「いすかばりー」なんとなく名付けてみました。(笑)
ある、地下鉄に乗ったところ発見しました。
新しい臨時シルバーシート?VIPシート?どちらにしてもその席には座れませんでした。
他のお客さんも同じでした。端の席なのでみなさん座ろうと向かってきますが、目の前の情景にしばし止まり、他の席へ。明らかに異様な風景でした。きっと、清潔好きな方が、愛用していたシートなのでしょう。お友達と仲良く座り、おしゃべりして、気がついたら降りる駅!慌てて降りてしまった後といったかんじでした。
このシートは市販されているものでしょうか?よくよく見るとなかなかのアイディア商品です。電車専用といわんばかりに上の部分に強力な吸盤式フックがついていています。これなら、布がかけられない座席の背中の部分まで確実に覆えますよね。問題点は、ビロードの重そうな生地なのでかさばる事、使い心地の良さにうっかり取り外すのを忘れてしまいがちなことでしょうか。
大学の講義で、この電車のシートと座る人の心理を研究したものがありました。
内容は、座る場所のパターンがあると言うことでした。まずは、両端から埋まっていきます、次に真ん中が埋まります。この心理から生まれたのが、7人掛けで真ん中1カ所だけ色の違う初期の頃のJRのシートです。まずは両端が埋まり、残るは5席。そこが真ん中である事をお知らせして、そこに座ってもらいます。するとその右左に2人分づつのスペースが生まれるのです。結果、7人きっちり座ってもらえるといった事になるのです。しかしながら、2人分に悠々と座る人が現れ、2・3・2で手すりを設け端を沢山作る方法が生まれたようです。電車の内装デザイナーの考えどころの一つでしょうか?
バスの内装デザインに携わっていた友人から「いかにバスの大きなタイヤをかわすか、利用するかが一つの課題になっている」という話を聞きました。デザインは機能から生まれてくるものとつくづく思います。