MINの目

MINの目が見つけた事柄をつれづれなるままに綴ります

歩き遍路 高野山 2巡目 2023 高野山② 女人道を歩いてみました。

2024年11月11日 | お遍路好き(ポストリュード)

🌟長文です💦最後に写真があります♪🌟 

朝の6時と午前10時半に生身供(しょうじんぐ)が行われると知り、TVで視たことがあったので実際に見学できるのであればと思い行ってみる事に。
この日は2泊お世話になったはちはちさんをチェックアウトする日で女人道を歩いてみる計画をしていたので、
10時半は難しいかなと思い、早起きをして6時の生身供を見学させていただくことにしました。
奥の院まで約3.6kmほどあるのでゆっくり歩くと1時間はかかると思うので5時前には宿を出発しました。
少し早足で進み、既に人が集まっていましたが丁度良かった感じでした♪
厳かな感じで準備が始まり朝食を奥の院へと運ばれて行きました。
運ばれた様子を見送った後、宿に戻ろうとすると皆さん奥の院の方へ進まれて行きます。
ここまで来たのだから私もお参りしてから帰ろうと奥の院の方へ進みました。
すると思いがけない事が・・考えてみれば当たり前なのかもしれませんが、朝のお勤めがありました。
中へと勧められ思いがけず朝のお勤めにも参加出来て幸せな一日のスタートでした。
宿へ戻る参道では朝日がきらきらしていて振り返ると奥の院の方向から御光が射していていました!(トップ写真)

足どりも軽く宿へ戻ります。蛇腹路を通って壇上伽藍を抜けて進むと30人以上の小坊主さんがお経を一斉に唱えていました。
朝の高野山は沢山の事が行われていることを知りました。
宿坊に泊まると、そのお寺で完結してしまうので、本当にはちはちさんに泊まれて良かったと改めて思いました。

戻ると朝食を用意して下さっていて、早速頂きました。
この後、一乗院の宿坊に泊まることを伝えると、「良い宿坊ですよ~、食事も美味しいらしいです。」と教えて下さり、
安心して向かうことが出来ました。

色々迷いましたが、沢山の宿坊があるので泊った事のない宿坊を選ぼうと探していました。
一番の理由はHPに早く到着した時に荷物を預かって下さるという事が書かれていた事でした。
女人道を歩こうと考えていたので荷物を預けたいと考えていました。
そして希望のお部屋を選択できたことも決めた理由です。

宿坊に伺うと快く荷物を預かって下さいました。さて出発です!
高野山は明治の始めまで今の様に女性は高野山のエリアに入ることは許されていなかったとの事です。
女性が近くに寄れたのは女人道までだったそうです。
差別だ~~って言いたくなりますが、事情は違うようで、女人道は高野山エリアよりも高い場所にあって高みの見物を女性がしていたという浮世絵なども残っているとの事でした。
これは高野山に行って知ることが出来ました。
そのような事も含めで興味をもって歩きました。
参考にしたのは、これまた南海さんのHPにあった可愛らしい絵地図
可愛らしさに楽しい気持ちで出発しました。
一条院近くにあった「黒河口女人堂跡」からスタートしました。
いきなり看板に気が付いたものの見過ごして通り過ぎてしまいました。。
少し戻って52番ポイントの看板を確認してスタートしました。思いのほか歩き遍路道で看板を頼りに進みました。
まずは女人堂へと進みお参りをしました。
女人堂の前に大きなお竹地蔵があり、その横から大門へつながる女人道を進みます。
沢山の根がはっていて歩きずらかったので歩きやすい靴は必須でした。まずは標高984.5mの弁天岳まで登り、大門まで下る感じでした。

弁天岳には嶽弁天の社があります。お参りをしているとやはり、女人道を歩かれている方が話してこられました。
この先、足元が悪いから気をつけてとアドバイスを頂きました。また出会いがありました。
ここから少し進むと眼下に壇上伽藍の根本大塔を見下ろすことが出来ました!
本当に女人道から高野山の様子がみえていたのかもしれない!と実感できました。
大門に向けて沢山の鳥居をくぐりつつ降りていくと大門の目の前に出てきました。
ロープウェイでアクセスしてバスに乗って高野山の町中まで乗っていてしまいがちですが、
最初のバス停の女人堂で降りてこの女人道を通って大門からお参りするのも良いかもと思いました。

大門を横切り、龍神口女人堂跡を進むと「助け地蔵」のお堂がありました。
管理されている女性がお掃除されていて、大切にされているお堂なんだなと感心しつつお参りしました。
このお堂の横を抜けて先に進みます。
ここから先はろくろ峠を目指して山道を進みます。ちらちら眼下に高野の街が見えます。
景色も楽しめます!ただ、クマを見かけたエリアの注意看板を見ると急に不安が襲ってきました。
途中から立派な歩き道が出てきたのですが、熊野古道でした。一部重なる様です。
いつか歩いてみたいです。
歩いていると美しく玉虫色に光るカブトムシのような甲虫が二匹絡まっていました。

フンコロガシ??

フンコロガシと言えばエジプトのイメージ・・まさか??
後々しらべてみるとやはり、フンコロガシのようでした。
青い糞虫(フンチュウ)オオセンチコガネというようです。「幸せの青い糞中」という記事を見つけました。

楽しい道のりです。しかしながら、道は平たんでは無く登ったり降りたりを繰り返します。
今、自分がどの高さの位置にいるのか分からなくなったところで円通律寺という寺が現れます。
石門の先は空気が違うと感じ、とても雰囲気がありました。ここは修行道場となるお寺で関係者以外は立ち入ることを禁じられています。
更に進むと中の橋のバスロータリー出てきました。 地図では3時間弱で歩けるようですが、私はお参りや写真を撮ったりとのんびり歩いたせいか4時間弱かけて歩きました。
この先、高野三山めぐりの道に進む事になりますが、無理は禁物。。。またの機会にと考えました。

一乗院はまた泊まりたいと思う素晴らしい宿坊でした。
お庭も建物も素敵で貴重な襖絵などの美術品を堪能する事が出来ました。毛筆筆を購入して写経もしました。とても良い時間を過ごせました。
お料理も素晴らしく、美しいお膳で目も美味しい料理でした。

本当に歩き遍路の旅が終わりました。 感慨深いです。

★奥の院 生身供★

夜明け前の中門


10町石を見かけました。あと26町


一の橋に到着


中の橋


化粧地蔵様にあさのご挨拶


御廟橋


準備が始まりました


嘗試地蔵(あじみ地蔵)の前で朝食を運ぶ準備です


朝食が運ばれて行きます


御廟橋を渡り奥の院へ


帰り道の参道にて


耳を当てると極楽の声に似た音が聞こえる供養塔


大師が腰掛けられた石(周りの石は囲いです)


朝日に照らされる蛇腹路


壇上伽藍の不動堂の前で小坊主さんらがお経を唱えていました


★女人道★

黒河口女人堂跡からスタート


鳥居をくぐり進みます


なかなかの山道です


気持ちの良い女人道


石に描かれた弘法大師


女人堂前にあるお竹地蔵


お竹地蔵の横から再び女人道


女人堂を振りかえる♪


根が這っていて歩きにくいです!靴選びが大切‼


女人堂跡に説明の看板などがあります


弁天岳の頂上に嶽辯財天社が見えて来ました


弁天岳からの景色


眼下に壇上伽藍の大塔が見えました


鳥居をくぐりつつ下ります


大門の前に出ました


道を渡り進みます


助け地蔵のお堂がありました


熊の目撃があったとの看板💦


眼下に高野山のお寺を臨めました


古い道標がありました


良い景色が広がります


コンクリの道を渡りまた山道へ


道標の舟形地蔵がありました


広場にオブジェかなと思ったら鉄塔跡でした


美しいスカラベ


しばらくきれいに整備された熊野古道を通り分岐点(女人道は下ります)


下って行くと存在感のあるお地蔵様が


すると明らかに空気が違う円通寺が現れます


樹々の間から見える空が好きです


雰囲気がある道を進みます


時間の経った倒木の下をくぐることも


大峯口女人堂跡には観音像がありました


下ったり


登ったりを繰り返し


美しい水の流れに出会い


最終目的の大峯口に到着です(中の橋バス停ちかくです)


★宿坊一乗院★

一乗院の門


部屋からのお庭


筆を購入して墨で写経をしました


お庭を愛でながらの食事


笑っていました( ´艸`)


美しい襖や美術品


活き活きとした襖の美しい鶴




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする