論文の推敲、清書で二週間ばかり暇がなかった。
参院選、結果からいえば、予想外の共産党議席倍増に驚いた。
都議選と違い、小選挙区制だから大して点が取れないだろうと考えていたのだ。
ところが、恥ずかしいことに参院選が小選挙区制だという認識が
誤りであって、選挙区制だったため、東京や大阪、京都といった
日本を代表する都市でも入選することができ、もともと強かった
比例票も十分に獲得できたため、議席は11議席になった。
言いわけかもしれないが、参院選は小選挙区制だから
そこまで取れないという論調は、実はあのキンピーブログや
他の共産党内部のアンチ党員の言葉を鵜呑みにしたものだ。
共産党はこのままでは終わると危機感を煽りながら
基本的な選挙の知識すら知らなかったということに私は驚きを覚える。
所詮ネットと言えばそれまでだが、やはり確実な知識に裏打ちされた
ことばではなくて、ただのヒステリックなバッシングなんだなとつくづく思う。
ところで、いつも巡回している海外ニュースの翻訳サイトで、
以下のようなコメントがあった。
---------------------------------------------------------
(第4インターナショナルの記事の感想)
wswsの論説、分析はおおむね納得。良く見ておられるものだ。
申し訳ないが、結末部分は賛成しがたい。追記:ただし、尖閣問題については納得。
「日本を変える運動の指導部として、wsws日本支部を設立する」ので、
それまで投票や政治行動は待てというのだろうか?
他記事で、推薦政党を書いておられるのだろうか?
維新や、みんなの党批判より、共産党批判の方が辛辣に思える。
ジャーナリストの方の政治談義ブログを拝読しているが、
彼も公明党と共産党を同罪だと非難している。
内から自民党を助ける公明党、野党分裂を進めて、
外から自民党を助ける共産党というのだが、納得できない。
毎回の「スターリン主義共産党」という表現、
70年代学生運動を思い出した。
学生運動で活躍しておられる皆様、
自民党批判より、共産党批判に熱心に見えた。
先月、ひさしぶりに、そうした思考回路の友人と会い、
TPPの話をすると「当然参加すべき」
「悲観論は誰でもできる。楽観論を構築するのが能力だ」というご託宣だった。
想像できることなので驚かなかった。
数年前にあった時、彼は民主党支持だった。
今回はどこを支持しているのか、聞き損ねた。
ひたすら思い出話しで痛飲したが、今後どちらも会おうと言わない可能性が高そう。
世の中、どんどん狭くなる。
------------------------------------------------------------
私は、根本にある思想が反共思想のために、状況次第で
簡単に右翼とつるんで権力の犬になる左翼を反共左翼と呼んでいる。
こういう左翼が戦後の左翼のマジョリティであり、
新左翼やリベラルといった言葉で自らの実像を粉飾し、
言葉ではノー、行動ではゴーの態度を取ってきたことが大問題だと思う。
はっきり言って、今の日本で言葉だけでなく
行動の上でも反対党になっているのは共産党だけだ。
民主党は鳩山氏や菅氏が実権を握っていたころは
まだ反対党としてパワーを持っていたが、政権を取ったとたんに
彼らの排除が内外から行われ、野田という無名の男を飾り立て
保守政権へと変貌してしまった。
みんなの党は渡辺が権力欲しさに生まれた分派政党で、
アベノミクスを称賛する姿勢からも形だけの反対なのは明らかである。
維新は極右だし、緑の風も原発を推進した二葉町の町長が出馬している。
生活党も小沢が選挙で勝つためだけに作った党だし、社民党はやる気がない。
緑の党は民主党とつるんでいるし実力も実績もないと、ろくな野党がいないのだ。
こういう中で、どんなに腹が立っても、与党の暴走を止めるために
一番、それができる政党に入れるのは自明の理ではないか。
今回の選挙で共産党の議席は増えたのは当り前の話である。
ところが、反共左翼は何が何でも共産党に投票することは
本質的にできないので、緑の党とか生活の党とか社民党とか
無所属とか、バラバラの政党を作って票を取り合って結果的に
選挙で惨敗している。選挙と市民運動を混合しているのか?
口では連帯を叫びながらも(ただし共産党は仲間はずれにする)、
実際には連合政党を作ることすらせず、仲たがいをしているのが
今の反共左翼の政党だ。こういう政党は冷戦時代のころには、
共産党は嫌いだが自民党も嫌いだという連中の受け皿になったし、
自民党にとっても形式だけの反対勢力が欲しかった(自分たちが
事実上の独裁政治を行っていることをごまかすために)ので、
最大野党になれたが、冷戦が終わって20年も経った現在、
いつまでもパワーを持てるはずがない。
いい加減、戦後左翼は共産党を乗り越える強大な理論と実行力
を兼ね揃えた「政党」(市民団体ではない!)を作らなければ
ならないだろう。
また、今回の参院選、増加したといっても
共産党が必死に獲得した議席はみんなの党や維新と大して変りがない。
これを覆すには何よりも国会で与党に食らいつき、実績を築きあげる
ことが重要だ。実際、民主党は年金問題をはじめとして自民党の失敗を
厳しく追及したことで、反対政党として期待を持たれて与党となることが
できた(その後の陰湿な権力側の攻撃で、この時の中心人物たちは
ことごとく政治の場から排除されていったのだが)。
党内の民主主義がどうのこうのという偉そうなお説教は必要ない。
あんなに腐敗と汚職と金だらけの権力政党なのに自民党に票が
いくのは、何も自民党内部に民主主義が根付いているわけじゃなく
何だかんだで戦後の日本の経済成長に寄与した与党としての実績が
あるからだ。実績さえ作ればもっと支持は得られるはず。
今回選ばれた議員は何とか3年を通じて少しでも
与党にブレーキを入れるアクションを起こしてほしい。
参院選、結果からいえば、予想外の共産党議席倍増に驚いた。
都議選と違い、小選挙区制だから大して点が取れないだろうと考えていたのだ。
ところが、恥ずかしいことに参院選が小選挙区制だという認識が
誤りであって、選挙区制だったため、東京や大阪、京都といった
日本を代表する都市でも入選することができ、もともと強かった
比例票も十分に獲得できたため、議席は11議席になった。
言いわけかもしれないが、参院選は小選挙区制だから
そこまで取れないという論調は、実はあのキンピーブログや
他の共産党内部のアンチ党員の言葉を鵜呑みにしたものだ。
共産党はこのままでは終わると危機感を煽りながら
基本的な選挙の知識すら知らなかったということに私は驚きを覚える。
所詮ネットと言えばそれまでだが、やはり確実な知識に裏打ちされた
ことばではなくて、ただのヒステリックなバッシングなんだなとつくづく思う。
ところで、いつも巡回している海外ニュースの翻訳サイトで、
以下のようなコメントがあった。
---------------------------------------------------------
(第4インターナショナルの記事の感想)
wswsの論説、分析はおおむね納得。良く見ておられるものだ。
申し訳ないが、結末部分は賛成しがたい。追記:ただし、尖閣問題については納得。
「日本を変える運動の指導部として、wsws日本支部を設立する」ので、
それまで投票や政治行動は待てというのだろうか?
他記事で、推薦政党を書いておられるのだろうか?
維新や、みんなの党批判より、共産党批判の方が辛辣に思える。
ジャーナリストの方の政治談義ブログを拝読しているが、
彼も公明党と共産党を同罪だと非難している。
内から自民党を助ける公明党、野党分裂を進めて、
外から自民党を助ける共産党というのだが、納得できない。
毎回の「スターリン主義共産党」という表現、
70年代学生運動を思い出した。
学生運動で活躍しておられる皆様、
自民党批判より、共産党批判に熱心に見えた。
先月、ひさしぶりに、そうした思考回路の友人と会い、
TPPの話をすると「当然参加すべき」
「悲観論は誰でもできる。楽観論を構築するのが能力だ」というご託宣だった。
想像できることなので驚かなかった。
数年前にあった時、彼は民主党支持だった。
今回はどこを支持しているのか、聞き損ねた。
ひたすら思い出話しで痛飲したが、今後どちらも会おうと言わない可能性が高そう。
世の中、どんどん狭くなる。
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私は、根本にある思想が反共思想のために、状況次第で
簡単に右翼とつるんで権力の犬になる左翼を反共左翼と呼んでいる。
こういう左翼が戦後の左翼のマジョリティであり、
新左翼やリベラルといった言葉で自らの実像を粉飾し、
言葉ではノー、行動ではゴーの態度を取ってきたことが大問題だと思う。
はっきり言って、今の日本で言葉だけでなく
行動の上でも反対党になっているのは共産党だけだ。
民主党は鳩山氏や菅氏が実権を握っていたころは
まだ反対党としてパワーを持っていたが、政権を取ったとたんに
彼らの排除が内外から行われ、野田という無名の男を飾り立て
保守政権へと変貌してしまった。
みんなの党は渡辺が権力欲しさに生まれた分派政党で、
アベノミクスを称賛する姿勢からも形だけの反対なのは明らかである。
維新は極右だし、緑の風も原発を推進した二葉町の町長が出馬している。
生活党も小沢が選挙で勝つためだけに作った党だし、社民党はやる気がない。
緑の党は民主党とつるんでいるし実力も実績もないと、ろくな野党がいないのだ。
こういう中で、どんなに腹が立っても、与党の暴走を止めるために
一番、それができる政党に入れるのは自明の理ではないか。
今回の選挙で共産党の議席は増えたのは当り前の話である。
ところが、反共左翼は何が何でも共産党に投票することは
本質的にできないので、緑の党とか生活の党とか社民党とか
無所属とか、バラバラの政党を作って票を取り合って結果的に
選挙で惨敗している。選挙と市民運動を混合しているのか?
口では連帯を叫びながらも(ただし共産党は仲間はずれにする)、
実際には連合政党を作ることすらせず、仲たがいをしているのが
今の反共左翼の政党だ。こういう政党は冷戦時代のころには、
共産党は嫌いだが自民党も嫌いだという連中の受け皿になったし、
自民党にとっても形式だけの反対勢力が欲しかった(自分たちが
事実上の独裁政治を行っていることをごまかすために)ので、
最大野党になれたが、冷戦が終わって20年も経った現在、
いつまでもパワーを持てるはずがない。
いい加減、戦後左翼は共産党を乗り越える強大な理論と実行力
を兼ね揃えた「政党」(市民団体ではない!)を作らなければ
ならないだろう。
また、今回の参院選、増加したといっても
共産党が必死に獲得した議席はみんなの党や維新と大して変りがない。
これを覆すには何よりも国会で与党に食らいつき、実績を築きあげる
ことが重要だ。実際、民主党は年金問題をはじめとして自民党の失敗を
厳しく追及したことで、反対政党として期待を持たれて与党となることが
できた(その後の陰湿な権力側の攻撃で、この時の中心人物たちは
ことごとく政治の場から排除されていったのだが)。
党内の民主主義がどうのこうのという偉そうなお説教は必要ない。
あんなに腐敗と汚職と金だらけの権力政党なのに自民党に票が
いくのは、何も自民党内部に民主主義が根付いているわけじゃなく
何だかんだで戦後の日本の経済成長に寄与した与党としての実績が
あるからだ。実績さえ作ればもっと支持は得られるはず。
今回選ばれた議員は何とか3年を通じて少しでも
与党にブレーキを入れるアクションを起こしてほしい。