MINの目

MINの目が見つけた事柄をつれづれなるままに綴ります

歩き遍路 阿波 2巡目 2019 あとがき

2019年12月30日 | お遍路好き(発心・徳島)
今年中に阿波遍を書き残すことが出来て良かったです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。

別格4番を予定していた日はやはり本降りの雨でした。
午前中の電車で徳島へと移動し、気になっていた日和佐を舞台の映画を見に行きました。

次の日は良い天気だったので阿波おどり会館と眉山へ。
眉山へは明日からお遍路を始めるというオランダからの女性と日本人の男性に会うことが出来ました。
どちらの方も初めての様子です。期待と不安に胸を躍らせているようでした。

きっと素敵な出会いが沢山あったと思います。
私も1巡目のほぼ歩き遍路以上に沢山の出会いがあり多くの学びがありました。
来年は土佐を計画しています。

無事に実現できるようにお仕事も頑張ります!
仕事に忙殺されるとなかなか進まないブログですが、お付き合いいただきありがとうございました。
土佐に行けたなら、また記録を残したいと思っています。

★2019年歩き遍路2巡目のスタートはこちらから
歩き遍路 00番札所 東林院 2巡目 ① 2019

★2018年歩き遍路プレリュードはこちらから
歩き遍路 撫養港~0番札所十輪寺 2018

電車でお接待していただいたお芋とお気に入りのすだちソーダを頂きました♪


阿波おどり会館と眉山


阿波踊りの編み笠がモチーフの休憩所


いつ見ても素敵です♪ 参加は勇気がなくて「みるあほお」です


眉山からの景色


眉山から焼山寺山が見えるようです!


焼山寺の宿坊で一緒だったO倉さんから勧められた阿波のお好み焼きを食べました。


ひょうたんクルーズに乗ってみました


川から見える眉山が最も美しいとの事


★歩き遍路の続き土佐はこちらから
歩き遍路 土佐 2巡目 2020 プレリュード

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歩き遍路 別格4番札所 ⑪ 2019 鯖を断つことは。。

2019年12月22日 | お遍路好き(発心・徳島)
鯖大師本坊

薬王寺から別格4番の鯖大師までは約20kmです。
次の24番札所に向かう遍路道沿いにあるので立寄りやすい場所にあります。
ルートは県道36号の川沿いを歩くルート、国道55号を進むルート、県道147号沿いの海側を歩くルートとあります。
宿の方には天気も良いし海沿いを歩くルート薦められました。
そのルートは予定をしていなかったので、すぐに取り出して見ることが出来るようにコンビニでコピーをしました。
コンビニから出てくるとタイミングよくタクミさんが現れました!
宿の人に海沿いの道を提案されたことを伝えると、やはり「自分で行きたい道を行きなさい」と言われます。

そしてクリームパンをお接待してくださいました!
申し訳ないです。。。でも嬉しかった。
お別れしてガツガツ進もうとすると「歩き遍路道分かる?」と聞かれます。
なんとなく「はい♪」と答えると、
それは違っていて跨線橋の左側に入る道を進むのが正解でした!

みなさん、間違えるのだそうです。。。
左側の道を通った方が近いし楽なのだそうです。
そして、その先には旧遍路道しるべがありました。
国道に出ると、海沿いの道を行くか国道にするか聞かれました。
海沿いにいくにはここから県道に入って行く事になります。
この時点で12時!20kmは平地でも単純計算で5時間。。納経所が閉まってしまう!!
海沿いを楽しんでいる場合ではなく。。
目的は鯖大師本坊に行く事なので国道を進むことにすると伝えると、その方が良いと思うと言ってもらえました。

タクミさんとはここでお別れし、ここから一人で進みます!!
単純計算では、のんびり歩いていては間に合いません。。ガツガツ進みました!
国道55号はいくつものトンネルを通過します。
途中いくつかの旧遍路もあったようですが、気が付かなかったり、通る余裕は無くとにかく別格4番を目指します!

途中、阿波尾鶏を使った素敵なレストランを発見!外からトイレを利用できるようでお借りしました。
食べたかったけど。。その余裕は無く。。。
タクミさんからのクリームパンを頂きました♪

美味しかった♡

ガツガツ進んでいると前方にお遍路さんが現れます。軽快な鈴の音が聴こえます。
追いつきました!!
挨拶すると、なんと!別格3番近くの宿さかもとで一緒だったM田さんでした!!
やはり、今日は日和佐に宿をとっていて先に進む為に牟岐の駅を目指しているとの事でした。
私はその約5km先の鯖大師を目指していたので、お先にすみませんとお別れしました。

その後に現れた川を覘くとなんと錦鯉が!黒い鯉はよく見かけますが、錦鯉とは!驚きました。
それに驚いていると次にタクミさんが話していた山頭火が住んでいたという場所に気が付きました。
大きな碑が立っていました。「宿泊の長尾屋跡」とありました。

牟岐は大きな町でした。
ここから先に遍路道が浜辺など魅力的な旧遍路道がいくつかあったようです。
私はひたすら国道を進みました。途中お寺の大きな看板に惑わされて右の道に入ったのですが、
真っすぐ進めばよかったみたいで少し遠回りしてしまいました。。
看板は「800m先を右に曲がれ」という車向けの看板でした。
歩き遍路はその先にある福吉トンネルの右横にある遍路道を通ると良いようです。。

海に気をとられて気が付きませんでした。

すると、聞き覚えのある鈴の音が後ろから聞こえてきました!
M田さんです!
牟岐の駅に着いたところ電車が来るまでに1時間あると知り、
待っているよりも先に進むことを選んだとのことでした。
すぐそこに別格4番があるのに寄らずに電車に乗ったようです。

私は鯖大師へ!

小さな赤い欄干の橋を渡ると干支それぞれの守本尊の石仏が並んでいます。
中央には馬頭観音が祀られている護摩堂がありました。
その先に境内がありました。特に山門は無く石柱とその奥に仁王像がありました。
不動洞、護摩堂があり、入洞することが出来ますが16時までで私は間に合いませんでした。
気を取り直して本堂と大師堂へ
大師堂の前には鯖の石彫があり、鯖を三年間絶ってご祈念すると願い事がかなうという。
鯖は嫌いでは無いけど、それほど食べないので出来そうでもある。
しかし、宿で鯖が出たら食べないのもどうかな。。などど散々悩んで
来年に持ち越しとしました。

一国参りなので阿波は別格4番が最後になります。
来年の土佐はここからスタートする予定です。

さて日和佐の宿に戻ります!
電車の時間までには30ほどあります。
先ほどの守本尊をちゃんと見てみようと眺めているとそこにはタクミさんの姿が!
なんと!日和佐の宿まで送ってくださいました!!
その途中、私が見落とした歩き遍路道などを丁寧に説明してくださりました。

全然歩けてなかった。。。来年、この歩き遍路道をやり直そうかな。

宿に着くと泊まりたかったお部屋に通されました♪
素敵なお部屋で美しいバラまで活けてありました。ずーっと居たいお部屋でした!
出かけることをオーナーの奥様に伝えると帰ってきたときには雨戸が閉まっている事を伝えられました。
部屋からの景色や部屋の写真を撮りまくり、少し出かけるのを遅らせてのんびりしてみました。
薬王寺の温泉に入って、お気に入りの「ひわさ屋」で夕飯を食べるという計画をしていました。
ひわさ屋さんは大人気で予約なしでは入れない感じでした。。。
待っても良いかと聞くと空いたら連絡を下さるとの事でした。
いちど宿に戻って洗濯でもしておこうと洗濯し始めたのが失敗!

まもなくして席が空いたとの連絡。。。

洗濯を始めてしまったので少し遅れますと連絡をすると、また少しして何時になるかと電話がありました。
何時までですか?と聞くとラストオーダーが20時半とのこと!!
慌てました!!勝手にお酒の飲めるところだから23時ぐらいまではやっていると・・・。
洗濯をどうにか終わらせて慌てて向かいます!
すると、先ほど予約席だったカウンターに通されました。。。
予約はキャンセルだったのかな??

もったいない。。

その御影で入れたのだから良かったけど。。
お遍路中は禁酒にしていたのでご褒美の一杯となりました。

今回のお遍路も多くの方に出会い助けられました。
感謝!感謝です!!

勢いで国道を真っすぐ行きそうですが、左の側道へ!(道標シールもありました)


その先には文化財の道標があります♪


海岸線を進みたい場合は再び国道に出た先を左の県道へ。私は国道を選びました。


噂のトンネル用の発光タスキポイント


空でした。。(逆打ちのお遍路さんが居なと戻らないですね)


トレイルラン?のお遍路さん


御手洗をお借りしました。こだわりの阿波尾鶏のレストランodori


川もきれいでしたが、美しい鯉が!


看板もあって気になっていた出羽島が見えます。


お寺への遍路道はトンネル横にありました。


護摩堂の横には十二支それぞれの守本尊様が並びます


境内入り口


入洞は16時まで


右に本堂、左は大師堂


3年鯖断ち祈願!


般若心経塔(写経が納められているそうです)


お世話になったタクミさん!旧遍路道、道標を説明してくださっています。


旧道標と遍路道


本日のお宿日和佐


泊まりたかった素敵なお部屋


素敵な薔薇も活けてありました


壁の素晴らしい左官はオーナーの作品だそうです!


気が付けば玄関横にも!!


ひわさ屋はお城の麓にあります


ご褒美の一杯♪美味しかった♡



来年は別格4番からスタート予定です!
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歩き遍路 23番札所 2巡目 ⑪ 2019 猿との遭遇♪

2019年12月07日 | お遍路好き(発心・徳島)
23番札所 薬王寺

朝食に口のとんがったひらきが出ました。ひらきと言えばアジな私は宿の人に聞きました。
カマスだそうです。はじめて食べます♪
一巡目の高知で「ウツボ」を食べた時はショックでしたが、美味しくて♪その後も見つけては食べています。
カマスももう一度食べてみたいお味で美味しかったです。
内臓を含むお魚はなかなか上手に食べられないのですが(^^;)
開きになっているとそれなりに上手に食べられるので美味しく戴くことが出来ました。
チェックアウトの時に飴などのお菓子と徳島と言えば金時芋の焼き芋をお接待していただきました♪

今日のお昼にしょう♪

この日は本当は薬王寺までにして、日和佐の町を観光しようと考えていました。
しかしながら、次の日が雨の予報だったので次の日に予定してた別格4番の鯖大師まで行くことにしました。
前日、午前11時ごろに宿へ荷物を置きに行っても良いかメールをしたところ、OKの返事をもらいました。
日和佐の宿までは約13km私の足で3時間半ぐらいの計算です。

前日にタクミさんから教えていただいた事を念頭に歩き始めました。
海に佇む銅像を横目に進みます。(この地域の政治家さんの銅像のようです)
鶴林寺麓の休憩場であったお遍路さんが泊まると言っていた「樹園」が見えました。
ここまでは体力的に私は無理だったな。。などと考えて歩いていると、お遍路さんが私を抜かして行きます。
「おはようございます」と挨拶すると、私の名前を呼んで確認されました。。
ん??なんで私の名前を?よくよく見ると昨日お世話になったタクミさんでした!!

お遍路さんなんだ!

ここから日和佐まで一緒に歩かせていただきました!
しかも詳しい解説付きです!覚えきれないほど色々お話ししていただきました。
昔の道標はもちろん事、石仏像、動植物についてもです。

この辺りは6月頃になるとアカテガニ産卵のために海へ大移動するそうです。
自然の神秘♪見てみたいです。
そんな私に、アカテガニではありませんが、磯ガニさんが写真に目線を送ってくれました。
スナガニかな??
そして、今のところ通れそうにない旧遍路道という場所も教えてくださいました。
タクミさんの案内で歩き遍路道をどんどん進みます。
途中「俳句の小径」という入選された作品が並んでいました。
遍路道に吊るされている道標札に「人生即遍路」という言葉を度々見て気になっていたのですが、
これが山頭火の言葉であることも知りました。
山頭火はこの地に縁のある方で、この先に住んでいた場所があることも教えていただきました。
海がきらきら光っているのが見える場所があり、知らない間にけっこう登っていたのだと思いました。
すると、道にみどり色の大きな・・う〇〇がいくつも落ちていました。
「これは猿だな」とタクミさん。
あたりを見渡すと十頭以上はいたと思います。
「良かったね、一緒で」とタクミさん。
女性一人だとナメテ襲ってくるのだそうです。。。
「だから杖が大事なんだよ」とタクミさん。

確かに。。この杖は色々な意味で心の支えにもなってくれる!

その先には三体の石仏が立つ場所がありました。
タクミさんの話によるとこの先に本物(実際にこの場所にあったという)があると教えてくださいました。
それはその先のキャンプ場そばにありました。
峠にあったのですが、県道をつくる時に今の場所に移設されたのだそうです。

教えてもらわなければただ通り過ぎただけだったと思います。

次々と歩き遍路道を進みましたが、自分独りでちゃんと歩けたかは不明です。。。
しばらく進むと薬王寺が見えてきました!
四国八十八か所、阿波最後のお寺です!!
足取りも軽くなったところで「うみがめ」こちらの案内がありました。

そういえば、うみがめを見たかったんだった!!

タクミさんにうみがめを見て進むことを伝えると
「あなたの行きたい道をいきなさい」と言われました。
この道は遍路道から外れるようです。
ウミガメカレッタの裏にあるプールを覘き2年ぶりの再会です♪
さて、お寺に向けて再出発!
その前に前日に荷物を置かせていただくお願いをしていた今夜の宿に向かいます。
途中、道路工事現場の人に「お遍路さんの道は違うよね?」と言われるしまつ。。。
正直に「海亀を見に寄りました」と伝えました。
そういうと工事現場の人は苦笑いでなるほどと言った様子でした。

宿は橋を渡る手前にあります。
時間を見ると予定よりも1時間も早く着いてしましました。。
やはり人と一緒に歩くと早いんですね!!
宿の前に立つと宿の方と思われるご夫妻と小さな男の子が現れます。
「宿の方ですか?」と聞くとそうらしく、二代目とお子さんは三代目と紹介されました。
「予定より早く着いてしまったのですが、荷物を置かせていただいて良いですか?」と尋ねると、
それにしても早いですね~と言われながら中に案内されました。
中に入るとオーナーが海外のお遍路さんの対応をされていました。
オーナーのご主人はフランスの方のようでした。
流暢な日本語でこの先の遍路道を提案してくださいました。

いよいよ薬王寺へ!

賑わう境内をゆっくりと拝観しました。
そして前回は気が付かずにいた霊水を頂きに本堂の横を進みます。
「肺大師」とあります。平等寺と同じように祠の下よりお水が流れていました。
今回は頂きました♪美味しかった!
随求の鐘なるものがあり、厄災消除を願い自分の歳の数だけ真言を唱えながら叩くのですが、
なかなか、数が増えてきて恥ずかしかったりもしました。。ちゃんと叩きました(^^)v
同じようなもので無病延命が得られる石臼もあるようでした。。
これは気が付きませんでした。。

薬王寺を象徴する存在の瑜祇塔にも足を運びましたが、1巡目でお参りしたこともあり、戒壇めぐりは諦めました。
約20km先の鯖大師まで向かいたかったので先を急いでいました。

美くしい田井ノ浜からの景色


スナガニさん?が目線をくれました


歩き遍路道(俳句の小径入り口)


俳句の小径で共感した作品


ずっと気になっていた道標は山頭火の言葉でした


海が美しいです♡知らない間に登っていました。


お判りになるだろうか??猿です!(中央の下あたり)


峠にあった本物の三仏像(今は恵比寿浜のキャンプ場横)本にはお不動さまとお地蔵さまと御太師様とあったそうです。
不動明王と役行者と地蔵尊の可能性も。


三仏像があった峠の場所には地蔵菩薩2体と不動明王


賢そうなワンコとの出会い


美しい港


オオルリにも出会いました


薬王寺が見えてきました


絵になっていたトップの松は台風の塩害で枯れてしまったとのこと。それでも素晴らしい景観


海亀さんにご挨拶


端午の節句が近いから?亀幟が気持ち良く泳いでいました


美波町観光協会の「街中にぎわい施設さくら庵」では雛人形が飾られていました。中間的な4月ですね。


歳の数だけ杵をつく無病延命が得られる石臼は男厄除け坂の手前にあります


霊水は本堂の横奥にあります


霊水の湧く肺大師


本堂


大師堂


境内の様子


1巡目ブログ ほぼ歩き遍路 23番札所⑦
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歩き遍路 番外霊場 2巡目 ⑩ 2019 月夜御水庵

2019年11月21日 | お遍路好き(発心・徳島)
この日、22番札所の平等寺からは宿へ向かうだけでした。
約14kmほどの道のり。途中には月夜御水庵という番外霊場がありました。

一巡目で写真を撮ってくださった歩き遍路をサポートするツアーの方が
「真っすぐ進んで信号を右に行ってくださいね」と教えてくださいました。
今回は歩き遍路なのでその道を進むことになるなと思い歩み始めました。
信号の所で確認すると、遍路地図はこのまま真っすぐとなっています。
多分、県道35号を進み県道19号を通るのだと思います。
地図に無いので、私は遍路地図通りにそのまま真っすぐ進むことにしました。

途中「暮石の夫婦岩」という弘法大師がこの地を訪れた時に
「日が暮れるぞ」と大岩が小岩に言っていたそうで名付けられたそうです。
今は道路工事で位置が変わったそうで、逸話だけ残っているとの事。
そんなポイントもありました。

地図上ではとにかく真っすぐ進んでいけば良いと思っていたのですが、その真っすぐの道が道路工事中でした。
新しく作っているようで、通れそうにありません。
完全に道を見失いました。
進める道は右か左かです。。。先ほどの信号で右に進むというアドバイスがあった事、トラックが右に曲がっていった事。。
これは右に行ってみよう!と決心したところに、先ほど右に曲がったトラックが戻ってきました。

そして、迷った時のお大師様!

そのトラックのお兄さんが「その駐車場の横の道を進むと良いよ」と教えてくださいました!

本当に不思議です。

進むと遍路道がらしいものが見えてきました。
その遍路道に月夜御水庵が現れます。
弘法大師が三日月の夜にここで野宿をした時に月が沈み暗闇となったが、
お経を唱えると三日月は元に戻ったという逸話が残る場所でした。
その先には御水庵だけに飲めそうな感じではありませんでしたが井戸が祀られていました。
他にも樹齢約1000年の天然記念物の大杉が参道横にあります。
この杉は一度下を向いてから上に伸びているので「逆杉」とも呼ばれているとのこと。
迫力がありました!
意外にも見どころある場所でした。

さて、問題だったのがその先の遍路道。。かなり荒れていました。
先に歩いた人はいないのではないか・・道なき道を行く感じで道標の札を頼りに進みました。
そのまま県道を進んでも良かったのかもしれません。近道のお遍路道だったようです。
広い県道に出て道標シールに従って国道55号に出ました。
そこには鉦打大師の祠がありました。
国道を進み鉦打トンネルを歩いていた時です。
逆方向から歩いてくる人が居ます。

逆打ちの人かな??

私が左によると左へ。
左を歩きたいのかな?と思って右に行くと右へ。。。

ん??

するとその人は、そうじゃないそうじゃないというジェスチャーで手を振っています。
この後、めちゃめちゃお世話になるタクミさんとの出会いでした!
今日はどこまで行くの?と聞かれました。
泊る宿を伝えると行き方を簡単に教えて下さりました。
目的地が23番札所の薬王寺だとするとこの時点(15時頃)でこのあたりだと間に合わないそうで、
車から見かけた私を心配して声を掛けて下さった様でした。
トンネルの先にある車を置ける場所においてわざわざ歩いて戻って来てくださっさ訳です。

ありがたいことです。

私はここから7kmほど先の宿に辿り着けば良いという事で大丈夫ととなり、先を急ぐようでした。
他に本当に困っている人がいるかもしれませんよね。
ここで、心配をしていただき、道を教えていただいたこともあり、お礼のお札を渡しました。

すると「何もしていないからいいですよ」と断られてしましました。。。
「今回はお礼のお札をきちんと渡すことにしようと決めていたので」ともう一度渡すと受け取って下さいました。
すると、まだ口をつけていないからとご自分用に買ったコーヒーを差し出してくだいました。
充分感謝していましたし、せっかく飲もうとしていたコーヒーを頂くわけにもいかないので、
これは遠慮させていただきました。

あまりトンネルを通りたくないという思いもあって、22番平等寺奥之院 弥谷観音ルートをとりました。
遠回りになります。。。
歩き遍路はこちらとあったので、嫌な予感はしたのですがそちらの方へ。。どんどん下ります。
日天・月天の岩や笠地蔵の石像など見ることが出来ました。
そしてどんどん下り、案の定・・一気に登るルートでした。。
気持ちの良い遍路道でしたが、けっこう時間をとりました。
お参りする余裕は無くなっていたので、下からお参りして先を急ぎました。
あと6kmほどなのにここからがとても長く感じました。

また、国道に戻り、宿のある由岐方面にいくには県道25号へと進みます。
この県道にすすむ道で迷うお遍路さんが多いそうです。
タクミさんが言っていた道標の竹のお遍路さん人形が現れました。
方向は合っているようです♪

この県道では、若い歩き遍路さんと出会いました。
高速道路の下を過ぎた辺りにある休憩所で休んでいるお遍路さんを見かけたので挨拶しました。
暗くなり始めていたので先を急いでいた私に追いついてきました。
男の子は「由岐までですか?」と聞いてきました。
私も由岐のあたりに宿をとっている話をしました。
私以上に凄い荷物です!どうも基本野宿スタイルだそう。
話を聞くと、先ほどの休憩所で泊ろうと思ったらしいのですが、由岐の海岸まで行くことに決めたそうです。
流石に休憩していたのに私に追いついただけの事はあります。
野宿スタイルで重そうな荷物なのに軽い足取りで進んでいかれました。

13番札所でも明らかに若いお遍路さんに会ったけど若いお遍路さんが増えているのでしょうか?
私が年取っただけか。。。
宿目前の県道の坂が壁のように見えたので、遠回りでしたが由岐の町を通って宿に向かいました。

真っすぐ進むと新設工事中の道(駐車場の右側)


遍路道はこちらから進みます(駐車場の左側)


歩き遍路道が現れます


月夜御水庵が見えてきました(逆杉が大きすぎてお堂が見えません)


天然記念物の大杉「逆杉」


その先に井戸の祠


荒れた遍路道へ進みます


貯水池の横を進みます


荒れた遍路道でしたが道標の札があったので安心して進めました


この橋を渡って 弥谷観音方面へ


弥谷観音遍路道にあった日天・月天


弥谷観音遍路道にあった笠地蔵


降りた分、登ります!!


弥谷観音の参道


竹のお遍路さん案山子(不法投棄撲滅!)


出逢った若き野宿歩き遍路さん(いい感じに撮れたので)


海が見えました


宿前の海の風景(田井ノ浜)





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歩き遍路 22番札所 2巡目 ⑩ 2019 花のお寺🌸

2019年11月16日 | お遍路好き(発心・徳島)
22番札所平等寺

太龍寺からの下山方法としてはいくつかルートがあるのですが、「いわや道」は黄色い日本の遍路地図には出ていません。
でも英語の遍路地図には出ています(^^;)
私はこれまためだかの里さんのブログで知りました。
以前は荒れた道だったようですが、ボランティアの皆さんの手で整備されたのだそうです。
このルートを選びました。
急な下り坂やハードな場所もありましたが、きれいに整備されていて歩きやすかったです。
途中からは平等寺道となります。
この道では途中、そんなに大変では無い道ではないとは思うのですが、紐のサポートのある場所がありました。
その紐ををつたって進むと足を滑らせてしまったのです!
そこには細い木があり私を支えてくれました!
この木が無かったらもっと滑り落ちていたと思います。
ふと振り返りその木を見ると樹皮がツルツルになっていました。
何人もの人が助けられたんだろうなと思いました。
木に御礼を言って進みます。
この後出逢ったタクミさんにこの話をすると「それはお大師様やね~」と言っていました。
確かに!!本当に同行二人とはよく言ったもので、不思議と助けられるのです。

途中、国道に出ます。その近くに道の駅があるので、そこでトイレ休憩とお昼を買ってと考えていたのですが、
お昼は準備できていたのでそのまま進むことにしました。
鶴林寺の麓の休憩所で逢ったおじさんからの話では、数百メートル先でしかも上り坂、さらには定休日だったのだそうです。。。
道の駅に定休日があったのですね。。チェックしないといけませんね。

国道を渡った所にヘンロ小屋5号があったのでしばし休憩。
そこには子供が描いた絵のような地図があり、道のひもが山をぐるぐる巻いています。
そして「大根峠」の文字。
山をぐるぐる回るように登るのかな??峠越えが待っているのだと。
気持ちを整えて進みました!

峠はそれなりに大変でしたが、気持ちの良い道でした。
里に下りてきた辺りにヘンロ小屋47号があり、そこからは牧場の眺められ、のんびりと牛さんが草を食べていました。
癒されました♡
しばらく行くと田園風景です。植えられたばかりの苗が風にゆらいでいます。
心落ち着く景色を見ながら進むと平等寺か見えてきました。

このお寺は静かな華やかさがありお気に入りのお寺の一つです。
やはり花やかなお寺でした。
今回は仁王門や手水舎にも桜が活けてあり、華やかさが増していました♪
男厄除坂を登って本堂に行こうかと思ったのですが、、、やはり女厄除坂からにしました。。

女はやっぱり男厄除坂を登ってはダメなのかな?? 

お参りを済ませて、一巡目では場所が分からず頂けなかった霊水を頂きました。
男厄除坂の下手にある祠の元にある戸口から杓でお水をすくって頂きます。

美味しかった♪

少し用意したコップにも分けていただき、お寺のベンチでお昼のおにぎりを頂きました。
鶴林寺の麓の休憩所から一緒だったおじさんもお参りを終えてやってきました。
「お水は頂きましたか?美味しいですよ」と勧めると、お水をご自分のペットボトルに頂いて戻ってきました。
すると・・・太陽にペットボトルに照らしています。。。

浮遊物の確認??

意外と神経質な方だったようです。
一応、飲まれていました。
私のおにぎりを羨ましそうに見ていたので、選んだ宿泊プランの話をしました。
おじさんは駅の方に食事を出来るところを探しに行ってみるとの事でした。
私の記憶では何もない駅という記憶だったので心配しましたが、グーグルで調べてみるとありそうでした。
次の宿泊先は違ったのでここでお別れでした。
結願されたでしょうか?なぜか名前もお聞きしなかったし、お札も渡さなかったので。。

次の23番札所までは約23kmほどあります。
今回はここから14kmほど先の宿まで向かいます。

いわや道に進みます


なかなかハードな道①


なかなかハードな道②


ここから平等寺道に入ります


峠越え


この細い木に助けられました。みんなを助けているのかツルツルです。


良い木材が育っています!美しい!!


阿瀬比の遍路小屋


ヘンロ小屋にあった地図(山をぐるぐる回って登るのかな??)


猫先案内


大根峠


お地蔵様がいらしゃいました


美しい竹林


癒された牧場の風景


こいのぼりも美しく泳いでいます


お水のお接待がありました♪ありがたいです。


平等寺が見えてきました


仁王門に桜が活けてありました


本堂


素敵な花天井の本堂内部


利用方法が分からなかった(汗)


大師堂


霊水はこちらの祠の元から頂けます




1巡目ブログ ほぼ歩き遍路 22番札所⑦


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