PA-FE83キャンター
走行中に突然エンジンチェックランプが点灯して、エンジンが吹けなくなった…との事。
現在は点灯しておらず、故障コードを確認すると…
これまた色々と入っておりますが、現在故障は無くエンジンの調子も良好。
一過性の不具合かとも思いましたが、同時に入ったのかどうかは分からないので何とも言えません…
ただまあ気になるのはやはりレール圧制御(ポンプ過圧送)…
ファイターの4M50でも何度か経験ありますが…レール圧制御の場合、サクションバルブ不良の可能性が高いです…
ただ、残念ながらフソウさんはSCV単品では供給が無いため交換出来ません…
で、お客様に現状の説明をすると、もうやっちゃって下さい…と即答。
なるべく早く使いたい様なので、必要な部品を頼んだ所でその日は終了。
翌日から作業を開始…
エンジンは4M50…
ファイターと同じエンジンですが、補機類の仕様が異なります。
どんどんバラして…
ここまでバラしてようやくサプライポンプの取り外し…
その前に、1番を圧縮上死点へ…
コレも整備書には取り外す時は特に指定はありませんが、組み付ける時には1番を圧縮上死点にする…との記載があります。
で、基本的には1番の圧縮上死点を出す場合はフライホイールの合いマークだけでは判断出来ないので、本来ならヘッドカバーを取り外して、ロッカーアームの遊びで圧縮上死点かどうかを判断するのが整備書通りの確認方法なんですが…
作業した事がある方なら分かると思いますが、この4M50のヘッドカバーの取り外しは正直、クソ面倒くせぇレベルなんです…
分かってはいるものの、何とか外さずに確認出来ないかな⁉︎…と思うもので、今回も悪あがきをしてたら、ふと思いついたんです…笑
この方法はフライホイールのマークが確認できる場合に限りますが…
まず、1、4番の上死点を出します。
まだ何とか確認出来ますが、もう消えそう…
このマークも打刻にして欲しいですが…
とりあえず分かりやすくペイントを…
この位置で1番と4番が上死点になります。
本来ならヘッドカバーを外した状態で1番のロッカーアームの遊びでどちらが圧縮上死点かを確認するんですが…
このエンジンはオイルフィラーキャップを外すと2番と3番のインテーク側のロッカーアームが確認出来ます。
コレは2番の吸気側ロッカーアーム。
こちらが3番の吸気側ロッカーアーム。
こちらがバルブクリアランス時に参考にするバルブの位置関係の図…
この表を見ても分かる通り、1番が圧縮上死点の時は2番のインテーク側も調整可能…つまりロッカーアームに遊びがある状態…という事。
逆に4番が圧縮上死点の時は3番のロッカーアームに遊びがあります…
という事は…
フライホイールの1、4番の合いマークを合わせて、フィラーから見える2番のインテーク側ロッカーアームに遊びがあればその位置が1番の圧縮上死点だと判断出来る事になります…
ドライバー等でロッカーアームが動くか確認…
2番のインテーク側ロッカーアームが動くので…
この位置が1番の圧縮上死点と判断出来ます。
逆に4番の圧縮上死点の場合は2番のロッカーアームは動かず3番のロッカーアームが動きます。
この方法ならヘッドカバーを取り外さなくても1番の圧縮上死点を確認出来ます…
まあオイルフィラーが運良くこの位置にあるからこそ出来る方法ですが…笑
1番の圧縮上死点も出たのでサプライポンプの取り外し…
外したポンプからギヤやハウジングを取り外し。
で、稀にこのサプライポンプのメインギヤが異常に固い個体が存在しており…
今回のポンプもギヤプーラーではびくともしない程…
そんな時はプレスで…
やはりプレスのパワーは素晴らしい…
ギヤプーラーでは何ともならないレベルの固さでもプレスなら瞬殺です…笑
勿論、位置合わせは重要ですが。
取り外したハウジングやギヤをリビルトポンプに組み付け…
エンジンに組み付けていきます。
サプライポンプギヤとアイドルギヤのマークを合わせてハウジングの当たり面にはボンドを…
ゴーズフィルター付きボルトも新品に交換。
ブリーザ、プーリー、ファンなどもどんどん組んで…
冷却水を注入してエンジン始動。
ちなみに本来なら燃料フィルターも交換する作業ですが、1月に車検で交換済みの為、今回はそのままです。
後は各データーを確認…
特におかしな数字も無く良好なので…
明日の朝各部の漏れと冷却水の量を再度確認して完了です。
走行中に突然エンジンチェックランプが点灯して、エンジンが吹けなくなった…との事。
現在は点灯しておらず、故障コードを確認すると…
これまた色々と入っておりますが、現在故障は無くエンジンの調子も良好。
一過性の不具合かとも思いましたが、同時に入ったのかどうかは分からないので何とも言えません…
ただまあ気になるのはやはりレール圧制御(ポンプ過圧送)…
ファイターの4M50でも何度か経験ありますが…レール圧制御の場合、サクションバルブ不良の可能性が高いです…
ただ、残念ながらフソウさんはSCV単品では供給が無いため交換出来ません…
で、お客様に現状の説明をすると、もうやっちゃって下さい…と即答。
なるべく早く使いたい様なので、必要な部品を頼んだ所でその日は終了。
翌日から作業を開始…
エンジンは4M50…
ファイターと同じエンジンですが、補機類の仕様が異なります。
どんどんバラして…
ここまでバラしてようやくサプライポンプの取り外し…
その前に、1番を圧縮上死点へ…
コレも整備書には取り外す時は特に指定はありませんが、組み付ける時には1番を圧縮上死点にする…との記載があります。
で、基本的には1番の圧縮上死点を出す場合はフライホイールの合いマークだけでは判断出来ないので、本来ならヘッドカバーを取り外して、ロッカーアームの遊びで圧縮上死点かどうかを判断するのが整備書通りの確認方法なんですが…
作業した事がある方なら分かると思いますが、この4M50のヘッドカバーの取り外しは正直、クソ面倒くせぇレベルなんです…
分かってはいるものの、何とか外さずに確認出来ないかな⁉︎…と思うもので、今回も悪あがきをしてたら、ふと思いついたんです…笑
この方法はフライホイールのマークが確認できる場合に限りますが…
まず、1、4番の上死点を出します。
まだ何とか確認出来ますが、もう消えそう…
このマークも打刻にして欲しいですが…
とりあえず分かりやすくペイントを…
この位置で1番と4番が上死点になります。
本来ならヘッドカバーを外した状態で1番のロッカーアームの遊びでどちらが圧縮上死点かを確認するんですが…
このエンジンはオイルフィラーキャップを外すと2番と3番のインテーク側のロッカーアームが確認出来ます。
コレは2番の吸気側ロッカーアーム。
こちらが3番の吸気側ロッカーアーム。
こちらがバルブクリアランス時に参考にするバルブの位置関係の図…
この表を見ても分かる通り、1番が圧縮上死点の時は2番のインテーク側も調整可能…つまりロッカーアームに遊びがある状態…という事。
逆に4番が圧縮上死点の時は3番のロッカーアームに遊びがあります…
という事は…
フライホイールの1、4番の合いマークを合わせて、フィラーから見える2番のインテーク側ロッカーアームに遊びがあればその位置が1番の圧縮上死点だと判断出来る事になります…
ドライバー等でロッカーアームが動くか確認…
2番のインテーク側ロッカーアームが動くので…
この位置が1番の圧縮上死点と判断出来ます。
逆に4番の圧縮上死点の場合は2番のロッカーアームは動かず3番のロッカーアームが動きます。
この方法ならヘッドカバーを取り外さなくても1番の圧縮上死点を確認出来ます…
まあオイルフィラーが運良くこの位置にあるからこそ出来る方法ですが…笑
1番の圧縮上死点も出たのでサプライポンプの取り外し…
外したポンプからギヤやハウジングを取り外し。
で、稀にこのサプライポンプのメインギヤが異常に固い個体が存在しており…
今回のポンプもギヤプーラーではびくともしない程…
そんな時はプレスで…
やはりプレスのパワーは素晴らしい…
ギヤプーラーでは何ともならないレベルの固さでもプレスなら瞬殺です…笑
勿論、位置合わせは重要ですが。
取り外したハウジングやギヤをリビルトポンプに組み付け…
エンジンに組み付けていきます。
サプライポンプギヤとアイドルギヤのマークを合わせてハウジングの当たり面にはボンドを…
ゴーズフィルター付きボルトも新品に交換。
ブリーザ、プーリー、ファンなどもどんどん組んで…
冷却水を注入してエンジン始動。
ちなみに本来なら燃料フィルターも交換する作業ですが、1月に車検で交換済みの為、今回はそのままです。
後は各データーを確認…
特におかしな数字も無く良好なので…
明日の朝各部の漏れと冷却水の量を再度確認して完了です。