時事解説「ディストピア」

ロシア、イラン、中国等の海外ニュースサイトの記事を紹介します。国内政治、メディア批判の記事もあります。

アメリカ人の強制連行被害者にはペコペコ平謝りする誇り高き日本人2

2015-07-25 00:13:17 | 国際政治
前回の記事を書いた矢先に今度は
中国やイギリス等の強制連行被害者への謝罪を三菱マテリアルが表明し始めた。


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三菱マテリアルの岡本行夫・社外取締役は
22日、第二次世界大戦中に強制労働をさせた側として、
元中国人労働者の生存者と遺族に対して謝罪の意を示したいと述べた。


同社高層部の数人は19日、同じように
第二次大戦中に強制労働をさせたとして、元米兵捕虜に謝罪した。

三菱マテリアルは、終戦から70年が経過し、日本の大企業で初めて、
この戦争で犯した罪を認めて陳謝したことになる。新華網が報じた。



AP通信の報道によると、三菱マテリアルの岡本行夫・社外取締役は、東京で22日、
弊社は、第二次大戦中に強制労働をさせた外国人元労働者に対して
陳謝する意向を持っている。機会があれば、我々は彼らに直接お詫びの言葉を伝えたい
」と述べた。


元中国人労働者について、岡本氏は、
個人的には、強制労働をさせられた中国の人々に、深い同情の気持ちを抱いている
使用者として、我々は陳謝しなければならない。
彼らは、損害賠償を求めて訴えを起こしており、裁判が進んでいる」とし、
賠償金を支払う方針を明らかにした


一部の生存している元中国人労働者および遺族が昨年、
北京で三菱マテリアルと他の日本企業1社に対して裁判を起こし、
日本側に陳謝と損害賠償を求めた。岡本氏は、
「我々は、被害者との和解が成立するよう、最善を尽くしたい」としている。


岡本氏は、戦時中に日本の企業が外国人労働者に過酷な労働を強いて、
奴隷のように酷使した罪を認めている。

我々は、捕虜や一般民衆に最も酷い仕打ちをした企業のひとつだ。
したがって、彼らに陳謝するのは当然のことだ」と、同氏は見解を述べた。
http://j.people.com.cn/n/2015/0724/c94475-8925839.html
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前の記事で私は白人と黄色人に対する右翼の態度が違いすぎる点を指摘し、揶揄したが、
中国に対しても謝罪すると表明した途端に、案の定、右翼が騒ぎ出した。

http://matoch.blog.jp/68414884.html


な、なんてわかりやすい人たちなんだ……(汗



一方で、三菱マテリアルは朝鮮人の強制連行に関しては、
当時の朝鮮人は日本人だから謝罪しないという右翼的見解を示している。

この辺りの往生際の悪さは、さすが誇り高き日本企業といったところか……


前にも述べたように、強制連行に関しては資料が豊富にあるので、
その事実自体を否定することはできない。そこで、当時の朝鮮人は
日本人だったから、これは動員の一環だとして居直るのが最近のトレンドになっている。

これは詭弁以外の何者でもない。


朝鮮人の強制連行には文字通りの暴力的連行もあり、
また、退職の自由が約束されない奴隷労働が特徴的だった。


その詳細は、山田昭次氏らが編著した『朝鮮人戦時労働動員』に詳しい。
この本では「強制連行」という言葉ではなく「戦時労働動員」という言葉を使っている。


いわゆる朝鮮人強制連行とは、朝鮮人に労働を強制した事件であり、
先述の通り、朝鮮人を奴隷的に使役し、日本人より過酷な労働を強いたものだった。
(休職も離職もできず、監視体制が敷かれていた)


「どのような労働を強いられたか」が争点なのだが、
「どのように連れて来られたか」に論点が微妙にずらされている。


この点を踏まえ、研究者も「戦時労働動員」という言葉を使用しているわけだ。


つまり、「動員の一環だからいいんだもんね!へへーん!」という逃げ口上は
「連れて来られた後に奴隷労働を強いられた」という肝心の点を無視しており、
 言い訳にすらなっていないということだ。


わかりやすく例えれば、イジメを苦に自殺した児童の親に対して学校側が
「登校しろとは言っていませんでしたよ(ニヤリ)」と言っているようなものか……?


合法だからOKという屁理屈は、ここには通用しない。論点がズレている。


ちなみに、朝鮮人や中国人と同様に、日本人の中にも強制連行された人間がいた。
その典型的な例が治安維持法で逮捕された政治犯(思想犯)で、
彼らの中には、トラック島という島に連行され奴隷労働を強いられた。

この辺は、窪田精の『死者たちの島』あたりを読むといい。


政治犯や思想犯といっても、何かテロを行ったわけでもなく、
大半は政府や軍を批判しただけで非国民のレッテルを貼り付けられたのだが、
こういう人たちと朝鮮人、中国人は境遇が酷似している(同一ではないが)。


つまり、大きな構図として大日本帝国では、
社会的弱者に重労働を強いる&拒否すれば厳罰を下すシステムになっており、
この点を追及すると、強制連行という事件は私たち日本人にも共通する問題になる。


ひめゆり学徒隊などが有名だが、国に動員されて戦場で放置され死亡した少女たちと、
戦時労働動員を受けたコリアンは同じカテゴリーに区分される。


非国民のレッテルを貼られ、弾圧を受け獄死した日本人と
炭坑でろくに食べ物も与えられず死んでいった朝鮮人は同じ被害者である。


真剣に考えれば、日本人とコリアンは共通の問題を抱え、共闘できる間柄でもあるのだが、
現実では、ちょっと政府を批判するだけで「反日」認定する連中がそれなりにいて、
なかなか大きな流れとして日韓共闘の戦後処理が遅々として進まない。


ついでに言えば、日本の植民地支配を反省することは、韓国に当てはめれば、
植民地時代に日本に追従していた親日派が戦後、主を日本からアメリカに変え、
支配体制を維持し、軍事独裁のもと、多くの民衆を弾圧した責任を問うことにもつながる。


つまり、日本の植民地主義の清算は、その産物である
戦後の韓国の支配者層の糾弾にリンクし、右翼がやりたがっているであろう
韓国の政治批判を堂々と行える機会を与えてくれるものと思うのだが……

アメリカ人の強制連行被害者にはペコペコ平謝りする誇り高き日本人(笑)

2015-07-23 00:06:37 | 国際政治
三菱マテリアル株式会社(もと三菱鉱業)が
米ロサンゼルスで19日、第二次世界大戦中に日本軍の捕虜となった後、
鉱山で強制労働を強いられた約900人の元米兵捕虜に対し、謝罪の言葉を伝えた。

元米兵捕虜900人を代表して謝罪を受けたジェームズ・マーフィー氏(94)は、
強制労働を強いられた元米兵捕虜の中で、今も健在である2人のうちのひとり。新華網が伝えた。

http://japanese.beijingreview.com.cn/zxnew/txt/2015-07/21/content_696898.htm

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あまり話題になっていないが、先日、三菱マテリアルが
強制労働の責任を認め、元アメリカ兵にし対して謝罪の意を伝えた。



これは、戦前の日本が過酷な奴隷労働を強いたことを三菱マテリアルが認めた
ことになるのだから、さぞかし大騒ぎになるだろうと思った。


「ついにアメリカまで反日に走ったぞ、ウガァアアア!!!」という声が聞こえるはずと。


ところが、19日から数日経っても、これといった大ニュースにならず、
保守速報などの極右サイトでも、全く取り上げていない。まるでなかったかのようだ。



どうして誇り高き日本人(笑)は、
アメリカが相手だと急に弱気になるのだろう?


なっさけねーなー


http://www.sankei.com/world/news/150715/wor1507150038-n1.html

産経も共同通信の記事を転載するに留まり、
アメリカ兵や三菱マテリアルの反日行為(笑)に対して抗議していない。


スネ夫でさえジャイアンに逆らうことがあるのに、
この犬っぷり、お見事だ。




そもそも、日本が侵略戦争を行ったという歴史観は、何も中国や韓国だけでなく、
日本と戦ったアメリカ・イギリス・フランス等の欧米列強が共有しているものだ。




よって、本来なら欧米に対しても極右は牙を向けなければならないはずなのだが、
白人が相手だと急に弱々しくなる。この負け犬根性、どうにかならないのだろうか?



実際、アメリカ政府は「常にアメリカは民主主義のための戦争をしてきた」とみなしている。
第二次大戦も朝鮮戦争もベトナムもアフガンもイラクも正しい戦争ということになっている。


つまり、日本との戦争も悪しき日本を正しきアメリカが成敗してやった歴史として
伝えられている
のだが、極右&保守は、なぜか決して怒ろうとしない。



連中にはプライドがないのだろうか?


白人には「仰るとおりです!許してくだせぇえええ!!!」と土下座し、
黄色人には「疑わしい!反日め!」とぬかすこの小物っぷりよ



連中の頭の中では、日本人というのはもっとこう、高潔な人物を
イメージしているはずなのだが、実際はサル以下のペット民族になり下がっている。



アメリカの世論でさえ「原爆をおいて、謝罪を求めるのか」という声があるのに(汗



これとは別に、中国人の強制連行を巡っての裁判は今も続いている。

これらの裁判には敗訴になっているものも少なくないが、
それは「強制連行の事実は認めるが、支払いの義務は無い」というもので、
強制連行の事実そのものは言い逃れできない事実として認められていたりする。


これは、戦後まもなく日本政府が実施した調査報告書をはじめとして、
強制連行を証明する物的証拠が多々あるためである。

極右お得意の「証拠を見せろぉおお!」はこの件に関しては通用しない。
それでも「中国に都合の良い史料しか選んでいない(キリッ)」とほざくのだろうけど(溜息)


特に問題の三菱マテリアルとの間では、未だ裁判が継続中で、
最新の状況は去年の12月に出版された『日中和解への道』に詳しく書かれている。


これを読むと、本当に往生際が悪いというかセコいというか、
卑怯くさいなと思わざるを得ない。その点は、向こうの人間も感じたようである。
記事の続きを読んでみよう。


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1944年9月、マーフィー氏を含む米兵捕虜は、
秋田県花輪にあった三菱鉱業尾去沢鉱山に強制連行され、
まるで奴隷のような過酷な労働を強いられ、そのような悲惨な状況は終戦まで続いた。



三菱マテリアルの木村光常務執行役員が、マーフィー氏に対して謝罪の言葉を述べ、
「三菱鉱業の事業を引き継いだ企業として、我々は、過去の悲劇に対する
 道義的責任を重く受け止めている」と話した。


しかし、木村氏と三菱マテリアルの謝罪は、これで終わった訳ではない。

むしろ、この謝罪は、マーフィー氏を利用して、
世間に対する自らの立場を有利にしようとするものだ。




実のところ、日本軍国主義と三菱鉱業など日本企業が侵害した対象は、
マーフィー氏ら米兵捕虜だけにとどまらない。


日本側の資料によると、少なくとも493人の中国人労働者が、
マーフィー氏と同じように、尾去沢鉱山に連行され過酷な労働を強いられた。



中国人労働者の境遇は、米兵捕虜より更に悲惨だった。


日本政府が戦後発表した報告書によると
三菱鉱業は戦時中、日本国内にある12カ所の工業拠点や鉱山において、
計3765人の中国人労働者を奴隷のように酷使、うち約720人が死亡した。


尾去沢鉱山では、86人の中国人労働者が死亡した。


第二次世界大戦が終わり70年が経過したたが、
元中国人労働者は、いまだに三菱マテリアルからの謝罪の言葉を耳にしていない。




1997年以降、元中国人労働者の生存者と遺族は、
東京、北海道、福岡、長崎、宮崎の各地で続々と三菱マテリアルを
相手に訴訟を起こしたが、いずれも敗訴した。


昨年、第二次大戦中に日本で強制労働を強いられた
一部の元中国人労働者と遺族が、三菱マテリアルと別の日本企業を相手に訴訟を起こし、
日本側からの陳謝と損害賠償を求めたが、今もなお、2社からは積極的な反応は得られていない。


三菱鉱業は、第二次世界戦争中に
日本が中国人を連行して労働を強いた史実の、ひとつの縮図と言えよう。


戦時中、約4万人の中国人が日本に強制連行され、
日本軍国主義と日本企業から、悲惨極まりない搾取や酷使の被害に遭い、
それによって約7千人の中国人労働者が命を落とした。



マーフィー氏は、
「戦後70年が経ち、ついに日本人から謝罪の言葉を聴くことができた。
非常にへりくだった謙虚な態度で陳謝した木村氏に誠意を感じた」と語った。


しかし、日本政府と企業は、米国に対しては「へりくだった」顔を見せているが、
被害がより深刻だったアジア諸国に対しては、「横暴な」態度を取り続けている



与党・自民党からは、安倍政権に対し、
「世界文化遺産に登録されたばかりの『明治日本の産業革命遺産』
の一部工業・鉱業遺跡で、中国大陸・朝鮮半島出身の労働者が
強制労働をさせられたとする歴史的事実を訂正するよう、
海外メディアへの働きかけを強化すべき」という声も挙がっている。



戦後70年、戦争の被害者であれ加害者であれ、起きた事実を煙に巻くことはできない。
日本の戦争謝罪が米国に対してのみ行われるのであれば、これは、卑怯者の陳謝である。


また、日本が、米国のご機嫌を取ることを目的に
米国人に謝罪して和解を求めたのであれば、これは「偽善者の和解」である。



http://japanese.beijingreview.com.cn/zxnew/txt/2015-07/21/content_696898.htm
http://japanese.beijingreview.com.cn/zxnew/txt/2015-07/21/content_696898_2.htm
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結局、逃げれば逃げるほど状況は悪くなっていく一方であり、
とっとと国家賠償をしたほうが良いと思うのだが…アメリカ以外とは嫌なのか?


ロシアには弱気、中国には強気な日本

2015-07-22 00:01:28 | 国際政治
先日、サハリン(旧樺太)で日本の漁船がロシアの国境警備隊に拿捕された。



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ロシア連邦保安庁のサハリン国境警備隊は、操業日誌の記載不備などで、日本の漁船3隻を拿捕した。


拿捕されたのは「ホコマル10」と「ニッコウマル53」、「ケイユマル65」。
日本の国旗を掲げた3隻は2015年7月17日、ロシアの排他的経済水域で操業中に拿捕されている。


船倉検査で「ホコマル10」からは470キロを越える漁獲枠を超える魚が見つかったほか、
「ニッコウマル53」と「ケイユマル65」からは、
操業日誌に記載されていなかった魚1300キロ以上が見つかった。


この違法操業でロシアの蒙った損害額は100万ルーブル(日本円でおよそ220万円)を越す。

続きを読む http://jp.sputniknews.com/russia/20150719/603187.html#ixzz3gXRlwCu8

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よその国の海で勝手に漁をする誇り高き日本人。民度の高さに驚かされる。
こういうニュースは新聞でもテレビでも良くてベタ記事、普通は無視だ。


サンゴがどーの尖閣がどーのと騒ぐわりに自国の人間に対してはダダ甘。
それでいいのだろうか?



ロシアは昔から北海で領海を越えてくる漁船には厳しい対応をした。
過去、ロシア(ソ連)の警備隊に攻撃された船は少なくない。


「こちらが悪いとは言え、厳しすぎではないか」ぐらいは言っても良さそうだが、
 中国人の前では虎になる誇り高き日本人も世界最強のロシア人の前では子猫のよう。

 なんだかなぁ……文句の一言ぐらい言ってもいいと思うんだが…

アメリカの人権帝国主義

2015-07-19 00:14:19 | 国際政治
冷静に考えれば、空爆はするわ、細菌兵器は使うわ、
これだけ暴れまくっている国家を何かと敬う風潮は不思議なものだ。


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ひとつ例外を認めれば、全てを容認することになる。それこそ米国の思惑であるに違いない。
米国はそうしてあらゆる事に介入する権利を自らに与えてしまった。傍証はたくさんある。


民主主義の名による空爆、誇張なしに惑星規模の盗聴などなど。


その米国が新たな分野に乗り出した。経済である。

米国は、米国の裁判所の管轄権はドルで決済される
世界のあらゆる金融オペレーションに及ぶ、と見なした。


このルールにおいて、米法務省は、
フランスの最大手銀行BNP-Paribasに90億ドルの罰金を命じた。

同行がキューバ、スーダン、イランで行った金融オペレーションが問題視された。

この国々は経済制裁の対象国であり、これら取引は違法である、というのである。


米国のこの「裁判帝国主義」により、欧州の数百の企業が、
罰金の形で、定期的に莫大な金額を支払わされている。

スイスではFIFA役員に対する文字通りの検挙が行われた。
逮捕された者らは、電子決済を利用した詐欺、ゆすり、汚職、資金洗浄の容疑をかけられた。

ほぼ欧州を従わせることに成功した米国は、裁判権を今度は中国に拡張する試みに就いた。

米国の有価証券・株式担当コミッションはJP Morgan銀行を通じて、
習近平国家主席の右腕、元銀行家で中国における汚職対策の急先鋒、
ワン・ツィシャン氏の名前が記された取引に関するデータを取得しようとした。

照会は退けられ、ツィシャン氏の渡米はキャンセルされた。


また別のケースでは、コミッションは会計監査事務所最大手4社より、
米国の株式市場に上場している中国のクライアントらの文書を要求した。

米国の裁判所はこれら監査事務所に対し、
もし要求にしたがって秘密指定の情報を公開しなければ、中国における支部を閉鎖する、と脅した。

大して北京は、国家機密法を採択した。
結果、いま米国で稼動している中国企業は、外国法を根拠に活動している。


専門家らの指摘するように、米国の排他性に今日対抗できるのは、
中国、ロシア、おそらくインドといった、限られた数カ国だけである。

続きを読む http://jp.sputniknews.com/politics/20150718/599307.html#ixzz3gFzTSf1s
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「自由」という点においては、アメリカは世界で最も自由が約束された土地だと私は思う。
 表現や思想の自由が認められた文化大国だと感じる。


だが、どうもその世界最高レベルの自由というものも、
アメリカが全体主義的だからこそ可能なものだと思える。


日本もそうだが、国内で政府の批判を唱えることが許されるのは、
そのように行動されても困らないほど、権力を維持するシステムが完璧だからである。


発言の自由が約束された国では、
発言する自由の代わりに、反対意見が反映される権利が失われている。


国会議事堂の前で何万人が集まって意思表示しようと、
それらはメディアの前でシャットダウンされて、影響力を及ぼさない。


優れた知識人がいくら発言しようと、それは無視されて話は終わってしまう。

集団的自衛権を批判するために本当に必要なこと

2015-07-15 23:47:43 | 国際政治
集団的自衛権の容認は米韓の北朝鮮への圧力の強化と平行して進められている。


これはジャイアンとスネ夫が「お前もイジメに加われ」と言っているようなもので、
根本的かつ優先して行うべきことはイジメそのものに抗議することであることは言うまでもない。


つまり、日本の軍拡だけを責めても意味はなく、
アメリカや韓国の軍事戦略にも真っ向から非難しなければならない



……のだが、今の韓国やアメリカがどれだけ
とんでもないことをしているのか、知っている&批判している人間は少ないのではと思う。



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15日ソウルで、韓国における米軍駐留に関する合意
(在韓米軍地位協定[SOFA])遂行をめぐる合同委員会の定例会合が開かれる。


そこでは、基本的な問題として、オサン(烏山)にある
米空軍基地に生きた炭疽菌(病原体の生きた胞子)のサンプルが
送られた事件が取り上げられる見込みだ。



会合では、米軍の内部調査の結果が示され、事件調査のため
最近作られた合同作業グループが今後実際に講ずる措置が話し合われる。



しかし会合の本当の目的は、現地の活動家達の見方によれば、
かくも危険な事件が起きる可能性を持つ米軍駐留に関する合意に修正を加える事だろう。


例えば、合意の第9条によれば、
米国軍人は、税関検査を通さずに、郵便物を送ったり受け取ったりできる。


そうした方法で米国は、潜在的に危険な物質を韓国に送る事が出来るため、
現地当局も又地元住民も、不安を感じているのだ。 



これに関連して、今回の会合には初めて、
地元キョンギド(京畿道)の行政の中心地オサン(烏山)の代表も参加する。


代表は会合で、事件に関するあらゆる情報の開示、
米軍基地に送られてくるものすべての透明性を保障するための
合意内容の変更を強く主張するものとみられる。



また、問題は、あれやこれやの危険物質を持ちこむことに何の予告もなかった事ばかりではない。

多くの韓国人達は、
自国領内で細菌兵器を使用した実験がなされていた
という事実自体に拒絶反応を示している。



会合の前日開かれた記者会見で、キョサンナムドの社会団体の代表らは、
送付された炭疽菌も関係しているジュピター
(JUPITR ― Joint United States Forces Portal and
Integrated Threat Recognition)プログラムに対する詳しい調査を実施する必要性を訴えた。


また彼らは、オバマ大統領に、謝罪と責任者全員の処罰を強く求めた。




米国側の説明によれば、炭疽菌のサンプルは、
北朝鮮が生物学兵器を使用した場合を想定した演習で使うはずだった
との事だ。




しかし、こうした演習実施の事実自体、韓国民には広く伝わっておらず、
その事は現在MERSコロナウイルスの急激な蔓延が問題となっている韓国では、
とりわけ大きな憤りを呼び起こしている。



おまけに、人を死に至らしめる危険な細菌兵器を使った
演習実施が必要だとする根拠は、事件について報道された後、明らかにされた。


また「軍事目的で炭疽菌を生産している」ピョンヤンの生物学研究所の
「写真を分析し」そうした結論が出たとの説明は、余りにも説得力がない。




これに対し、朝鮮民主主義人民共和国の国連大使は、
朝鮮半島で戦争が起きた場合、自分達に対し生物学兵器を用いる考えが
米国にはあるのだと非難した。15日に開かれる合同委員会会合は、
韓国では北からの生物学兵器による攻撃の危険性をどのくらい感じているのか、
そうしたコンテキストの中で北の「脅威」への米国の対抗策が
どう評価されているのかを示す、よい機会となるだろう。

続きを読む http://jp.sputniknews.com/asia/20150715/582424.html#ixzz3fyFuLpZB

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実は、アメリカと韓国は朝鮮戦争で細菌兵器を使用している。

しかも、その兵器は日本で培養されたものであり、
さらに、その兵器の製造者は731部隊の構成メンバーだった。


このことは学問的にも認められた事実なのであるが、意外と知られていない。


つまり、今回の事件は、アメリカや韓国は北朝鮮に対して
大量虐殺兵器を使うぞと言っているようなものなのだが、この点と絡めて
日本の軍拡を非難する声(つまり、北朝鮮バッシングへの疑問)はない。



要するに、ジャイアンとスネ夫がイジメをしている時に、
のび太が参加するかしないかだけを論じたって、眼前の悪事は止められていないでしょという話。


上の記事を読んでも、在韓米軍基地の問題と沖縄の問題は事情が酷似しているとわかるはずだ。
私たちがすべきことは、在韓米軍の反対運動者と日本のそれとが団結して、

アジアにアメリカは要らないと主張することだと思うのだが……いかがであろうか。

世界遺産を巡る日韓の対立

2015-07-09 23:19:08 | 国際政治
韓国の保守系新聞では「日本が強制連行を認めたぞ」と
パク・クネ政権を褒めているが、そんなことはないだろうと思う。



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安倍晋三首相は6日午前、
「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録の決定について

「物づくり日本の原点が世界遺産登録されて、大変うれしく思う。
 これまで保存のために尽力してこられた各企業や地元のみなさまに敬意を表したい」


と語った。首相官邸で記者団の質問に答えた。

毎日新聞 7月6日(月)10時12分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150706-00000016-mai-pol
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外務省の担当者は、日本側が登録決定後に行ったスピーチの中で、
戦時中に朝鮮半島出身者が一部施設で労働に従事していた
歴史的な事実関係に触れた部分について、「強制労働を意味するものではない」と述べ、
「徴用」の表現をめぐる従来の日本政府の見解に変化はないとの認識を示した。



~中略~

政府は、徴用は国内法の下で合法的に労働が行われたとの認識で、
この問題をめぐり、政府見解や公式文書などに「強制」の文言が記述された前例はない。


水嶋参事官は「意思に反して日本に連れて来られた方もいたことは否定できないが、
合法だった。違法な形で強制労働を行ったことを意味するものではない」と説明した。


産経新聞 7月6日(月)10時48分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150706-00000533-san-kr
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時系列順で見ると、

韓国「強制連行について併記しろ」
   ↓
日本「OK」
   ↓
独逸「じゃあ、世界遺産を認めましょう」
   ↓
韓国「日本が強制連行を認めた!パク政権すごい!」
   ↓
日本「強制連行を認めると言ったな?あれはウソだ」


となっている。ますます日本の評判を落としたような気がする……(汗)



よく反日、反日と右翼は叫ぶが、
正直、彼らの言動のほうが日本のイメージを物凄く悪くさせている。



それにしても気になるのは、軍艦島を巡る日本の報道で、
実は、この島でコリアンに奴隷労働をさせていたのが麻生炭坑だったことに触れていない。


つまり、あの麻生太郎の家が強制連行に思いっきり関わっているのだが、
この点に関して、これといったコメントが無い。単に知らないのか、それとも……?


韓国反発「明治産業遺産」は安倍首相のゴリ押し!
仕掛人の女性に「俺がやらせてあげる」


とはいえ、リテラは今回の件に関して、きちんと批判記事を書いていた。

リテラはリテラで変な記事を書くことがあるのだが、
何だかんだで、そのへんの全国紙よりよっぽどジャーナリズムを貫いていると思う。


最近のリテラは天皇制についても触れたり、何だか知らないが、
以前よりも積極的というか批判的な記事をよく書いている。


池上彰氏の批判記事などは半年前には考えられなかったことだ。

そのうち、『世界』より優れた情報媒体になるのでは……と思わなくもなかったり。
(褒めすぎ?)

ギリシャ国民投票:緊縮反対が6割を占める

2015-07-06 23:11:14 | 国際政治
ギリシャの債務危機について前々回の記事で解説したが、
このたび、EU・IMFが提起した緊縮財政案の受諾を問う国民投票が実施された。
(http://rt.com/news/271828-greece-referendum-no-vote/)


結果として、緊縮策の受け入れに反対する人間が60%、賛成する人間が39%を占めたが、
今後、EUが譲歩するかどうかは定かではない。予断を許さない状況になっている。



気になるのがギリシャの反対行動を否定的に扱うメディアの存在だ。


池上彰氏のニュース解説番組もそうだが、
毎日新聞でも、幾分、中立ながらも同様の姿勢を見せている。
(http://mainichi.jp/shimen/news/20150703ddm003020044000c.html)


「チプラス首相は民衆扇動とポピュリズム(大衆迎合主義)にとらわれている」

「首相が自分の信念にこだわればギリシャは他のEU諸国から孤立してしまう」

「態度がころころ変わる。何を考えているのか理解不能だ」



このように、ツィプラス首相への批判の言葉を何度も取り上げる一方で、
親ツィプラス派の人間は一人しか取り上げていない。しかも次のような評価付で。



「EUとの交渉で「ギリシャの尊厳を取り戻す」と
 宣言する弁舌は一部の国民の自尊心をくすぐる。」



他にも、緊縮策の譲歩はないという
EU側の言葉をそのまま受け止め、絶対の真実であるかのように語っている。


「「ノー」ならEU側は対応に苦慮する。チプラス首相は現行の
 緊縮策の大幅な緩和を求めることになるが、EU側に譲歩の余地はないからだ。」

「「信頼関係が壊れた」(ショイブレ独財務相)中で
  全加盟国の議会から承認を得るのは困難を極める。

 ユーロ圏財務相会合のデイセルブルム議長(オランダ財務相)は
 2日、「(国民投票の結果が『ノー』なら)極めて困難な状況になる」と警告した。」


なぜ譲歩の余地がないのか?なぜ極めて困難な状況になるのか?
上の毎日新聞の解説記事には、その答えが書かれていない。



要は、緊縮を強いる人間の言葉をそっくりそのまま伝えている記事であり、
結果的にはEU側の意向に影響された内容になってしまっている。



こういう記事に、どれだけ意味があるのか、ちょっとわからない。

私たちに必要なのは「緊縮の結果、ギリシャ社会がどうなったのか」、
「これ以上の緊縮策にギリシャ国民が耐えられるのか」といった情報であるはずだ。


上の記事からは、それを伺い知ることが出来ない。



加えて、ツィプラス首相の描写は、イランやシリア、北朝鮮、中国・・・
要するに日本の保守派にとって気に入らない国々の主導者に対するそれと同じで、
頑迷な独裁者(あるいは扇動者)として描かれている。



こういうセンセーショナリズムな記事が全うな解説記事として
押し出されるのは如何なものかと思うのだが……どうだろう?



少なくとも「一部の人間を鼓舞させるだけ」と評価した数日後に、
国民の6割が反対派になったわけで、現実と乖離した報道だったように感じるのだが……

イギリスのヘイトデモ(ナショナリズムとレイシズム)

2015-06-27 22:55:53 | 国際政治
イギリスのユダヤ人地区でヘイトデモがあったらしい。

ホロコーストの生存者がドア先で「帰れジュー」(ユダヤ人の蔑称)
のメッセージが貼られたユダヤの星を渡されたんだそうな。



日本のそれもアグレッシブだが、こちらもなかなかレベルが高い。

人類学者のスチュアート・ヘンリによると、
Raceという単語にはいくつもの意味があり、
①人種②民族③エスニック集団④国民⑤種類等、10以上の意味がある。


つまり、人種と民族という言葉は一つの単語で表現でき、
実際、日本の被差別民族の中には自己への攻撃を
レイシズム(人種主義)と表現する人間が少なくないが、
我々日本人は自分たちが「人種」差別をしているという意識は特に持っていないだろう。


これが「民族」差別をしているかと問われれば話は違ってきて、
まぁアイヌや琉球の人々には社会的にしているかもしれないなぁと
思う人も出てきそうだ。否と言い張る絶対差別していないマンも多そうだが。


ナショナリズムの動きが激しくなっているという声は聞くが、
レイシズムの動きが激しくなっているという人はいない。

両者とも意識する対象は同じはずではあるが。


Nation(国民)という概念は近代国家(国民国家=Nation State)が出来て生まれた。
「その土地で生まれた」とか「現地の」といったニュアンスがあり、
アメリカ先住民はネイティブ・アメリカンと言うが、
このネイティブはNative、すなわちNationの派生語だ。

(「Na」に生まれるという意味がある)


「その土地の政治は、その土地の人間が行う」という考えで、
歴史的に言えば、封建国家に対して自治権を要求する中で生まれたものなのである。


ただ、冷静に考えれば、同じ土地に言語や習俗でカテゴライズできる人間が
複数住んでいることなどは、よくあることで、誰がNationになるかが論議されるようになる。


いわゆる「国民とは誰か」ということが近代化と共に発生してくるのである。
その辺から、ナショナリズムにマイナスのイメージが付き始めた。


とあれこれ書いたが、そのナショナリズムと今、
ナショナリズムと呼ばれている動きや思想は、違うように見える。

今やっているのは、どちらかと言えばレイシズムだ。
というのも、こちらの場合、
「先天的な要素を理由に差別を正当化しようとする考え」という意味あいが強いからだ。


そのへんの右翼の暴れっぷりをみれば、ピタリと当てはまる。

何だかんだで日本人は人種差別はしちゃダメだという意識はあると思う。
今、日本で吹き荒れているのは人種主義なんだよと意識することから
それらに対する自戒の念が生まれるのではないだろうか。

英米特務機関、カスペルスキー社にハッキング

2015-06-26 00:08:01 | 国際政治
現在、ロシアに亡命中のエドワード・スノーデン氏が明かした文書によって、
アメリカ・イギリスの特務機関がカスペルスキー社(ロシアのセキュリティソフト会社)
にハッキング行為を行っていたことが明らかになった。

(問題の公開文書はこちら)

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「カスペルスキー」はモスクワに本部を置くロシアの企業。

全世界に4億人のユーザーを有し、
同社開発のアンチウイルスソフトは27万社の企業クライアントが使用している。

こうした企業の多くは米国家安全保障局のリストに挙げられているものの、
アンチウイルスソフトが邪魔をし、諜報活動を行なうことは事実上不可能。

また会社の本部が西側からのアクセスの閉ざされたロシアにあることも機密性を高くしている。


暴露された報告によれば、
米国家安全保障局は「カスペルスキー」の
セキュリティーにある穴を見つけ、クライアントについてのプライベート情報をキャッチした。


機密資料のメモには、同局は「カスペルスキー」のアンチウイルスによって
2008年、企業の北部でクライアントのプライベート情報が
元に戻されたことをつかんだと記されている。


それ以降、同局は情報をキャッチし、
スパイ行為に利用しはじめた。


これにより、米特務機関がいかなる成果を挙げたかについては言及されていない。

「カスペルスキー」社の代表らは、各コンピューターからヘッドセンターへと
送られたデーターは非人格化されているため、具体的な機械の算出には使えないと断言している。


特務機関の行為はこのケースでは違法行為となる。
だが全てがうまく運ぶため、英米は新たな作戦の合意を結んでいた。

「インターセプト」の報道によれば、英国政府通信本部は
すでに2008年の段階でオーダーの刷新要請を送り、
これによってスパイ行為の妨害要因となるアンチウイルスのコードを読み取ろうとした



英国の特務機関が2008年に作成した文書によれば、
英国諜報機関は「カスペルスキー」社をミッション遂行の
阻害要因と位置づけ
、「カスペルスキー」社は主たる脅威に等しく

「ロシアのカスペルスキーのアンチウイルスのような
 パーソナル・セキュリティーシステムは
 システムにネット破壊の挑戦を投げかけている」


としている。



3月半ば、ブルームバーグ(ニュースサイト)は、
「カスペルスキー」社はロシアの特務機関と結びついている疑いが有ると報じていた。


ブルームバーグの情報提供者は、2012年、
カスペルスキー社がトップマネージャー数人を解雇した後、
ロシア特務機関と緊密な関係を持つ人物らが後任を務めたと語っている。

「カスペルスキー」社のエヴゲーニー・カスペルスキー社長はこれに対して、
ブルームバーグの報道のかなりの部分を「完全な虚偽」と非難している。

続きを読む http://jp.sputniknews.com/politics/20150623/489870.html#ixzz3e5V1k91I

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カスペルスキーといえば、この手の専門家というかマニアの間でも
最高水準のセキュリティ技術を誇るとしてベタ褒めされているソフトを販売している会社だ。



英米の国家機関が個人や法人も利用しているセキュリティソフトの
穴を見つけようと画策していた(あるいは現在も行っている)。


これは凄まじいことで、場合によっては、
デジタルの情報は全て米英によって把握される恐れがあるということだ。


テレビドラマ『相棒』で似たような話があったと思うが、
国家によるハッキング行為は現実になっている。


ネットの悪意ある行為から身を守るために存在するセキュリティソフトを
「ミッション遂行の阻害要因」、「主たる脅威」と表現するイギリスの凄まじさよ。


世界にとっては、こいつらのほうがよっぽどろくでもない脅威だ。


チャールストンの黒人殺害事件

2015-06-19 22:31:37 | 国際政治
米国サウスカロライナ州チャールストンで銃の乱射事件があった。
現場は非常に古い教会で、その教会の信者は主に黒人だった。
犯人は白人男性で、まだ捕まっていない。死者は9人に上っている。市の警察が発表した。

8人がその場で即死、2人が病院に搬送され、うちの1人が怪我により死亡した。


犯行動機

市の警察署長グレゴリー・マレン氏によれば、
チャールストンの大量殺人は(民族的または宗教的)憎悪を動機としたものである。

上院議員も犠牲に

サウスカロライナ選出上院議員で現地の教区長だったクレメント・ピンキン牧師も死亡した。

続きを読む http://jp.sputniknews.com/us/20150618/470741.html#ixzz3dW2CNrUt
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今しがた、犯人が捕まったらしい。
何でも、アパルトヘイト時代の南アフリカ共和国のバッジをつけていたとか。


結局、オバマが当選した当時、日本では知識人も含めてのオバマ旋風、
白人と黒人の和解の時代が来たかのように騒ぎ立てたあのお祭りは何だったのだろう?


というと、自分が無罪であるかのように聞こえるので、あえて言うが、
私も、このお祭りに参加してみこしを担いだ一人である。


この頃の自分は、いわゆる親米派だった。アメリカの人種主義を舐めていた。
ブラック・ヒストリーである。


白人警官が黒人の少年を射殺したことから
アメリカでの人種差別がよく報道されるようになった。

だが、思うに、この手の事件は以前からあったのではないだろうか?
どうも、私たちは、アメリカの実態を意図的に見ようとしてこなかった。
そう思えてならない。