ブルーシャムロック

此処はtomohiroのオリジナル小説サイトです。
小説主体ですので、小説に興味の無い
人は、退出下さい。

そのスピードで_5

2010-11-20 18:37:31 | 信・どんど晴れ
ライブはまだ続いていた。
礼美は、聞き覚えのある曲に聞き惚れていた。
「たしかStingのenglish man in newyorkじゃないですか。」
横から宇品が割ってはいる。
「そうよ・・・。この曲ってレゲエっぽいというけれどもjazzyな感じがするから
昔から好きなのよ。」
といって、麥焼酎のロックを口にする。
宇品は思っていたことを口にした。
「樣になるんですよね。昼間はコーヒーか紅茶、夜は焼酎かウィスキーを
飲んでいるところが・・。」
礼美は後輩を一瞥して
「そう・・・。」
と言って、テグムの演奏者の方を見る。
なんともスモーキーで渋い音だなと思う。
「こういう民族楽器とジャズやファンクという組合って面白い。」
宇品は改めて考える。
「もう一人来るつもりだったけれども、駄目だった・・。」
礼美は少し不満そうだった。
「まあ、2人だけでも・・。」
宇品は礼美の顔を見て、そして笑った。
彼女は、頼んだテキーラサンライズを口にした。
なんとも、甘さと苦さが口に広がる。
今の自分なのかな。とふと考えてみる。
つづく
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« そのスピードで_4 | トップ | そのスピードで_6 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

信・どんど晴れ」カテゴリの最新記事