリング…
各部の漏れや異常が無いかを確認して完了です。

全ての作業が終わったのが16時半…
9時から始めて昼休憩の1時間を抜いて6.5h…
前日のジャッキアップやタイヤ、エンジンカバー類の取り外しを入れるとプラス1h。
トータル作業時間は約7.5hかかりました…
工数表の3.6とは程遠い数字です…
仮に慣れた状態で作業しても3.6hでは出来る気がしませんね…
実際での作業時間と工数表の数字があまりにも違いますから…
これで工賃の明確、均一化…とは少し無理がありませんか⁉︎
ただ、工数表通りの3.6hで出来る人がいたらゴメンなさい…ですが。笑
走行距離は約18万キロ…

移動販売車です…
エンジンはN04C。
正直、N04Cで水漏れ…と言ったら真っ先に思い浮かぶ箇所があります…
そう、オイルクーラーハウジング…笑
シリンダーブロックとオイルクーラーハウジング
の取り付け面から漏れます…
エンジン生産ラインでのボンドの塗り方が悪いのか、それとも熱の影響かは分かりませんが、この年式のN04Cで言うと逆に漏れてない車両の方が少ないんじゃない⁉︎ってくらい。
今回も定番のオイルクーラーハウジング右下から漏れており修理する事に…
で、これもキャブチルトする車は特にやりにくい事も無いんですが、今回の車両はクイックデリバリー。
ボディーとキャビンは一体形状の為、当然キャブチルトは出来ません。
とにかくエンジンルームのスペースが狭く整備性はよくありません。
右フロントのタイヤを外すとサービスホールこそありますが、見ただけでめまいがするレベルです。
ジャッキアップしてタイヤを取り外し。

タイヤハウスにサービスホールが…

取り外すとターボやオイルクーラーがお目見え。

車内のカバーも外すとこんな感じ…

ね?
このスペースで作業すると思うとクラクラしませんか?笑
なんとかターボを外さずに出来ないかな…なんて考えるも2秒で撃沈。
取り付けボルトのうち1本がVNTコントローラが邪魔で抜けそうにありません…
こういう時は諦めも肝心だぜ…なんて自分を納得させながらターボも外す事に…
ちなみに…
FAINESでの工数は…


3.6…
はい、無理〜。
ターボ脱着込みでこの時間で出来るメカニックがいるならそれはもうゴッドハンドですね( ´_ゝ`)
何を基準に算出してるんでしょうか…
とりあえず、その日はタイヤや車内のカバーを外しただけで終わり。
翌日から本格的な作業を開始。
試しに実際にどれだけ作業時間がかかるのか計ってみる事にしました…笑
まずは9時から作業開始。
ターボを外す為にエキゾーストパイプやインテークパイプ、遮熱板などを取り外し…



オイルパイプやらウォーターパイプも取り外して
知恵の輪の様にターボを取り外し。

これでようやくオイルクーラーハウジングの取り外し…と思ったら、オイルエレメントがバカみたいに固く締まってる…
以前作業した所が締めすぎたんでしょう…
オイルエレメント外すのに20分位かかりましたから…ほんとアホらしい。
取り外したオイルエレメント。
この変形で大変だった事が分かると思います…笑


ちゃんと締め付け守って下さい。
弱すぎても強すぎてもダメ。
結果的にオイルエレメント取り外しでこんな無駄な時間を使う事になります…
で、問題の水漏れは…
オイルクーラーハウジングの…

右下…

定番ですね。
オイルクーラーハウジングを取り外し…

オイルクーラーも取り外し…

この時点で12時。
一旦、昼休憩を挟み1時から再開…
工数表でいくとこの時点でもう既に組み上がってないと間に合わない計算になりますよね…
冷却水の注入やエア抜きがありますから。
オイルクーラーのガスケットをキレイに剥がして掃除。

ハウジング側の当たり面などもキレイに掃除して新品のガスケットを入れてコアとハウジングを組み付け。

ブロック側も掃除…

このこびりついたガスケットやボンドを除去するのも地味に時間がかかります。
地味だけどとても重要な作業ですから…
で、オイルクーラーハウジングにボンドを均一に塗布。

コレもたまに塗ったボンドを手で慣らす人がいますが、空気が入る可能性がある為NGです。
エンジンに慎重にドッキングして、規定トルクで締め付け。

このボンドのはみ出し方。
全周に渡って均一にはみ出てれば理想的…

当然、塗るボンドの量が少な過ぎても多過ぎても駄目…
あくまでも適量です。
で、あとは外した時と逆の順番で組み付けていきます…


組み上がったら冷却水の注入とエア抜き。

ラジエーターとは別にエンジン側にもキャップがあるので、そちらも外して注入しないとエアが抜けません…
エンジンをかけて、ヒーターをフルHOTにして役30分位アイドリング…
各部の漏れや異常が無いかを確認して完了です。

全ての作業が終わったのが16時半…
9時から始めて昼休憩の1時間を抜いて6.5h…
前日のジャッキアップやタイヤ、エンジンカバー類の取り外しを入れるとプラス1h。
トータル作業時間は約7.5hかかりました…
工数表の3.6とは程遠い数字です…
仮に慣れた状態で作業しても3.6hでは出来る気がしませんね…
実際での作業時間と工数表の数字があまりにも違いますから…
これで工賃の明確、均一化…とは少し無理がありませんか⁉︎
ただ、工数表通りの3.6hで出来る人がいたらゴメンなさい…ですが。笑