ブルーシャムロック

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青いペリカン _1

2017-10-20 08:05:37 | 逆襲の藤隆
「ふぅ。」
僕はそう言って、しょうもない恋愛物の原稿を書き始めた。
キーボードを叩き始めて思っていることがある。
つい数年前まで、東映ヒーローの私設サイトに言って、そこの二次小説をよく書いていたこと、
学生時代不遇をかこっていた映研のことを考えていた。
「映研の人たちは悪くない。僕が思い違いをしていただけだ。」
僕は、これまで物語を書くためのサークルとして映研を考えていた。
僕が考えているのとは違って、映研の上の人が考えた意向に従ったエピソードに基づいて物語を作る
サークルで、僕は様々な原稿を出し合って批評しあうサークルを考えていたので
自分のプランはことごとく却下された。
「自分のプランはマニアックだ。」
だってさ。
で、映研を辞めて、学校を卒業して數年、自分の家にインターネットが引かれて、かつて好きだった
仮面ライダーや戦隊モノといった東映ヒーローのサイトに足をよく運んでいた。
そこによく二次創作の小説が掲載されていたのだけれども、僕は感動したのは秘密戦隊ゴレンジャーの
二次創作だった。著者の独自の設定に基づいた重厚な物語は、僕をすごく感動させ、
僕もあの時、二次創作の小説を書いたんだっけ。独自のヒーローだった。
しかし、氣前の言いはずの管理人さんはいつまでたっても自分の原稿を掲載してくれなかった。
管理人さんは冷たく
「あなたは自分のホームページを作ってください。」
という逃げるような言葉を自分にかけた。
もういいよ。自分の意向とは違ったベクトルで動く映研も多様性を認めない東映ヒーローサイトも
もういいよ。と思ってアニメも特撮も別な恋愛物を小説に書くことを決めたのだ。
つづく
コメント
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