MINの目

MINの目が見つけた事柄をつれづれなるままに綴ります

ほぼ歩き遍路 88番札所㉗ 2017 結願

2019年01月30日 | お遍路好き(涅槃・香川)
88番札所 大窪寺

計画ではコミュニティバスで移動するつもりでしたが、バスが来るまでに時間あったので歩く事にしました。
途中から舗装していない遍路道があり、残り少ない遍路道をかみしめました。
この間にバスが通り過ぎてしまうかもしれないけどそれはそれで。。
のどかな道をこのお遍路で出会った人を思い出しながら歩きました。
しばらくして大きな道にでました。ここからはしばらく普通の道か。。すると梅ヶ畑というバス停を見つけました。
もう数分で来るようです。
歩けるけど乗ってまた遍路道がある様だからそこで降りてまた歩こうと考えました。
しかし。。もう行ってしまったのかな?と思うぐらい来ません。。
やっぱり、歩こうと思ったところにバスがやってきました。

もう少しのところでお遍路センターがあったんだと知ったり、そこからまたお遍路道に入れたのだと後で知りました。

最後の後悔(^^;)

槙川というバス停で降りて最後のお遍路道を歩きました。
その道はアスファルトで舗装されているみちでした。途中「十四丁石」とお遍路矢印があったので道を外れて行ってみることに。
少しだけ最後のお遍路道気分を味わい、どうも民家の庭先という感じがしたのでまたアスファルトの道に戻り進みました。
大きな仁王門が見えてきました。でも駐車場っぽいので違うのかな?と思いもう少し進むとそれらしい雰囲気の門がありました。
二天門でした。そこから境内へ。

本堂から拝みはじめました。すると

このお遍路で沢山の助けてくださった人々や出逢った人々の顔が走馬灯のように目に浮かんできました。
般若心境を唱える声が震えてきました。もう止まりません。
涙も流れてきました。。止まらない。。。
そばに観光の人もいて恥ずかしいけど止まらない。。。

感謝の涙。

あとは。。。
助けたことがあっても助けられたことは無い、優しくしたことがあっても優しくされたことは無いと
思っていた残念なバカな私を悔いてる涙。

ここまでの人生どれだけの人に助けられていたか気が付いた。
お遍路で一生分の優しさを受けた。

もう欲しがりません。

本当にありがとうございました!!

まさかここまで大泣きするとは。。想像できませんでした!

大師堂でも泣き続け、目を腫らしてしまったのでしばらく境内を歩きました。
順に回れば最後の結願となる大窪寺には杖を納める寶杖堂が大師堂て前にありました。
入る隙間が無いぐらいの杖が納められていました。
8月11日と春分の日にお焚き上げされるそうです。

いろいろな思いが詰まった杖を見ながら感慨深くなりました。
私も色々なブログを見てここに納めて帰りたいと思っていました。
寶杖堂の前に「納経所にお申し出でください」とあり、涙も落ち着いたので納経所へ

納経帳に御朱印を頂き杖の相談をすると
「もう使わないんですか?!」と納経所の方
「この杖はお大師様なんですよ!!」と畳み掛けるように。。
かなり語気が強く怒っているように感じました。

あのようにシンボル的に寶杖堂もあったので、そういうものかと思っていたこともあり、
私も納めて終わろうと思っていたので。。。
あ然としてしまって返す言葉も出ず。

「飛行機で帰るというならまだわかりますけど」とまた畳み掛けてきました。

やっと出た言葉が。。
「電車なんですけど神奈川まで乗り継ぎで帰る感じで。。」と私
あまり聞こえてなかったけど私が言い訳しているのは分かってくれたようで。。
「じゃここに置いていくんですね!」
「上の飾りと布は外して杖だけにして!」
「外の箱に入れておいて」とまた畳み掛けるように。。

もう優しさはいっぱいもらったからもう大丈夫って思ったからですかね。。
欲しがらないと言いましたがやっぱり優しくしてもらいたいです(^^;)

お支払いして、言われた場所に杖を納めました。
あの涙はどこへやら、現実にひき戻されました。。
でもいざ杖とお別れかと思うと文字通りの相棒が居なくなる感じがして淋しい気持ちにもなりました。


シンボル的に納められていますが、基本的にはお持ち帰りください♪


最後まで感動的ではありませんでしたが、それぐらいが丁度いいのでしょう。
大切な思い出は沢山です!!

満願の為に高野山奥の院へ!


出逢いを思い出しながら歩いた遍路道


車が突っ込んでる?!


枝ぶりも素敵な梅の花


最後の長閑な遍路道


遍路道の案内板(乙女峠は四国道なんですね)


コミュニティバスの梅ヶ畑の時刻表


槙川で降りて再び遍路道


十四丁石と遍路道の案内に導かれ


確かに遍路道らしい


天二門


印象的な山を背に本堂


手水舎の龍、笑っているように見える


境内の様子


シンボル的な寶杖堂


怒られつつ収めた杖(ここまで導いてくださりありがとうございました。)

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ほぼ歩き遍路 87番札所㉗ 2017

2019年01月29日 | お遍路好き(涅槃・香川)
87番札所 長尾寺

あと二つのお寺で88ヶ所一巡です。
なんか寂しい気持ちもあったり、いよいよという前向きな気持ちもあったりで出発しました。
また駅から琴電電車を利用してお寺の近くまで移動しました。
最後の方は細かく計画を立てられていなく、考え方も電車があるところは電車を利用してと
そんなに歩く事を考えていない計画でした。お遍路を始めると出来るだけ歩きたいと思うようになっていました。

しかしながら、この日は計画通りの電車を利用。
後から思うと昨日最後だった志度駅からスタートすれば良かったと思いました。
でも、この電車だからこその出会いもあり、今回はこれで良かったのだと思います。

昨日とは違うホームから出発です。
昨日はお城の石垣に見惚れていて気が付かなかったのですが、
駅のホームにBEER PUB STATIONなるものがあってそこにはキャラクターのことちゃんをデザインしたビールを売っていたりしました。

さすがに朝から、これからお参りするのに飲めないですね。。。また縁があったら飲んでみようかな?

電車に乗るとあるおばさまが話しかけてくださいました。
しばらく色々話しているとお接待といって袋にいっぱい飴をくださいました。
後になって、おばさんの喉を潤すために飴全部じゃなかったかな??と不安に。

少し病気を持っていられる方の様でした。
次のお寺でおばさまが健康に過ごせるようにお祈りしました。
こんな最後の日まで出会いがあるなんて。

お寺の山門の前にはいかにも古い感じの石塔を大切に囲っている場所がありました。
経幢(きょうどう)という写経を埋めた上にたてるものだそうです。
弘安という1284年のものだそうで重要文化財とのこと。
お寺の歴史を感じます。

境内は整然としていて分かりやすいお寺でした。
本堂の横には静御前が母の磯禅尼とともに得度した後、髪を埋めたと言われる塚がありました。

山門よこの大きな楠も印象的で香川の保存木とのことです。

いよいよ最後のお寺です!

山門を出ると69番札所観音寺で見かけた外国人のお遍路さんを見かけ。。。なんだかんだ同じペースなんだと思い、
そういえば、三角寺の先生はどうしたかな??などと今まで逢った人々の事を考えながら88番札所へと向かいました。


ちょっと寄りたかったBEER PUB STATION


電車の中で出会ったおばさまから頂いた沢山の飴


山門


経幢


境内の様子


静御膳剃髪塚


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ほぼ歩き遍路 86番札所㉖ 2017

2019年01月28日 | お遍路好き(涅槃・香川)
86番札所 志度寺

志度寺は五重塔のある雰囲気のあるお寺でした。
これまた勉強不足で見ることが出来なたかったのですが、このお寺には無染庭という枯山水がありました。
曲水式庭園というそうで7つの石と白砂で海女の玉取り伝説を表現しているとの事。

失敗です!見たかった。

仁王門の仁王像はあの運慶の作品で東大寺の習作だそうです。
仁王門、本堂、本尊は国の重要文化財。
閻魔堂は県の有形文化財と見ごたえのあるものがいっぱいあるお寺でした。

とても雰囲気の良いお寺でベンチでのんびり座っている地元の人らしい女性二人もいて
地域に愛されてるんだなと思ってそのお二人見ていると目があったので挨拶。
そしてなんとなく見られている気が。。。
ちょっと緊張して本堂と大師堂をお参りしているとそのお二人が近寄って来てました。

なんか間違ったお参りの仕方してたかな??

すると
「ごくろうさま」といって黄色い封筒を差し出しました。
その封筒には達筆な文字で「お気をつけて」とありました。
中には飴が入っていました。
まさかのお接待でした。合格だったのかな???

封筒の文字に元気をもらいました。

この近くに宿を考えていたのですが、身軽にをお遍路しようと高松市内に拠点の宿をとったので
一旦電車で高松に戻ります。

本堂から見た五重塔


本堂と大師堂


お心遣いありがとうございます♪


雰囲気の良い境内


街並みと五重塔




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ほぼ歩き遍路 85番札所㉖ 2017

2019年01月25日 | お遍路好き(涅槃・香川)
85番札所 八栗寺

八栗寺がある場所は屋島のお隣の島?半島にあります。
近くにイサム・ノグチ庭園美術館がありまして、
大好きなアーティストなのでとても寄りたい気持ちでいっぱいなのですが、
この日は次の志度寺までを目標にしていたので諦めました。
少し坂道を上がって行くとケーブルカーの乗り場があります。
その横に登山口があり、お遍路の本によると整備されていて登りやすいとあります。
登ろうか迷っていたのですが、ケーブルカーがレトロで可愛かったので乗りたくなりました。
せっかくのコラボ遍路なので乗ってみることにしました。
昔は屋島の方にもこのようなケーブルカーがあったそうです。

先に行った高野山のケーブルカーの角度はもの凄かったですが、こちらもどうしてなかなか。。
とにかく乗り物がレトロで可愛い♪♪

ケーブルカーで来るとそこは山の上でもあるので、お寺には裏手から入る感じです。
一度山門を出てから入りなおしてお参りをしました。

本堂や大師堂が背負っている山がとても独特で見上げるようでした。
五剣山といって5つの頂上からなる山のようです。
それぞれには天から降ってきた5つの剣を弘法大師が埋めたそうです。
見た目は4つしか出っ張っていないようです。一つは宝永の大地震で崩れてしまったらしい。。
おシャカさまの横になっているお顔と言われているそうです。言われてみれば。

それぞれの頂上には祠があるようで修行の山なのでしょう。現在は入山禁止のようです。

そして八栗寺の八栗にも謂れがあって、大師が唐に渡る前にこの山に登り八つの焼き栗を境内に埋めて唐から戻った時に八株の栗が成長していた事から名が付いたそうです。

本堂と大師堂をお参りして下山してしまいましたが、聖天堂や中将坊堂など見どころ沢山のお寺でした。
志度寺に向かって下山すると途中に源平合戦古戦場などがありました。
道はアスファルトで舗装されていましたが、転げ落ちそうな感覚になるほどの坂だったので
車の標識を見ると「21%」とありました!!
最高「37%」があるそうですが、それはほとんど壁??じゃないかと思います。。

今日最後の志度寺へ向かいます。

ケーブルカー乗り場(左の鳥居が登山口)


レトロなケーブルカー降りてくる様子が見えます。


レトロなケーブルカー(赤と青の車両があります)


山門


多宝塔


五剣山猫


源平合戦古戦場


21%の坂道!

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ほぼ歩き遍路 84番札所㉖ 2017

2019年01月24日 | お遍路好き(涅槃・香川)
83番札所 屋島寺

以前、旦那さんと行った懐かしい場所でした。
前回は車で上がったのですが、けっこう高い場所まで来たという印象でした。
宿はその敷地の近くにとったのですが夜屋上から見た星空も忘れられません。

あの高い場所まで上がるのか!と思うと気合が入ります。
旦那さんにこれから登ります!とメッセージを送りました!!!
海外の団体さんがワサワサと追いついてきました。
すぐに飲み込まれ、見送りました。
しかしながら、勢いは最初だけだったみたいで、それぞれのペースで早い人遅い人と塊はばらけていきました。

遍路道は最後までとてもきれいに整備された道でした。
そのせいか、お遍路さんだけでなく、健康のために登る人、わんちゃんの散歩で登る人。
色々な人がいて賑やかでした。
健康の為、散歩の人は登り慣れているのか私を抜かした人がもう折り返して降りてくる姿も見ました。

遍路道の岩肌はまた独特でした。途中、舟形丁石や不動尊像などもあり、
整備されていますが遍路道なのだと感じながら登りました。
自分としてはやっと登ってきた気がしたのですが、登り始めをお知らせした旦那さんに
着いた事を報告すると、もう着いたの?と驚かれました。
足が強くなってきたのかな?
旦那さんも車だけど高い場所まで来たといった印象だったのだと思います。

登ってくるとこんな印象で屋島寺が現れるのだとシミジミしました。
仁王門をくぐり、更に四天門をくぐって本堂に向かいます。
前は普通の観光客として訪れたけど今回はお遍路さんとして。。。
少し不思議な感じ。あの時はスラスラお経を唱えるお遍路さんに感心しきりでした。
ここまでくると私もあの時のお遍路さんほどではないですが唱えらるようになっていました。
覚えられない事が多い私ですが、いかに反復練習が大事か実感しました。。。誰でも知っているような事ですが(^^;)

本堂の横には大きな二体の狸が迎える神社があります。
弘法大師が麓で道に迷った時に蓑を被った老人に化けて山頂まで導いたと言われ、
夫婦円満、縁結び、子宝の神様だそうです。

納経をすませて懐かしい景色を見ながら散歩して、下山するお遍路道へ向かいました。
途中お土産屋さんを抜けたところで、先ほど一緒に登ってきた外国の団体のさんの一人が
興奮気味に私に「そこからの景色が素晴らしいよ!!」と私に勧めてきました!
見に行ってみると(知ってはいましたが)本当に素晴らしかった!!
確かに八十八か所のお寺の中でこれほどの色々な方向への景色を見ることが出来る場所は無かったかもしれません。

夜景も素晴らしい所です。

さて、下山するお遍路ルートへ。廃業したらしい旅館もありちょと雰囲気は良いとはいえません。
下りようとするところへおじさんが現れました。
「ここ下りるの?」とおじさん
「はい、下りてみようと思ってます。。」と私
「気を付けてね」とおじさん
「ありがとうございます!」と私

下り始めました。

するとやはり「急で危ない」との注意の張り紙。
ロープも張っていたり少し緊張。。。本当にゆっくりでないと降りていけない感じでした。
前日に続きまた最後に道をふさぐ扉が出てきました。。。

通れないのかな??

やはりイノシシ除けでした。
扉の開け閉めをきちんとすれば通れるようでした。
昨日の経験は今日の為だったのか。。きちんと閉めて通らせていただきました。
また少し下ると住宅が見えてきてホッとしました。
さらに進むとおば様に出会います。
「お遍路で下りてきたの?この先に神社があって公園にトイレもあるから休憩して行って」
と教えてもらいました。
「ありがとうございます」とあいさつをすると
「ここの上のお家なの、また来た時には訪ねてね」と言っていただきました。
本当に訪ねて良いものかとまじめに考えてしまいましたが嬉しかったです。

お遍路の出会いは本当に大切な宝物だと感じます。

朝、宿から見た屋島


外国からのお遍路さんとスタートです


意外に整備されていた遍路道


独特な岩肌と舟形丁石


遍路道にあった不動尊像


仁王門


四天門


本堂


蓑山大明神


屋島猫


子だくさんのカエルさん(展望台で出会いました)


外国人お遍路さんが興奮の景色


一番高い場所にある水族館新屋島水族館のイルカのジャンプが見えました‼


源平合戦側の景色(次のお寺はあちら側)


屋島は本当に特徴的です


遍路道下山ポイント


注意書き


本当に注意が必要でした


逆打ちが大変な所以


また柵が!!


注意書き!ちゃんと閉めてね


住宅地が見えてきてホッとしました


崖のようなところを下ってきたのだと実感


桜の花が美しかった。4月もすぐです。


思い入れがありすぎて写真もいっぱいになってしまいました。
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