森の人りりー

年に１，２回癒されにズーラシアに行きます。かれこれ十数年前にオーストラリアのメルボルンで見た檻のない動物園に感動したのを覚えています。そして、とうとう日本にもそういった動物園が誕生し、しかも市内と言う事もあり良く足を運ぶ動物園となりました。
旭山動物園のブームの影響か、ズーラシアでも色々な工夫をされています。
そんな１つに時間ごとにそれぞれの係の方がケースの前に立ち、説明をしてくれる事があります。
今回は「森の人りりー」のコーナーでタイミングが合いました。オランウータンです。
係の人がいても姿が見えません・・先客も後からの人もその様子にすぐにその場を立ち去ります。私も「寒いから中に入ってしまっているのかな？」とその場を立ち去ろうとすると「人間の方が待てないんですよねー」と係の人。
「りりー」パンパンと手をたたく。それを繰り返すと、呼んだ～？といったかんじに出てきました。綱を渡ってこちらへ来ようとしますがなかなか難しいようです。しばらくチャレンジをしてそのまま両手をあげて「お手上げ？！」という様子で行ってしまいます。しばらくするとまた現れます。そして係の方は「動物は同じ行動を繰り返すんですよ、今いなくてもしばらくすればまた現れるんです。人間の方が待てないんだよね。」この言葉にぐさっと来ました。癒されに動物園に来ているのに先を急いでしまっている私。このあとはゆっくり歩いて見て回りました。そしてゆっくり過ぎて、閉館ギリギリにｗ。でも本当に色々な動物たちの姿を見る事が出来ました。なんでもじっくり取り組まなきゃ本当の答えは見えてこないよね。係の方の言葉から自分に刻んだ事です。
それから、リリーが両手をあげて立ち去ったのは、「お手上げ」では無く、人間に育てられたからだそうです。愛らしい歩き方でした。そんな事も分かると、ズーラシアに行くと言うよりは、リリーに会いに行くといった感じになりそうです。