メカニック日記

メカニックです。仕事ネタから感じた事思った事など気まぐれに更新していきます…

続・ギガ…SCR異常。その2

2017-06-19 23:17:09 | いすゞ
以前のギガ…


チェックランプが点くとの事で預かったものの、現在故障は無くデータリセットにて様子を見てもらってたギガですが…

結論から言うと…



ダメでした。



その後数日は問題なく運行してたらしいのですが、数日前に再度チェックランプが点灯した…との事なので…

車両を預かり調べる事に。


点いてますね…アドブルー噴射異常。



問題のコードは前回と同じく尿素水センサー信号異常なので…


交換決定です。



交換作業はさほど苦労する事もありません…



尿素水の送り側、戻り側のホースにヒーターホース2本を外せば簡単に外れます…



こちらが新品の尿素水センサー



尿素水の濃度を測定する超音波センサー。

緑の矢印の部分から超音波を発生させて赤色の矢印部のプレートに反射…再度センサー部に戻るまでの送受信時間で濃度を測定してます。


タンクに尿素水センサーを取り付けてホース類も接続して…


完成。



念入りに試運転をしてもチェックランプは点灯せず…


ただ、試運転後にデータを確認すると…


尿素水濃度が今現在は32.5%を表示してますが、最小値は23.4%に最大値は34.3%にまで振れてます…
結構バラついてますが、こんなもんなんですかね…

超音波センサーの特徴を調べてみると、測定対象物の温度により少なからず誤差が出るようですが…
そこはさすがに補正されてるでしょう…

あとは振動による対象物の揺れで数値が前後する事はありそうです…
まあ、濃度が異常であれば濃度異常のコードを拾うはずでしょうし、とりあえずこれで大丈夫でしょう。


DPDもついでに燃焼しておきます…







後は納車して終了です。


で、取り外した尿素水センサを少し拝見。


ストレーナー…


この尿素水センサもDCUとはCAN通信をしているのでコントローラを内蔵してるんですが…
なんとか覗けないものか?とカバーを外してみるも…




このコントローラが不具合の原因なんでしょうけど、シリコン⁉︎が充填してあり目視不可でした。





次はオイル漏れで入庫したNSP160プロボックス…


まだ登録から1年の新車ですけど…⁉︎

エンジンは1NR



こんな新車のオイル漏れは問答無用でメーカー保証でしょ…なんて考えながら下廻りを覗き込むと…
汚れてますね…


スチームで洗浄…


すると何やらキズがあるんですけど…



おまけにその先にボンドらしき白い物体が塗ってあり、そこからオイルが垂れてます。



いや…これは保証がどうとかって話でも無いですね。
下廻りをぶつけてオイルパンが割れたんでしょうけど…
どうやらぶつけた人間は状況を分かっていてボンドを塗って漏れを止めようとしたようですが…

残念ながら漏れは止まっておりません。

これまた厄介なのはこのプロボックスの1NRはオイルパンとロアブロックが一体型なんですよね…
つまり、フロントケース含めタイミングチェーンなども外さないと交換出来ません。
ミッションも絡んでくるので、すんなり外れるのかも微妙だし…
作業性を考えるといっそのことエンジンを降ろした方が早そうな気もするし…

一番の問題はお客様の会社の誰かが運転してオイルパンを当てて、それを隠そうとした跡がある事…
担当者さんはそれを知らないんですよねぇ…






こりゃモメるな〜笑








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