「種ケ崎くん、連載終了お疲れ様でした。」
私の原稿担当である末守女史が、労をねぎらってくれた。
「君の次回作はラノベだっけかな。まあ画面がないのか。」
連載を終了した作品の作画を担当していた漫画家の筒崎さんが苦笑していた。
僕は、鹿児島出身で高校卒業とともに、大阪に上って、そこで仕事をしていた。
でも失業して、送れて大阪にきた後輩の女性に、器が小さいことを責められた。
大阪でも仕事が見付からず、なぜだか上京した。下北沢の芝居小屋に入り浸り
演劇を見まくっていたとき、座長らしき人から脚本を書いてみないかという。
もっとも、演劇も文章も書いた経験もない、自分が脚本をと思って居たんだ。
なぜだか、物語が出てくる出てくる。
その大半は、他愛のない恋愛劇だったけれども、それなりに受けた。
で、その劇団も解散してしまう。
なにもない、自分はそれでも物語を書き続けた。
何のために?
自分の器が小さいといった奴に對する復讐だったかもしれない。
たかが、小娘一人に。
僕が書いた物語は商業誌になぜだかそれがなぜだか
ちょめい幼年誌の漫画の連載が決定した。
題名は「スターマン」。
丁度作画の人も決まって、僕は東京から仕事場をぷりぷり市という地方都市に
拠点を移していた。
ここのほうが大阪や東京の喧噪が聞こえてこないからだ。
「種のじ、この漫画の主人公っておまえちゃんの投影?」
筒崎さんがビールの大ジョッキを手にとって質問した。
「そうですね。あのときはただ目の前に物語が出てきたから、ただそれだけでしたから
そこまでは、確認しなかったけれども。」
私は言う。
「私も担当として、このCharacterは女性に優しい感じがして共感できた。」
末守女史も言う。
僕は声もなく笑った跡、
「筒崎さん、次はハードViolenceを原作なしに描くんですよね。」
筒崎さんも頷いた。
「じゃあ、種ケ崎くんは?」
末守女史が言う。
「そうですね。今度のラノベは純粋なラブストーリーで攻めていこうと思って居ます。
自分に文章を書かせた女性に心の平安を見せたいからでしょうね。」
wineglassの赤ワインを飲み干して私は答える。
こうして、3人の打上大会はふけていく。
おわり
-
私の原稿担当である末守女史が、労をねぎらってくれた。
「君の次回作はラノベだっけかな。まあ画面がないのか。」
連載を終了した作品の作画を担当していた漫画家の筒崎さんが苦笑していた。
僕は、鹿児島出身で高校卒業とともに、大阪に上って、そこで仕事をしていた。
でも失業して、送れて大阪にきた後輩の女性に、器が小さいことを責められた。
大阪でも仕事が見付からず、なぜだか上京した。下北沢の芝居小屋に入り浸り
演劇を見まくっていたとき、座長らしき人から脚本を書いてみないかという。
もっとも、演劇も文章も書いた経験もない、自分が脚本をと思って居たんだ。
なぜだか、物語が出てくる出てくる。
その大半は、他愛のない恋愛劇だったけれども、それなりに受けた。
で、その劇団も解散してしまう。
なにもない、自分はそれでも物語を書き続けた。
何のために?
自分の器が小さいといった奴に對する復讐だったかもしれない。
たかが、小娘一人に。
僕が書いた物語は商業誌になぜだかそれがなぜだか
ちょめい幼年誌の漫画の連載が決定した。
題名は「スターマン」。
丁度作画の人も決まって、僕は東京から仕事場をぷりぷり市という地方都市に
拠点を移していた。
ここのほうが大阪や東京の喧噪が聞こえてこないからだ。
「種のじ、この漫画の主人公っておまえちゃんの投影?」
筒崎さんがビールの大ジョッキを手にとって質問した。
「そうですね。あのときはただ目の前に物語が出てきたから、ただそれだけでしたから
そこまでは、確認しなかったけれども。」
私は言う。
「私も担当として、このCharacterは女性に優しい感じがして共感できた。」
末守女史も言う。
僕は声もなく笑った跡、
「筒崎さん、次はハードViolenceを原作なしに描くんですよね。」
筒崎さんも頷いた。
「じゃあ、種ケ崎くんは?」
末守女史が言う。
「そうですね。今度のラノベは純粋なラブストーリーで攻めていこうと思って居ます。
自分に文章を書かせた女性に心の平安を見せたいからでしょうね。」
wineglassの赤ワインを飲み干して私は答える。
こうして、3人の打上大会はふけていく。
おわり
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