今朝少しですが、屋根や道に雪が積もってました。
雪景色って綺麗ですよね。
静寂な空間の調べ。
でもなんとなく動いてない感じがします。
全体が停まっているような?
私が本当に綺麗だなと思う雪は、雪解けの流れる水です。
日が昇り、気温が上がって、雪が水になって溶けていく。
その流れです。
道や木の枝、屋根などの表面についた埃や汚れを雪が包み込んで覆って
白一色の綺麗な世界を作り出してくれる。
まるで汚れたものなんてないんだよという静かな世界。
でもいろんなものが雪の中に隠れていて、ちゃんと存在している。
決してそこにないわけではない。
そのままでは変化せずに残っている。
でも日が昇り、やがて熱が雪を溶かして水となる。
中に隠れていた埃や汚れも一緒に洗い流してくれる。
その一連の動きが綺麗だなと思いました。
雪が輝く瞬間はこの汚れと一緒に流れていく動きにあると感じました。
雪の美しさは、白一色の雪景色という「見た目」ではない気がしまします。
この現実世界は、動いてナンボだと日に日に感じてます。
その世界観を私たちは景色としていつも見ている。
白は無垢で汚れのない色というイメージがあります。
逆に何色にも染まる色でもあります。
そして一度染まったら元には戻らないと思い込んでしまいがちです。
私もそう思っていました。
でもそうではなかったのです。
前に友人と一緒に旅行に行った時の事でした。
飛行機の出発前にスタバでコーヒーを飲もうとした際、蓋をしっかり閉めてなくて溢れ出てしまいました。
しかもその日は白いセーターを着ていたのです。
見事にコーヒーの色シミが出来てました。
床までコーヒーで濡らしてしまい、私の頭は一瞬真っ白になりました。
でもそこまで悲惨になると意外と落ち着いてくるもので、優先順位を頭で考えるようになりました。
まずコーヒーの蓋を綺麗に閉めて、飲んで一息入れて考えよう。
床の汚れを先に拭いたら手が汚れるから、それはパンを食べ終えた後だな。
食後に床を綺麗にして、その後服の汚れをトイレの手洗い水で取ろう!
そうやって着ていた白いセーターを脱いで軽く水に濡らしてシミをとりビニール袋に入れて飛行機に乗りました。
翌日着る予定だったワンピースにパンツという不思議な格好で(笑)
でもなんとかなるものですね。
ホテルに着いてシミが残ってないか確認して干したら、帰る日も着れる程に綺麗になってました。
後日クリーニングで染み抜きもお願いしたら、綺麗に元の状態に戻ってました。
白でも元に戻るのだなと、その時感じたのです。
そのまま何もせずに放置してたら、きっと戻り難くなっていたでしょう。
でも水で色ジミを直ぐに洗い流していたから戻れた。
水の力って凄いなーと感じました。
今までは白を着ると汚すからという理由で躊躇してた事が多かったのですが、それからは気にせずに着れるようになりました。
色が着いても、直ぐに洗えば元に戻る。
それってどんな色に染まっても、直ぐに洗えば素の色に戻るんですよね。
いろんな色を経験できて、白ってなんか楽しくないですか(笑)
経験できる面白さって、役者さんみたいですね。
私は子供の頃の学芸会では「大根役者」過ぎて声も掛からない程でしたが^^;
大根も白ですね。
白って不思議な色ですね。